テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

オートとマニュアル

2011-09-20 22:57:14 | 写真機 画像
オールド写真機ファンには、大判はリンホフ、ブローニ判はローライかハッセルブラッド、
135判はライカというような微動だにしない神機があったようです。
私は、写真機に興味を持ち始めた頃、135判においては、日本のカメラのが、ずっと優れている
という新しい信念をもった先達の影響を受けて、日本のカメラメーカーこそ世界の頂上にそびえる
山脈だと考え、いまでもその考えは変わっていません。
(それとは別に、自動車はつい去年までずっと西ドイツ製、ドイツ製、ドイツ製とゲルマンな気風に
心酔していた)
ニコン、ペンタックス、オリンパスのレンズはどちらかと云えばモノクロが得意で
かたやキヤノンやミノルタやツァイスのレンズはカラーが得意だとかいう様な傾向を
検証してみたり、暗室内でロールからフィルムを切り出して、パトローネに巻き、
セルフコッキングでないカメラに装填したり、コドモの頃から、ジジくさいセミプロみたいな
写真機生活を送っていました。

だいたい、露出なんて、モノクロやカラーネガを使う場合、ほとんどの場合カンと
経験で決めるもので、ピントは、被写界深度を考えながら若干前ピンで撮るのが
セオリーだなんて、超マニュアル(手動)な世界の住人でした。

そんなカメラ生活を送っていた私の家にキヤノンのオートボーイがやってきました。
「あ、コレもアリかもしれない」
ふと感じたその思いは、やがて世の中の主流となり、ギヤーとカムとレバーとバネで
動作していたカメラはスイッチとダイヤルで操作し、モーターとリレーで動作する
電子機器となりました。

実を言うと、未だに電気仕掛けのカメラには違和感があって、特に、レンズの光学的
収差から生じる偽色まで画像エンジンで補正してしまう昨今のデジカメには
「なんか、ズルい」って思ってます。