はぐれぐも

日記 (´ー`)ノ

情報ブログなどではございません。
ただの落書き帳です。

PC Game Legend of Grimrock 2

2015-08-31 | PC Game その1

Legend of Grimrock II

 

懐かしのダンジョンマスター風RPGの二作目です(´ー`)ノ

 

解像度や窓化などの設定、キーコンフィグあり。

 

二作目から追加されました屋外は随所にさまざまな仕掛けが施されており

昼夜サイクルや水中での行動も加わり、謎解き要素が随分と増えました。

 

もちろん魅惑のダンジョンも健在。

 

戦闘は良くも悪くも従来どおり。

 

 

 

独特の世界観、安定したシステム、いやぁ、ダンジョンスキーにはたまらない作品でした。

 

キャラクター作成は、あ~でもないこ~でもないと数時間楽しむ事ができました。

食事要素と重量制限、これらがあるだけで随分と濃厚になるもんなんですねぇ(-ω-)

キャラクター画像のカスタムは

マイ ドキュメント\Almost Human\Legend of Grimrock 2\Portraits内へ

128*128の画像を○×△(好きな名前)_male(もしくはfemale).tgaとして入れればOK。

 

英語オンリーですので先駆者の方々が翻訳してくださった

Legend of Grimrock 2 Wiki 翻訳

を見させていただきながらストーリーを追うと楽しさが増すかと思います。

 

私的には、とても素晴らしい作品でしたが

真のラスボスが、めちゃくちゃしんどかったぁぁぁあああああ(TωT)

分身はいいよ、うん、でもバリアまであるとかズルいわ~

あと銃を使うならFirearmsを早くLv5にしましょう。

肝心のラスボス戦でジャミングしてばかりで泣きました(TωT)

 

 

 

 


PC Game This War of Mine パヴレの日記 31日目~停戦

2015-08-15 | PC Game その2

パヴレの日記 1日目~15日目

パヴレの日記 16日目~30日目

 

 

「聖マリア教会」は既に瓦礫の山になっていて、神父がどこにも見当たらなかったらしく

おまけに物騒な連中が奥に住み着いていたらしい。

教会に避難してきた住民も大勢いただろうに・・・

これだけは言える、ここは間違いなく地獄だ!

 

 

 

マルコに以前訪れてみた「建設現場」の話をしてみたところ

ひょっとしたら資材がたんまり眠っているかもと行く気満々になっていた。

兵士らにばったり出会わなければいいのだが・・・

 

 

 

 

そんな心配をよそに「建設現場」は無人の廃墟と化していたらしい。

思ったとおり、資材どころか食糧まで山ほど残ってたぜ!

マルコはパンパンになったバックを叩いて喜んでいた。

しばらくの間、夜は「建設現場」に通うことになった。

 

 

 

 

もちろん食糧や水は貴重で、なくてはならない物なのだが

資材も無いとえらい困るんだ。

金鋸などの道具が作れないと探索が思うように進まないし

燃料が無ければストーブが焚けなくて凍え死んでしまう。

何気なく過ごしてきた日々の生活は

いろんなものに支えられていたんだなと、つくづく思い知らされたよ。

 

そして、雪積もる寒い日々が終わりを告げた。

 

 

 

 

ドアを必死に何度も叩く音に気がついて用心しながら覗いてみると

まだ幼い子供が二人立っていて驚いた。

 

どうやら母親が病気になってしまったようだ。

かわいそうに・・・

こんな銃弾が飛び交う真っ只中を、さぞ怖かっただろうに。

薬の在庫は一つしか残っていなかった。

けれど、反対する者は誰もいなかった。

バックに薬と食糧・水を詰め込んで、子供たちの隠れ家へと向かった。

 

 

 

 

今日から寝ずの番を二人でする事になった。

物資を調達できる所は限られている。

各地で避難している住民の中には食糧や水が尽きてしまった者もいるだろう。

探してもなかなか見つけられないとなれば・・・

こんな事、考えたくもないな。

 

 

 

 

ありったけの資材を使ってドアを強化した。

それでも、死を覚悟して襲撃してくる者がいるやもしれない。

命のやり取りだけはしたくないが、仲間を傷つけられるのも嫌だ!

もし、その時が来たら、俺は人めがけて撃てるのだろうか・・・

 

 

 

 

ここのところ、ローマンは暇さえあればギターを弾いている。

とても悲しげな音色だ・・・

元は兵士だったからと言って俺たちと同じ感情のある人間だ。

こんな状況は誰だって気が滅入るさ・・・

 

その日の夜は「倉庫」を訪れてみたんだが、最悪の連中が陣取っていた。

自分たちの都合だけで見境無く襲うなんて・・・

けれど、もし、自分の愛する者が危機的状況で

すぐにでも食糧や医療品が必要となった時、綺麗ごとを言っていられるだろうか?

今はまだ強盗などしなくても何とかなってはいるが

このままの状況が続けば嫌でも物資は尽きてしまう。

そうなった時、俺たちは・・・

 

 

 

 

いつぞや野菜を分けてくれたジフーが手伝いを求めてきた。

もちろん、手伝うさ!

 

張り切って出かけようとする俺の背後で

他人の世話を焼いてる余裕は、もう無いぜ・・・

ローマンが俯きながら静かにそうつぶやいた。

 

俺が顔をこわばらせて立ち止まっていると

ローマンは行ってこいと軽く背中を押してくれた。

 

 

 

 

朝になって隠れ家に戻ってみると、皆、疲弊しきっていた。

俺とマルコがいない間、銃で武装した賊たちに襲撃されたらしい。

薬莢が無数に転がり、ドアの近くは銃弾が何発もめり込んでいる。

ものすごい銃撃戦だったようだ・・・

弾が無くなっちまったよ。

ローマンは苦笑いしながらそうつぶやいた。

 

この日から寝ずの番は三人に増やす事にして

マルコには「駐屯地」で銃弾を調達してもらってきた。

食糧や資材より弾が必要になる日が来てしまうなんてな・・・

 

 

 

 

寝ずの番が三人という事は、当然昼間は四人とも爆睡・・・したいところだが

食事の用意やら道具作成やら、やらなきゃならない事はいっぱいあるんだよな・・・

ふぁ~あ、ねむぃ~ねむぃ~

 

 

 

 

昨夜、マルコは「半壊した二戸建て住宅」へ行ってみたものの

たいした物は見つけてこれなかったと嘆いていた。

もう手付かずの場所は、おそらく残っていないだろう・・・

 

 

 

 

誰も口にしないが、いよいよ食糧も水も底をついてきてしまい

みんな焦りと苛立ちが見え隠れするようになってきてしまった。

医療品も銃弾も残っていない。

今度、大掛かりな襲撃をされれば、ひとたまりも無いだろう。

 

どうする?

とは怖くて聞けなかった。

 

 

 

 

ジフーが先日のお礼だと酒を持ってきてくれた。

ここを出て行く時にジフーたちや俺たち皆で乾杯しようという事になった。

 

 

 

そして、俺たちの戦いは、ようやく終わりを迎えた。

 

 

 

単にサバイバルシミュレーションゲームというだけでなく

改めて戦争というものに対していろいろと考えさせられた

心に残る作品でございました。

 


PC Game This War of Mine パヴレの日記 16日目~30日目

2015-08-14 | PC Game その2

パヴレの日記 1日目~15日目

 

 

ずっと寝てばかりいたから体が鈍っちまったぜ。

そう言って皆が止めるのも聞かずにマルコは近場の「ホテル」へ探索に向かった。

怪我の事で皆に迷惑を掛けてしまったと負い目に感じてしまっているようだ。

 

翌朝、マルコは取引相手を見つけてきたぜと笑顔を見せながら無事に戻ってきた。

誰も迷惑だなんて思っちゃいないぜ。

いつも危険を顧みずに貴重な物資を見つけてきてくれるマルコには

みんな心から感謝してるのだから。

 

 

 

 

ゾーラが別れの挨拶に来てくれた。

妹さんたちと再会できて本当よかったな。

皆と一緒に君らの無事を祈ってるよ!

 

 

 

 

隠れ家の設備や料理を作る時、何かと木材が必要になるのだけれど

斧を作ってからは調達が飛躍的に楽になった。

普段、何気なく使っている物が、こんなにもありがたい物だったなんてな。

 

 

 

 

どこも食糧不足がより深刻になってきてしまったのか

取引で分けてくれる人が少なくなってきてしまった。

既に近場は探索し尽くしてしまったし、どうしたものか・・・

とりあえず、ネズミ捕りの罠をもう一つ増やしてみた。

うまく掛かってくれればいいのだが・・・

 

 

 

 

マルコの話によると数日前に病院が砲撃を受けてしまったらしい。

患者も看護師も大勢亡くなったそうだ・・・

皆、やりきれない思いでいっぱいになり、悔しさを滲ませていた。

 

 

 

 

ドアの先に立っていた男は今にも泣き叫びそうなぐらい必死の形相だった。

俺たちもマルコが撃たれて帰ってきた時は・・・

すぐに持てるだけの医療品をバックに詰め込んで助けに向かった。

 

何とか応急手当をして病院まで連れて行くことができた。

もう誰かがこんな事で死ぬなんてのは、うんざりだ!

 

 

 

 

持ってきてくれたフランコも苦笑していたが

とにかくブルーノとローマンのヘビースモーカーっぷりには困った。

いくらあっても足りやしない・・・

けれど、こんな状況下では気持ちを落ち着かせるのに必要なんだろうな。

タバコも作れるようになれば楽なんだが

今は何をするにも資材が足りない・・・

 

 

 

夕方、これからの探索場所について話し合っている時に、かなり揉めてしまった。

食糧や資材を探し回っているのは俺たちだけじゃない。

近場の建物で確保できる物資は、もうほとんど無くなってしまった。

あとは取引で分けてもらうしかないのだけれど

その取引用の物資すら、もう底をついてしまった・・・

 

スナイパー交差点の先なら、まだ物資が残っている。

マルコがそう言うと

そんなに死にたいのか!

とブルーノが大反対した。

何時間も話し合った末にマルコが飛び出していってしまった・・・

 

 

 

 

ブルーノもローマンも、そして俺も眠ることができずに

朝までマルコの帰りを待った。

やがて朝靄の中、肩を押さえながらマルコが戻ってきた。

だから言ったじゃねーか!

と捲くし立てるブルーノを他所にマルコはとっととベッドで寝てしまった。

かすり傷でよかったよ・・・

 

しばらくの間、マルコには休んでもらって探索は俺が行くことにした。

斧は壊れやすいため、予備用の材料が欲しくて「駐屯地」に行ってみた。

威張り散らした兵隊の態度に多少イラついたものの

取引をして材料を無事確保することができた。

 

 

 

 

雪なんて見るのは何日ぶりだろう。

瓦礫と化した建物も、へし折れてしまった木々も

きな臭い硝煙の臭いも、どす黒い血の跡も

こんなにも酷く薄汚れた世界が

みんな真っ白に覆われていく・・・

 

ヴァルテルという男が隠れ家に訪れて物資調達の話を持ち掛けてきた。

物資が不足してきて嫌でも危ない橋を渡らなければならない今となっては

断る理由は、どこにもなかった。

この雪にうまく紛れて動けば、きっと・・・

 

 

 

 

ここ数日、無茶をしてばかりいたせいか疲れきって眠っていたところへ

ここの近場に隠れ住んでいる人らが自家製の野菜を持ってきてくれた。

もちろん食糧の在庫が増えたのも嬉しかったが

こんな状況下でも他人のために貴重な物を分け与えようとする人情が

何よりも嬉しかった。

 

 

 

 

寒い寒いと言ってブルーノがストーブから離れない。

寒いはずだ。

あたり一面、すっかり雪に覆われてしまったのだから。

そんな銀世界の中、今日も銃声と爆音が遠くで鳴り響いている。

 

資材を調達しに建設現場に行ってみたが、兵士が待ち伏せをしていた。

ここは、しばらく来ない方がよさそうだ。

 

 

 

 

最近、夜の番はローマンに頼りっ放しだ。

いざとなった時、この寒さで手が動かせなかったら不味いからさ

慣れてる俺に任せときな。

そうローマンは軽く言い放っていたけれど、銃を手にする彼の心の中の覚悟は

きっと、とてつもなく重いものなんだろうな・・・

 

 

 

 

壊れたギターを見つけたので、持ち帰って直してみた。

さっそくブルーノが手に取って弾きながら歌い始めたが

その音痴っぷりにマルコもローマンも笑うのを堪えながら聴いていた。

音楽ってのは、いいもんだよ、本当。

 

 

 

 

「聖マリア教会」に行ってみた。

神が本当にいるかどうか俺には分からないが

信じている人らは、この地獄のような有様を見て

なお信じ続けられる事ができるのだろうか・・・

 

パヴレの日記 31日目~停戦

 


PC Game This War of Mine パヴレの日記 1日目~15日目

2015-08-13 | PC Game その2

This War of Mine

 

戦時下における極限状態の中での一般市民の心の葛藤をテーマとした

シミュレーションゲームです。

窓化、音量設定あり。

日本語化あり、有志の方々ありがとうございますm(_ _"m)

 

このゲームの最初のプレイは、攻略知識などまったく頭に入れずに

行き当たりばったりで遊んでみていただきたいなと思います。

うまくいかずに辛さや悲しみを味わい、絶望に苛まされる事になるやもしれませんが

そこで自分は何を思うかというのが、このゲームのキモかと思いますので。

 

当方の記事は、あくまで日記という形で書かせていただきましたので

まったくもって攻略の参考にはなりません/(^o^)\

 

 

 

 

 

 

 

何とか隠れ家を確保できたが、中は埃まみれでボロボロだ。

さっそく三人で手分けしてガラクタを退かし、使えそうな物を集める事にした。

 

見た目は悪いがショベルができた。

手で掘り出していたんじゃ切りが無いからね。

 

ブルーノとマルコが壊れたベッドを修理して綺麗にしてくれた。

今はただ腹いっぱい食べて、いつまでもゆっくり眠っていたい。

そして起きた時、この悪夢が終わってくれていれば・・・

 

昼間は砲撃やスナイパーの狙撃で動けないため、夜中に探索する事になった。

何かと器用なマルコが探索に向かい、俺は隠れ家の寝ずの番。

俺らが昼間寝ている間にブルーノが物資の整理や料理などをする事になった。

 

 

 

 

少し眠った後、用心のためにナイフを削り直して使えるようにしてみた。

これを人に向かって使う事が無いように祈るばかりだ・・・

 

ドアを叩く音がしたのでナイフを手にして恐る恐る覗いてみると

フランコという男が物々交換を持ちかけてきた。

医療品や食糧まで分けてくれたのには驚いた。

どうやら信用できる人物のようだ。

 

ブルーノがコンロの修理を終えて火が付いたと大喜びしていた。

これで少しは、まともな物が食べれるかと思うと

ほんの少しだけ希望が持ててきた。

 

 

 

 

昨夜、マルコが「放棄された住宅」を探索している間、隠れ家で見張りをしていたら

突如数人がドアをこじ開けて侵入してきた。

棒切れのような物で殴られてしまったが

俺の手にしたナイフを見たとたん必死の形相で逃げていった。

傷は大したことなかったが恐怖と不安は募るばかりだ・・・

 

 

 

 

今夜から「スーパーマーケット」に行ってみるとマルコが言っていたが不安だ。

何事もなければいいが・・・

まだ傷が治らないのを気遣ってブルーノが見張りを交代してくれた。

夜中に眠ることができるなんて何日ぶりだろう。

けれど、何かが崩れる音やちょっとした物音ですぐ飛び起きてしまった。

結局、ろくに眠れないまま朝を迎えた。

 

 

 

 

ドアを叩く音に気がつき眠い眼を擦って覗いてみると女性が辺りを警戒しながら立っていた。

そのゾーラという名の女性は、この近くで娘さんと隠れ住んでいるらしく

俺たちの事はフランコから聞いたらしい。

三人で相談して俺が手伝いに行く事にした。

こういう時だからこそなんていう正義感より

見捨てて後でずっと後悔するのが、たまらなく嫌だった。

 

 

 

 

朝方、隠れ家に戻ってみるとブルーノが腕に怪我を負っていた。

驚いて事情を聞いてみると、どうやら夜中に何者かが侵入してきたらしい。

かすり傷で済んでよかったよ・・・

けれど、生きるために皆が必死の中、このまま内戦が続けば

いつかは命のやり取りになってしまうかもしれない・・・

その時、俺は・・・

 

 

 

 

マルコが「砲撃を受けた学校」で見つけた手紙の話をしてくれた。

なぜ大人のエゴでこんな幼い子供までが犠牲にならなきゃならないんだ・・・

マルコは苛立ちを抑えきれないようだった。

ブルーノは何度も眼鏡を外して涙を拭っていた。

俺は悔しくてたまらなかった。

 

 

 

 

何とか資材を揃えて隠れ家の補強をすることができた。

これを見て襲撃をあきらめてくれればいいのだが・・・

 

 

 

 

昼間、ゾーラが家の見張りを頼みに来た。

今度はブルーノが行く事になった。

どうやら、マルコが探索に出て一人で隠れ家の番をするのが怖いらしい。

俺だって怖いぜ・・・

 

探索先で出会った人から聞いたんだけれど、スナイパー交差点なんて言われている所の先に

まだ物資がたくさん残っているらしいんだ。

そう言って少しだけ笑顔で探索に向かったマルコは朝になっても戻ってこなかった。

 

 

 

 

朝になってもマルコが戻ってこない・・・

よりによって向かった先は危険地帯だ。

何かあったに違いない。

だが探しに行きたくても武器どころか、まともな医療品すら無い。

助けを求めようにも誰があんな危険な場所へ一緒に行ってくれるっていうんだ・・・

 

昔からマルコは何ていうか要領がよくてさ

いつもピンチになっても軽くかわしていたから

きっと大丈夫さ、あいつなら・・・

そう言って俺を安心させようとするブルーノも心配でたまらないのは

手に取るように分かった。

結局、二人とも一睡もする事ができないまま朝を迎えた。

 

 

 

 

よぉ、お二人さん・・・

朝方、ドアを叩く音に慌てて俺とブルーノが駆けつけてみると

マルコがドアの近くで倒れこんでいた。

すぐに二人でベッドに運んだが、どうやら脚から出血しているらしく

ズボンが血だらけになっていた。

すぐに応急処置をしないと・・・

 

スナイパーの野郎がパスーンパスーン撃ってきやがってよ。

この通りやられちまったが、それでも人を助ける事ができたんだよ。

そう言ってマルコは激痛にもかかわらず照れ笑いをしていた。

 

助けたい、こいつみたいな奴は何としても・・・

そんな時、ふとドアを叩く音がした。

 

フランコー!!!!!

事情を説明するとすぐに医療品と食糧を用意して取引してくれた。

それだけでなく近くの病院への行き方まで教えてくれた。

何度も何度も礼を言うと

困ったときゃ~お互い様さね~

そう言って立ち去った彼も照れ笑いをしていた。

 

応急処置を済ませてマルコが落ち着いた後

夜になってからブルーノに見張りを頼み、フランコの言っていた病院へ向かってみた。

 

着いてみると多くの怪我人が看護師たちに手当てを受けていて彼らを守る護衛もいた。

事情を説明して来てくれるように頼むと

とても人手が足りなくて外には出られないから連れてくるように言われた。

これで何とかなるかもしれない!

 

 

 

 

 

夜中、マルコに肩を貸して病院まで連れてくると

傷を見た看護師は一瞬驚いた表情をしたが、すぐに慣れた手つきで手当てをしてくれた。

 

毎日のように何人もここに担ぎこまれて来てね。

手当てをして治った人もいるんだけれど、亡くなった人もいっぱいいるんだ・・・

看護師は唇を噛み締めながらそうつぶやいた。

 

 

 

 

マルコには、しばらく休んでもらうとして

その間の食糧調達をどうするかブルーノと話し合った。

水は雨水を利用するとして、食糧は・・・

 

ネズミって食べれるのか?

ブルーノにそう聞くと

きちんと焼けば大丈夫さ、たぶん。

と笑いながら答えた。

たぶんてお前・・・本当に大丈夫なのか・・・

 

罠にかかったネズミをさっそく焼いて恐る恐る食べてみた。

あれ・・・鶏肉みたいな味だ!

ネズミはそこらじゅうにうじゃうじゃいる。

あとは腹を壊したりすることがなければいけそうだな!

 

 

 

 

マルコが元気になってきて三人とも少しずつ笑顔が戻ってきた。

ラジオを聴くと戦況は絶望的で、この内戦はまたまだ続きそうだが

それでも、希望を捨てずに彼らと共に生き抜こうと心に誓った。

 

 

 

 

昼間、ドアを叩く音に気づいて覗いてみると、若者が立っていた。

ナイフを握り締めつつ開けて話を聞いてみると

ローマンという名のその若者は、どうやら脱走兵のようだ。

はたして信用していいものかどうか・・・

とりあえず迎え入れはしたが、しばらく目を放さずに様子を見る事にした。

 

パヴレの日記 16日目~30日目