チラ見せ、大小比較と続いて、18×70 IF・防水型・WFの話題が続きます。
今夜は、天頂から西の空にかけて、木星が移動していきます。高倍率双眼鏡、望遠鏡の見え具合を比較するには丁度良い対象、動きです。
星見、ですから、当然18×70は、三脚に固定です。一脚も考えましたが、一脚につけてある小さな自由雲台では、この重量級双眼鏡に耐えられないでしょう。
下図のようなSS10×50SK-Dなどでは余裕だった、マンフロット055とV4ユニットの組み合わせですが、18×70では、V4ユニットを伸ばした状態では不安があります。
アップミスしてた画像追加しました
一番縮めて使い、高さの不足は三脚のエレベーターで補うことにします。
で、ちょっと雲がかかった状態の木星を捉えます。縞模様こそ見えませんが、特徴的な4つのガリレオ衛星のうち、イオは木星の前面に重なって判別しづらく、ガニメデは裏側に隠れて見えません。縞が見えるかと期待していたのですが、そこまで条件は良くないようです。確認のために、天体望遠鏡を取り出してセッティングします。久しぶりの実戦投入ですが、ファインダーの調整もさほどずれていませんし、程なく木星を捉えます。32倍に拡大しても、今日は縞模様がハッキリしません。イオが前面に重なっている所為もあるのでしょう。で、気付いたのが、まがりなりにも日本製天体望遠鏡の端くれであり、プリズム等余分な光学系のない最小限の構成であるにも拘わらず、周囲の星共々、18×70のほうが、綺麗に見える、ということです。実際63mmの小口径、焦点距離800mmとはいえ、星々の煌めき、木星の明るさ等、倍率の低さにも拘わらず、18×70のほうが魅力的に見えます。
もちろん、価格差を考えれば当たり前のことかもしれません。
今度は、スカイマスターの15×70を持ち出してきます。いままで星見の主力機の一端であり、すばる等を美しく見せてくれた同機ですが、木星等の明るい天体では、色ニジミの所為もあって、天体望遠鏡にも、18×70にも敵いません。対物口径は同じ70mmとはいえ、実質有効径が63mmくらいとも云われているスカマ15×70ですが、18×70と較べると、背景の締まり具合から始まって、星々の煌めき、そして主星の影から現れ始めたガニメデの分離等も完敗です。主星から徐々に距離を取り始めたイオとガニメデの分離においては、天体望遠鏡のほうでも、倍率の高さにも拘わらず、暗さが仇となって、18×70に劣勢を強いられています。ただ、この天体望遠鏡、付属のKDS経緯台、後付のパーツでガタを排除し、操作ノブも換えてありますので、安定して木星を追えます。18×70の架台については、もう少し検討の余地がありそうです。
Nikon18×70 IF・防水型・WF、生半可な天体望遠鏡を凌駕する見え具合には、予想していたこととはいえ、驚きました。
今夜は、天頂から西の空にかけて、木星が移動していきます。高倍率双眼鏡、望遠鏡の見え具合を比較するには丁度良い対象、動きです。
星見、ですから、当然18×70は、三脚に固定です。一脚も考えましたが、一脚につけてある小さな自由雲台では、この重量級双眼鏡に耐えられないでしょう。
下図のようなSS10×50SK-Dなどでは余裕だった、マンフロット055とV4ユニットの組み合わせですが、18×70では、V4ユニットを伸ばした状態では不安があります。
アップミスしてた画像追加しました
一番縮めて使い、高さの不足は三脚のエレベーターで補うことにします。
で、ちょっと雲がかかった状態の木星を捉えます。縞模様こそ見えませんが、特徴的な4つのガリレオ衛星のうち、イオは木星の前面に重なって判別しづらく、ガニメデは裏側に隠れて見えません。縞が見えるかと期待していたのですが、そこまで条件は良くないようです。確認のために、天体望遠鏡を取り出してセッティングします。久しぶりの実戦投入ですが、ファインダーの調整もさほどずれていませんし、程なく木星を捉えます。32倍に拡大しても、今日は縞模様がハッキリしません。イオが前面に重なっている所為もあるのでしょう。で、気付いたのが、まがりなりにも日本製天体望遠鏡の端くれであり、プリズム等余分な光学系のない最小限の構成であるにも拘わらず、周囲の星共々、18×70のほうが、綺麗に見える、ということです。実際63mmの小口径、焦点距離800mmとはいえ、星々の煌めき、木星の明るさ等、倍率の低さにも拘わらず、18×70のほうが魅力的に見えます。
もちろん、価格差を考えれば当たり前のことかもしれません。
今度は、スカイマスターの15×70を持ち出してきます。いままで星見の主力機の一端であり、すばる等を美しく見せてくれた同機ですが、木星等の明るい天体では、色ニジミの所為もあって、天体望遠鏡にも、18×70にも敵いません。対物口径は同じ70mmとはいえ、実質有効径が63mmくらいとも云われているスカマ15×70ですが、18×70と較べると、背景の締まり具合から始まって、星々の煌めき、そして主星の影から現れ始めたガニメデの分離等も完敗です。主星から徐々に距離を取り始めたイオとガニメデの分離においては、天体望遠鏡のほうでも、倍率の高さにも拘わらず、暗さが仇となって、18×70に劣勢を強いられています。ただ、この天体望遠鏡、付属のKDS経緯台、後付のパーツでガタを排除し、操作ノブも換えてありますので、安定して木星を追えます。18×70の架台については、もう少し検討の余地がありそうです。
Nikon18×70 IF・防水型・WF、生半可な天体望遠鏡を凌駕する見え具合には、予想していたこととはいえ、驚きました。