テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

今日の些細な出来事

2012-08-14 23:33:14 | 日記
とあるショッピングセンター内にある、大きな画材屋さんに行きました。
交通事情が悪く通常の3倍は道のりに時間を費やし、まずは一服したいとのことで、お店に併設されているイタリアン・カフェで、コーヒーを飲みました。私の分も含めたラッテを持ってくるとき、ちょっと慣れてなさそうな店員さんがナミナミと注がれたマグカップをトレイに載せてソロリソロリと慎重に持ってきました。なんとか中身をこぼさずに持ってきたのですが、そのあまりの慎重さ振りに、「あんな風にトレイを高く(自分の肘よりもずっと高い位置)捧げ持つようにするとちょっとの揺れでもこぼれやすくなるんだよね~脇を締めて肘よりも下の位置でトレイを持つと揺れても案外こぼれないんだよ~」と家人と話しておりました。
揺れの支点が、カップの液面より高い位置にあると、揺れる際の微妙な遠心力が溢れにくくなる方向に作用します。ソバ屋の岡持用の出前機や、トレイ上の重心に取っ手をつけたスイングトレイなどが発展形です。で、しばらく経って次にカフェモカをサービングするとき、お店の中の緩いスロープで、例の店員さんは、引き返してしまいました。家人とともに横目でその様子を見ていたので、「こぼしたんだ」「そうだね、見なかったことにするから、はやく持ってきて欲しいね」と囁き交わしていましたが、なかなか持ってきません。ようやく、さっきの方と違ういかにも手慣れた様子の店員さんが、きれいにウェブ模様のカフェモカアート(きめ細かいフォームドミルクのみで描くラテアートより、チョコシロップを使う分、クッキリとした紋様を描ける)を施されたカップを持ってきました。「さっきの人は崩しちゃったんだろうねぇ」と待ちくたびれた猫舌家人は呟いたのでありました。

冒頭の写真は、そこのお店のそばで買った、気泡入りのグラスです。
涼しげなのが、良し。