日本人としてのアレ。

通りすがりで会ったなら、その出会いを大切にしたい

『初めて出来た、僕のファンの女の子』

2012-07-20 | 手品の話
最近、やっと僕のファンが出来た。

もう『行きつけの』と言う言葉を使っても許してもらえるようなフィリピン料理屋に。

その女の子は、僕のマジックを目をクリクリと丸くして見てくれる。


初めて会った時、既にそのお店では『あの客はマジックが出来る人』だと認識されてたんで、小さい子供がいると分かったから、スポンジボール用意してたんですね。

で、そこのマスターが『子供に何か見せてあげてよ』って、いいフリしてくれたんで、その子の死角からスポンジを二つ取り出して、お互いに一つ握ったのに、パチンと手を叩けば、その子の手の中に移動するってやつをやったんですよ。

マジシャンなら、誰でも出来るじゃないですか?

子供には最適じゃないですか?


もう、『ママ!ママー!!』って叫んでくれて、僕も嬉しかったですよ。

その日は、その子の友達もいて、料理が出てくるまで、ずっとマジックやらされたな(笑)

嬉しい悲鳴ですよ。

飽きずにマジック見てくれるのなんて、子供しかいませんからね。


で、近頃は、その女の子は、マジックにハマっているらしい♪

今日は、他のお客さんに習ったらしい、予言系のマジックを見せてくれた。


勿論、僕はそのマジックのタネが解っているけど、そんな事は言わずに驚いた。

タネがどうこうと言うより、子供ながら『ちゃんとそのマジックが出来ていたから』だ。


マジックが出来たと言うのは『マジックの完成度』とか、マニア臭い話しじゃない。

ただ、『マジックを演じているのが楽しそうに見えた』と言う事。


昔の僕みたいだ。

なんか、ドキドキしながら演じてるのも伝わって来たし、僕の驚く顔で純粋に喜んでいたのが、かなり印象的だった。

今の僕は、少し違う、なんか自分でも説明できない『不純な感情』が、自分のマジックの首を締めている感じがする。


たまに『自分にマジックをやらされている』とか思う、そんな感じ。

勿論、キライな訳じゃないけど、なんだろうな、この感じは・・・。


その子の顔を、そんな事を考えながら見て、ふと我にかえって『じゃ、とっておきの・・・』と思いながら用意したのは、最近僕が一番好きな「ライジングンカード」。


『観客にカードを一枚選んでもらった後に、トランプ全部渡して、思い切りシャッフル出来ます』

その直後、全く何もしない状態で、その子が選んだカードが、グイグイ上がってくると言うもの。(文章だと説明難しいな・・・)

これは、知る人ぞ知るライジングカード。


マジシャン同志で見せても驚かれるこのマジックに、驚かない訳がない!(ちょっと自慢)

一個見せても、マジックショーを終わらせてくれないので、おとなげないカードマジックを何個かしているうちに、料理ができたので、『おしまい♪』


『また見せてね!』と言ってくれるんだけど、僕のマジック道具は漁り出すし、カードを持ってる手を掴んで来るし、子供ってルール無用で凄いよね(笑)

まー、その子が楽しんでくれるなら、無理に「タネを隠す必要」なんかないのかな?とも思う。


大人になった時に「どうせマジックって、タネがあるんでしょ?」とか、言わないような素敵な女性になってくれれば、僕は「素敵なマジックが出来るオジサン」で終われる。

そんなもんでいいと思う。


だってさ、どうせ、マジックってタネあるし。






ちなみにコレは、テイクアウトした、『スゲー辛い豚肉』

タイのグリーンカレーみたいな辛さ、だけど、ちょっと違うフィリピン料理。

めっちゃ汗かきながら、ビールが進む。
コメント
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