よく分かる 住まいづくり・・(檀建築コンサルタント)

私達の考える住まいは、住まいづくりの原価を探り、無駄のない資金で、遊び心のある家を作る事。

消費者の意識

2010-01-23 14:10:14 | とりとめもなく

 消費者意識はその背景である景気によってその意識も異なってくるが、近年この大不況により、安い物が売れ、高価な物の売れ行きがふるわないようだ!

百貨店の売り上げは落ち込み、通販のようなパック商品の売れ行きが好調だと聞く。
前回にも書いたように、建築においてもパック商品が出回り、高いとか安いとかの条件ではなく、「手っ取り早い」とか「お得感がある」といったような感覚的なものなのかも知れない。

一部屋のクロスを張り替え、キッチンを取り替え、床を張り替えて60万円です・・といったような、今までのように現場に行って寸法を計って、数量を出して金額を提示するのではなく、6帖でこの値段です!・・・とパック販売での広告をよく見かける。

某社の看板には、「当社は、坪単価25万8千
円で家が建ちます!」・・とあり、「建ちます」とは書いているが、「住めます」とは書いていない。
住めるようにするには、多くの追加を覚悟しなければならない。

上記のリホ-ムパックも同じ事で、現場毎にその条件は違ってくるはずで、全て同じようには行かないが、消費者はお得感で問い合わせをしたり、展示場に確かめにいったりし、結局は高いのか安いのか分からないまま、前に進んでしまう。

安い物には必ず「からくり」があると考え疑ってかかるべきなのだろう。


住まいづくり

2010-01-21 09:31:32 | とりとめもなく

 景気回復が進まない中、住まいづくりのでの変化が見えはじめている。
不況の中での警戒心からか、立て替えを諦めリホ-ムを考える人が増えつつあるようだ。
これは、無駄を無くし物を大切にする上においては良い傾向であり、今後日本も、使い捨ての時代から抜け出す上においても良い傾向だと考えている。
当社でも、築80年の家を新たに蘇らせ、耐震補強をし、耐震強度を1.5まで上げる工夫を考えている。

現在の家を耐震診断した結果、0.28との診断結果となり、神戸クラスの地震が来れば、
必ず倒壊する。
昔は今のように冠婚葬祭を式場で行える施設もなく、全て我が家で行った。
襖や障子を取り外せば28帖~32帖の大広間になるよう設計されており、大黒柱で大屋根を支える構造となっている。

屋根には土を乗せ、壁は断熱も兼ね備えた土壁で作られ、重い家を考えて作り、台風で被害を受けにくい建物を造ったが、結果的に地震に対しては極端に弱い家となってしまった。
神戸沖地震においても、西宮の築年数60年以上の建物は殆どが大きな被害を受けそれを裏付ける結果となった。

国や地方においても、耐震補強の製作は取ってはいるが、一向に進まず、学校や公共施設でさえ全く進んでいない。
神戸地震から15年、多くの教訓を残し、また多くの犠牲を残した神戸これを無駄にしないよう我々設計者も、国も地方も取り組んで行かなければならない。


デジブック 『さくらとモカ』

2010-01-16 09:05:57 | とりとめもなく
デジブック 『さくらとモカ』


事務所で犬を飼い始めたきっかけは、泥棒が侵入し、暮れに現金40万円を盗まれた事から始まる。
何か手立てはないものかと考えた末、犬を警備につけることにしたのだった。
しかし、飼う以上は手間のかかることを覚悟しなければならない。

幸いにして、この場所は犬を飼うには抜群の環境にあり、
5分も歩けば紀ノ川の河原に行くことが出来、自然環境には恵まれていたが、
問題は朝夕の散歩、気まぐれに付き合う訳にはいかず、飼うからには真剣に付き合ってやらなければならない。

覚悟を決め、毎日の散歩は朝夕合計6キロを歩く事を決め、この環境にもっともに合う犬をと、ビ-グル犬を飼うことにした。
ビ-グルはやんちゃで、遊びが大好きで河で泳ぎ、河原でキジに出くわすと驚いていた。

2年飼ったが、拾い食いをし、何か悪い物でも食ったのか、手当も虚しく死んでしまった。
その後サクラが来て、チョコラブ(モカ)が来た。
はじめて飼う大型犬、今体重は28キロ、紀州犬サクラは14キロ、体重はサクラの2倍あるが、ボスはサクラで、サクラには絶対服従の姿勢を取っている。

デジブック 『まぶが居た夏。』

2010-01-15 14:34:03 | とりとめもなく
デジブック 『まぶが居た夏。』



何年か前一匹の猫が迷い込んできた、がりがりに痩せて、ジ-プの陰で怯えながら泣いていた。
「おなかすいたよ~ぅ」とでも泣いているのか、まだ子猫で捨てられたのかそれとも迷ってしまったのかZ?
分からないが、とにかく食べ物を与え、何処かに行ってしまえばそれでいいと思い、次の日も、また次の日も子猫は餌を待っていた。

行くところが無いのだろうとこの事務所で飼ってやることにし、4日目にしてやっと子猫は
安住の場所を見付けたのか、部屋の中を探検し始めた。
実は以前にも猫を飼っていた。
娘が飼っていた猫で、トラ模様で少し肥満気味の猫だったが、ここに連れて来られた時は、警戒心と恐怖心があったのか、ロフトの物置の中の荷物の奥に入ったまま、3日間出てこなかった
。娘を呼び猫の居場所が分からないので探してもらった。

娘が名前を呼ぶと、力の無い声で「ニャ~ン」と泣くのだった。
その後、慣れたのか持ち前のひとなつっこさで、何時も仕事の邪魔ばかりしたねこだった。
今回の猫は物怖じすることなく、すぐに慣れ、訪れるお客様の膝の上にピョコンと飛び乗り
打ち合わせが終わるまで、ゴロゴロと泣きながら最後には眠る始末。

犬とも仲良しで、一緒に並んで昼ねをし、機嫌が悪いときはネコパンチを犬の鼻をめがけて繰り出し、時には犬の鼻に血がにじんでいる時もあった。
最初の発情期を迎え、そのまま雌を追っ掛け帰って来ない。
雄は、人間も動物も厄介な生き物なのかもしれない。

ネット社会-2

2010-01-14 09:20:06 | とりとめもなく

 パソコン普及率はどれくらいになったのだろうか?
想像する範囲においては、多分車普及率程度には達しているかも知れない。
私がはじめてパソコンを手にしたのが、30年も前、NECのマ-クⅡがその頃35万の高額で、給料の1.5ヶ月分の値段だった。
その当時は、今日のようなソフトは普及しておらず、数少ないソフトも高額で、単純なソフトでも、2~3万円と高額だった。
1ギガという言葉さえ知らず、本体でも800メガの容量が最高だったかも知れない。

その後、PCの技術は加速的に良くなり、今は1テラの時代が普通で、処理速度も100倍になっているのではないだろうか?
その当時は、図面ソフトすらなく、ドラフタ-で手書きをしていたが、今は自動で図面が立ち上がり、3Dの表現も簡単に描く事が出来、おもいのまま操ることさえ可能となった。

しかし、その描写には個性がなく、書いていても面白みがなく、今また過去の手書きが懐かしくなり、フリ-ハンドでプランを描き、スケッチパ-スを書きキャド図面から離れている。
手書きの方がお客様にも感動を与え、キャドで描く図面よりも、書く方も見る方もかえってリアルに見えてくる。
手書きの個性の表れと、未知数な部分から想像力が働き、新たな形が生まれてくる。

ログハウスの依頼があれば、構造図の丸太図面をキャドで起こし、それをファイル転送でカナダに送り、細部の打ち合わせはネットのスカイプソフトを使い、ウエッブカメラでスケッヂ面の映像を映し詳細の打ち合わせをこなしている。

以前は、ファックスと電話でやりとりし、国際電話の費用も馬鹿にならなかったが、ネットやソフトの普及により、余分な経費は不要となったことはありがたい。

ウエッブカメラの普及によりリアルな映像も送信でき、わざわざ出向かなくとも打ち合わせが可能となった。
今後、この道具を如何に有効に使って行くかが問題であり、単純にネット社会は怖いからとは考えないで、旨く使いこなし、多くの情報の中から自分に必要な情報を選ぶ知恵を持たなければならない時代なのでしょう。

 


ネット社会

2010-01-12 09:25:45 | とりとめもなく

 15年前ス-パ-マ-ケットの店舗設計を手がけた頃、
オ-ナ-にインタ-ネットを通して生鮮食品を販売してはどうか?・・と提案したことがあった。
近年共稼ぎも増え、買い物に行く時間のないなか、ネット注文が出来、バイク便で配送すれば、必ず需要はあるのではと?・・それから15年今、ネットス-パ-が注目され、登録会員も増えているのだという。

日本人は何故警戒心ばかりが強いのだろう?
15年前提案したス-パ-のオ-ナ-も例外に漏れず、提案に対しマイナス面ばかりを取り上げ、理屈から考え、今後社会がどのように変わっていくのかを考えようとせず、結局は二番煎じを味わうことになってしまう。

「みんながその方向に進むなら、こちらもやってみようか?」となり、先行しているス-パ-には追いつくことは出来なく、単に波に乗る安心感を味わう事にしかならない。
友達の中にも、ネットは怖いものだと言う先入観を捨てきれず、訳もなく怖い怖い・・・と言っている。
ネット社会は必ずしも安全とは言い切れないが、確率的には、現実社会の中と比較すると危険度は低い筈なのだが、その見極めが出来ず未知数の物に対し、先入観が全てで、ネット犯罪が報道されると、ネット社会全てが危険だと考えてしまう。

飛行機は落ちたら終わりだから乗りたくない、と言うのと同じで、飛行機事故は車の事故死に比べれば、確率は比べものにならないほど低いのでしょうが、
新しい物への恐怖心が強く、みんながやっているから理屈は分からないが良いのだろうと思ってしまうのが日本人なのかも知れない。
新しい物への探求心や、自分を守るための新しい物を探す前向きな捉え方が出来にくい人種なのだろうか?




冬の楽しみ・・2

2010-01-11 10:25:43 | とりとめもなく

昨日引き上げてきた檜の流木、年輪は詰んでいて節もなく銘木材木店で買えば良い値段がするだろう。
杉の6メ-トル物、縁桁によく使われるが、檜の6メ-トル以上の長さの丸太は買ったことが無いので確かな値段は分からないにしても、杉で10万円程度だろうか?

ジ-プに積むため短く切ったのが悔やまれる。
もう一本、サクラの直径80㌢長さ6メ-トルの流木が河原に横たわっている。
長年水に浸かって、砂に埋もれていた流木だろう丘に打ち上げられ、空気にさらされ表面はウロコ状に割れ、大きな乾燥割れは起こしていない。

とにかく大きすぎてどのようにして手に入れるか、方法を思案中では有るが、次の大水が来るまでに手を打たなければ、今度は海まで流れてしまうだろう。
長年地中に埋もれ、掘り出された銘木は、神代と言う名が頭に付く。
ケヤキであれば、神代ケヤキ、楠で有れば神代楠、といったように呼ばれ、金額もそれに伴い高い金額となる。
これらは、カウンタ~に使われたり、テ-ブルの天板に使われ、表面はきめ細かく、独特の表情を出す。


冬の楽しみ

2010-01-10 10:07:03 | とりとめもなく

 毎年冬になると「今年は寒い!」と言葉にだす。
地球温暖化により、少しずつ気温はあがっているから、昔に比べれば冬もそんなに寒くないんだろうが、過去の寒さの比較が感覚的はすぐ出来ないため、そう感じてしまうのかも知れない。

事務所には薪スト-ブが入っており、毎年秋になると薪集めに忙しくなる。
幸いにして、この事務所の300メ-トル先には、高野山から流れ出る紀ノ川があり、大雨で増水すると、上流から流木が岸に流れ着く。

4年前に薪集め用に、三菱ジ~プの中古車を買い、流れ着いた流木をチェンソ-でカットし運んでくる。
堤の急勾配を下り、河を渡り、ぬかるみに足を取られ、身動きの出来なくなったときは、ウインチで自力脱出も出来、実に優れた乗り物だとも言える。

今年は、2回の大雨があり河原にはあちこちに流木が流れ着いており、早朝や昼休み時間に河原へと向かい
1時間もあれば、ジ-プいっぱいの薪を積んでくる事が出来る。

昨日の夕暮れ時に、以前より気になっていた根っこの付いた長さ6メ-トル、直径25㌢程の流木を引き上げに行った。
表皮は水に洗われ、かなり時間が経っているのか、先端は少し腐っていたが、杉では無いことは予測は付いていたが、檜でもなさそうだと思っていたが、どうしても気になるため、日の暮れた暗がりのなか、確かめずにはいられず出かけていった。

チャンソ-を吹かし、その流木を切断していると、檜の香りが漂った。
こんな流木に行き当たると、薪集めを忘れ宝物でも発見したような嬉しさがあり、どれだけの長さにカットすればいいかを考える。
しかし、ジ~プに積む事の出来るのは、長くとも1.5メ-トルが限界で、冬用のホロ-を取れば、2メ-トルは可能になるが、日が暮れ時間も時間なので、長物は諦め、限界の長さで切ることにした。

毎年、このような宝物に出くわす事がある。
サクラであったり、楠であったり。
時には手に負えない程の流木が流れ着く。


ドッグカフェ

2010-01-09 09:35:44 | とりとめもなく

 ドッグカフェの打ち合わせも新年早々完了した。
38席で店舗面積20坪弱、ドッグカフェ専室と、一般と分けており、ドッグカフェは12席と少ないが、利用者の動向によっては、先で変更していく予定にと考えている。

総予算500万円と700万円の両方で検討をしているが、
資金調達の目処がつけば、後者の予算で作る事が出来、外部に広いウッドデッキも庭も出来る事となる。

製氷器、台下冷凍冷蔵庫、調理台2本、ダブルシンク、ガス台、食器棚3本・・・しめて60万円の予算で揃えなければならない。

ク-ラ-は3機で見込んだが、85万円の金額となるため
動力を引き込み4馬力一機にし、ランニングコストを抑える予定だが、動力引き込み工事に25万円が必要となってくるが、ク-ラ-を4馬力と予備を一機入れても50万円程度となり、どちらにしても初期予算は変わらないが、動力を導入することによって、ランニングコストダウンになり、結果的には安くつく。

去年暮れにはベ-カリ-ショップを開店させ、売れ行きは上々だとの報告も届いている。
この喫茶店も4月にはオ-プンさせたいと思っている。
どんな種類の犬が集まってくるか、これから楽しみにしている。


年明け打ち合わせ始動

2010-01-08 13:47:44 | とりとめもなく

 昨年暮れに動き出したプロジェクト。
友人の紹介で、築85年の2階建ての総リホ-ム物件。
屋根の葺き替え、耐震強化、一部増築も含め予算は2000万円だと覚悟していると言うが、やり方によればもう少し安くつくだろうと考えている。

昭和元年生まれのおばあちゃんが一人で暮らしており、リホ-ムをし、お孫さんと一緒に暮らす計画を進めている。
気さくなおばあちゃんで、打ち合わせ時にはお菓子や飲み物をいっぱい持ってくるので、食べるのに忙しい。
今日は、改装プランが出来たので、新年の挨拶と打ち合わせも兼ねて大阪まで出向いて、2時間の打ち合わせで、大きなプラン修正もなく決まった。

85年前の建て方で、基礎と言う物はなく、基礎石に柱を乗せ通し貫で柱を固めた作りではあるが、柱は何処も傾いておらず、しっかりと建っている。
今回の改築で最も手間のかかるのは、基礎部分をどのように補強するかが問題で、手間がかからず、且つ強固な基礎としなければならない為、工学的見地から力の流れを考えなければならない。

外壁は全て外断熱とし、窓は全て高断熱窓に取り替え、床と天井には、発泡断熱を現場吹きにし、冬無暖房でも、室内温度を10度以上に保てる住まいにしますと約束して来たのだった。
今までの実績からすると、12~15度で止まるだろうが、
控えめに温度差10度を目標とした。
何時もこの仕事をしていて感じることは、いいクライアントに出逢える事に幸せを感じる。

もっと喜ばせてあげよう。
もっと工夫をしてあげよう。
そんな思いが自然と湧いてくる楽しみは、物づくりをする者の、何にも代え難い楽しみでもある。


新しい年のはじまり

2010-01-07 09:33:19 | とりとめもなく

 2010年新しい年がはじまった。
正月ボケもさめやらぬ内に、あれもこれもとやらなければいけない事が山積みで、ぼけていられない。
今年はどんな年になるのやら?
相変わらず不況からは抜けられないだろうが、不況だからと言ってこじんまり生きていても仕方がない。

こんな時こそ、”なにくそ!”と言う意気込みをもって立ち向かって行かなければ、不況不況と嘆いていても事ははじまらない。
新年早々確認申請の見解について建築主事と一時間も問答を繰り返し、結局予測通り結論的には、法律ですからと、通り一遍の事しか言わない。

今回申請する物件は、築40年の鉄筋2階建てと、木造平屋建ての改築から話しが始まった。
木造の改装は無理なくこなせるとしても、問題は鉄筋コンクリ-トの改装にあり、40年前の構造基準で建てられた為、当然耐震補強に重点を置かないと、大きな地震に耐えられない。

検討を重ねた結果、解体し立て替えを考えた方が安くつく事が判明し、立て替えの方向へと進み、パナホ-ム、一条工務店も建て替えのプランとその予算書も出していたが、金額的には両社とも高く、その内容はクロスだらけの仕上げとなっており、クライアントはそれに対しての魅力は感じなかったようだ。

こちらの提案は、内部仕上げは殆どが自然素材を使う。
断熱を強化し、多分冬には無暖房でも15度は確保出来る室温となるだろう。
デッキは屋根付きで雨の日も濡れる事はない。

これだけの内容でも、ハウスメ-カの出した予算を超えることは無く、ランニングコストは抑えられ、より安い家を建てた事になっていく。

日本では100円の薬は店頭に並べても売れず
1000円の値段をつけると売れると言う。
我々は、金額でその物の価値を計ろうという週間があり
中身を調べ良い物を安く手に入れようとする事をしない国民なのかも知れない。

高ければ良い物で、安ければ対象外と考え敬遠する。
ラベルが良ければ安心し、名の知れない物は粗悪な物として捕らえてしまう。
この意識が無駄を生み出す原因の一つであり、より良い物を追求する意欲を生み出せない結果となっている。





 


年の終わりに

2009-12-30 23:13:32 | とりとめもなく

2009年もあと一日で閉じる事となり、新しい年がはじまる。
この一年を振り返ると、今までにない不況を感じ、不景気一色の一年を見せつけられ、国民は意識を変えるべく新しい政権に国を預けた。
新しい政権になり、霞ヶ関が翻弄され、その配下にある法人4000余りの中の無駄金のほんの一部ではあるが、それを知ることが出来た。

国はデフレ傾向にあると認め、デフレで不景気に落ち込むのは世界初だとか?
物が売れない、売れないから価格を下げるのだろうが、今、日本は色んな物を既に手にし、中国やインドのような途上国のような購買意欲はあまり無く、家電や車などは買い換え需要に過ぎない。

価格を下げただけでは購買意欲を起こさせる事にはならず、むしろ企業が利益を割り込み、結局はそのことにより、スパイラル化し、ますます景気は悪くなっていく事になる。
新しい商品を生み出さない限り、日本の購買意欲は沸かないだろう。
この不景気を抜け出すには長い時間が必要かも知れない。

 


とりとめもなく

2009-12-21 09:49:40 | とりとめもなく

 地方空港の在り方、高速道路、ダム建設、等を今後どのように動かして行くかが問題で、せっかくここまで来たのだからと、未練たらしく国の予算を使って温存すれば、いつかそれが足かせとなり、身動きの取れない重さとなっていく。

和歌山にも、例外に漏れず空港はあるが、搭乗率は多分見込みの20%も無いんじゃないだろうか?
大阪の関空の利用率が低く、毎年赤字を出しながら、国の税金投入無しでは運行出来ないのに、和歌山の地方空港はもっと深刻な状況と推測出来る。

私達の知らないところで計画がはじまり、利権がらみで
予測は立てられ、現実とは大きくかけ離れ、出来てしまったのだから仕方が無いと誰も文句を言わず、税金でまかなっている。
これが日本人の温厚さなのか?・・・或いは事なかれ主義なのか?

家づくりに携わっていて、同じような事を感じる。
空港や、ダムは直接的な負担はないが、家づくりは、まともに自らの家計に影響を及ぼし、高い家を作ればその負担は増えるが、どこか人事のような感覚があるように見えてしまう。

経費が増えれば、その分だけ建物にかける費用は少なくなり、当然品質は低下することが理屈では分かっていても、それを避けようとはせず、世間の流れに乗る事を優先する傾向にあるのだ。

出来上がってしまって気がついた時「まあ 仕方がないか」となってしまう。


 住まいづくり HP
   http://danarchitect.web.fc2.com/


とりとめもなく

2009-12-13 23:31:08 | とりとめもなく

 「この国の住人は人の意見に流されやすい」とコマ-シャクで・・・。
ああ・・なるほどと頷く。
理解は出来るが、自分の事として受け止めないのか?
何処かで、自分はその中には入らないと思っているのか?

自分を分析してみる。
このコマ~シャルを聞いても、別に憤慨はせず、もし自分がその住人に入っていると思っても、「まったくだ!」と笑ってしまう。

「どげんかせんといかん!」とは思わない。
何処かで納得しながら、当たっているから笑えるのかも知れない。

でも・・「どげんかせんといかん!」。


とりとめもなく

2009-12-12 08:00:03 | とりとめもなく

 今年もあとわずかで終わり、新たな年の始まりがある。
毎年同じ繰り返しではあるが、今年は少し違うように思える。
100年に一度と言われる大不況に陥り、失業者が増え、日用品が安くなり、国民の意識が変わり新政権が生まれ、官僚達の税金の無駄遣いのほんの一部ではあるが、あぶり出され、自民党政権では手が付けられなかった分野が少しずつではあるが分かるようになり、国民の税金に対する意識も芽生えはじめるかもしれない?

こんな文章を書いていると、何時も日本人は本当に温和しい国民なんだなぁ!・・と思ってしまう。
以前にも書いたが、カナダに住むポ-ルが「なんで日本人は何時も温和しいのか?」と言うだろう!
「カナダでこんな事が起これば、必ず暴動になってしまう」
と、いつか言われた事がある。

しかし、彼曰く「奥さんは日本人がいい!」と言う。
彼の奥様も日本人、彼の子供も純粋な日本人のDNAを持つ。
彼は、カナダ人だが、日本人の温和しさに疑問を持ちながら、日本人の良さをよく分かっている。
暴動を起こさない優しさと、控えめな日本人の気質を彼は愛しているのだろう。

私は、日本人でありながら、何処かに苛立ちを感じ、
むしろカナダ人の気質が好きだ。
ポ-ルと同じ会社に勤めている岩田さんは、何年か前にカナダに家族と共に移住し、私達の仕事をサポ-トしてくれている。
40歳代だろうか?・・はっきり歳を聞いたことは無いが、
日本のきめ細かさを持って、カナダでの施工図を書いてくれるが、カナダ色に染まっていく彼に、時々「この内容はカナダ的でしょ?・・もっと詳細を・・」と意見する時はあるが、今まで大きな間違いは無く、安心出来る。

彼に、日本とカナダの住み心地について聞いたことがあった。
彼曰く、「環境はよく、住み心地はとてもいい」と言う。
特に日本人と違う所は、物事をはっきり表現し、日本のようにファジ-な部分は少ない為、あまり詮索する必要が無く、人と人の付き合いが楽だと言う。
周りをあまり気にせず、自分の考えや自分の意見をはっきり表に出し、日本のように、心に貯めないのだそうだ。

ちなみにこの意識や気質の違いは、カナダと日本の国の始まりに起因するように思える。
カナダは、開拓者により国がつくられ、日本は限られた国土の中で、単一民族として成長し、土地を守り、農耕により国を作り上げてきた。
日本は土地を守る術を身につけ、カナダは人を受け入れ旨く生きていく術を学んだのだろう。