忽那先生のリポート
”オミクロン株対応ワクチン これまでに分かっていることと、まだ分かっていないこと Q&A”
9/4(日)
https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20220904-00313332
から、
”オミクロン株対応ワクチン これまでに分かっていることと、まだ分かっていないこと Q&A”
9/4(日)
https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20220904-00313332
から、
◎オミクロン株はこれまでの新型コロナウイルスから大きく変異したため、従来のmRNAワクチンでは感染を防ぐことが難しい(一方、重症化を防ぐ効果はオミクロン株に対しても保たれている)。
⇒当初10月以降とされていたオミクロン株対応ワクチンですが、高齢者など4回目接種対象者については9月中旬に接種開始が前倒し。
1)オミクロン株対応ワクチンって何?
・オミクロン株対応ワクチンは、野生株とオミクロン株の両方のスパイク蛋白の設計図を持ったmRNAを接種すること。
*モデルナのオミクロン株対応ワクチン(mRNA-1273.214)は、野生株25μgとオミクロン株25μgを合わせて50μgにしたものであり合計の投与量は従来ワクチンの追加接種の用量と同量。
*ファイザーのオミクロン株対応ワクチン(BNT162b2+BNT162b2 Omi)についても野生株15μgとオミクロン株15μgを合わせて30μgにしたものであり従来ワクチンの接種量と同量。
・現時点で分かっているのは、従来のmRNAワクチンに比べて、オミクロン株対応ワクチンはオミクロン株に対する中和抗体の量が多く産生。
・これまでのワクチンと中和抗体に関する研究の結果からは、それぞれの変異株に対する中和抗体の量と感染予防効果が概ね相関することが分かっている。
・ただし、オミクロン株対応ワクチンがオミクロン株に対してどれくらい感染を防ぐ効果があるのかについてはまだヒトでのデータがない。
2)オミクロン株対応ワクチンの副反応は?
・従来のmRNAワクチンと同様に、接種部位の痛み、腫れ、発赤、全身症状としてのだるさ、頭痛、筋肉痛、関節痛、寒気、発熱などの症状が報告。
・現時点では従来のmRNAワクチンを上回る副反応ではないと考えられる。
・なお、接種人数が十分ではないことから現時点では心筋炎など稀な副反応の頻度についてはまだ不明。
3)過去に感染した人もオミクロン株対応ワクチンを接種できる?
・オミクロン株に対する高い感染予防効果が長期に維持される可能性。
4)オミクロン株以外の変異株への効果は?
・野生株のmRNAワクチンだけを接種し続けるよりも、他の変異株も含む多価ワクチンを接種する方が様々な変異株に対応できるようになる、ということが示唆。
・将来現れるであろう変異株に対しても効果が期待されるが、どれくらい有効なのかは未知数。
5)アメリカはBA.5対応ワクチンを承認したらしいけど、そっちの方がいいんじゃないの?
・アメリカは、よりBA.5に効果が高いと考えられる野生株とBA.5のスパイク蛋白の設計図を持ったmRNAを導入する予定にしているが、ヒトでの中和抗体の結果はまだ得られていない(マウスでの実験による)。
6)オミクロン株対応ワクチンの効果はどれくらい続く?
・オミクロン株対応ワクチンによる有効性がどれくらい続くのかについては、まだ不明。
7)日本でのオミクロン株接種対象者や接種開始時期は?
・先日の「第36回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会」では、初回接種を終了した全ての12歳以上の人が対象となる見込み。
・4回目の接種対象者となっている人に対しては、9月中旬を目処に1価の従来のワクチンから、オミクロン株対応ワクチンに切り替えられるとのこと。
・また4回目の接種対象者となっていない方については「4回目接種の一定の完了が見込まれた自治体においては、その他の初回接種が終了した者の接種への移行を行うこと」となっており、順次切り替えられる予定。
※第36回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 資料<2022(令和4)年9月2日> より 挿入図表、以下同じ
・すでに4回目を接種している人については、オミクロン株対応ワクチンの接種対象になっていないよう。
8)オミクロン株対応ワクチンは接種した方が良い?
・現在接種されている従来のmRNAワクチンと比べると、安全性については変わりなく、有効性については上回る可能性が高そう。
・オミクロン株対応ワクチンを待つという方が多いと予想されるが、待つ、という方も現在の高度な流行状況では接種するまでに感染してしまう可能性があるので、接種するまでに感染しないように十分に注意。
・すでに4回目のワクチン接種を済ませてしまった、という方も、今のワクチンでも重症化予防効果については十分効果があるので安心を。
・すでに4回目を接種している人については、オミクロン株対応ワクチンの接種対象になっていないよう。
8)オミクロン株対応ワクチンは接種した方が良い?
・現在接種されている従来のmRNAワクチンと比べると、安全性については変わりなく、有効性については上回る可能性が高そう。
・オミクロン株対応ワクチンを待つという方が多いと予想されるが、待つ、という方も現在の高度な流行状況では接種するまでに感染してしまう可能性があるので、接種するまでに感染しないように十分に注意。
・すでに4回目のワクチン接種を済ませてしまった、という方も、今のワクチンでも重症化予防効果については十分効果があるので安心を。
次々変異を繰り返す新型コロナウイルス、ワクチンの対応が後追いになるのは、ある程度やむを得ないこと。
状況の推移を判断しながら、個々人は接種について対応することになるようです。
状況の推移を判断しながら、個々人は接種について対応することになるようです。
再掲※令和4年8月21日までに4回目接種を実施した60歳以上の者を分子、令和4年3月21日までに3回目接種を実施した60歳以上の者(令和4年8月21日までに接種機会が到来)を分母とした場合、割合は61.9%
いずれにしても、基本的な感染予防策は必要。
それにしても、トンネルの出口がはっきり見えない状態から早く脱出したいというのが本音・・。
いずれにしても、基本的な感染予防策は必要。
それにしても、トンネルの出口がはっきり見えない状態から早く脱出したいというのが本音・・。
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