よく分かる 住まいづくり・・(檀建築コンサルタント)

私達の考える住まいは、住まいづくりの原価を探り、無駄のない資金で、遊び心のある家を作る事。

製材所へ

2011-02-22 16:02:25 | N邸新築工事

朝一番に友淵に向かうことになった。
工務店社長から、N邸の段板と居間に建てる自然木を決めて欲しいとの
依頼があり、山を越え谷を渡り、1時間の道のりを走ることにした。

外はすでに春の暖かさ、ジ-プのホロも暑くなってくるほどの陽気のなか
気分よく いい段板に出会えることを楽しみに・・・・。

これはヒノキの面皮つき、工務の社長が彼の知っている製材所で探したところ
杉の丸太しかないとのこと。
ならばと・・私が動かなければらちがあかなくなった。

早速電話を製材所にいれ
「社長!・・・階段の段板に使うヒノキの面皮つきは段取りできる?」
・「丸太買ってきて引かんとないなあ!」
「生かい?」
彼は好みが私と似ており、せっせと変わった原木を集め、それを製材する
変わりもので、奥さんから「こんなもの何につかうの?」と言われているらしい。

ところが、ところが・・・それを好む好きものの一人が私であることも彼は
よく知っている。



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みてよ!・・この曲り!
自然が作り上げた造形美!
思わず・・・おしっこちびりそうになった。
「3万円だったら 考えてもええわ!」
・「ええよ・・。」

彼とは常にこんな値交渉で済む。
高いの安いの・・と交渉はほとんどなく
相手の事も考えて こちらは値をつける。

いいものは いいと認めてやり。
普通の板なら 遠慮しないで思いっきり安く値をつける。
彼は今まで「そんな値なら売らん!」と言ったことがない。
こちらの値踏みを理解しているらしく
「檀さんに高い値を言っても はじかれるだけや」

と彼は言う。
「この曲がったケヤキ 一枚では厚すぎるから二枚にひき割ってな!
製材賃も込みの3万円やで」

交渉成立で・・一枚が15,000となる。
私は値段を交渉する時「これいくら?」とは聞かない
常にこちらから値段をつけ 指し値で買うことにしている。
相手に先に値段を言わせてしまったら、あとの交渉は
値切りとなってしまい 値段を言ってしまった本人も
プロの意地もある。

時には向こうの思惑より 高く指し値をつけることもあるだろうが
その時は、なんとなくわかるが、指し値通りで買うことにしている。
それも含めて、彼はこちらの言い値で商品を出すのだろう。

あまり・・いい時はないだろうが、多分元値はどれくらいで買ってくるかは
こちらも分かっている。
変木はうまく使ってこそ価値があり、イメ~ジが湧かない人には
価値がなく 使いにくい材料でしかない。


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1 コメント

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いい感じです☆ (Hiromi.N)
2011-02-23 19:01:47
お世話になっております!
私もこの木の感じすごく好きです(^◇^)
DANさん、工務店の社長さん、ウチのためにはるばる車を走らせて下さってありがとうございます!
いいお天気でよかった~♪
この木がどんな階段に化けるのか、
今からすっごく楽しみです!
世界に1つしかない素敵な階段お願いします!
いつもありがとうございますm(__)m
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