『ダークヒーローin theエレベーター』

買い物後、

エレベーターの五階から降りる。


閉まる瞬間、オバサン達が「あー、しまっちゃう、ごめんね～」と言いながら走ってくる


それが見えたが、【閉】ボタンを連打した。




「ごめんね～」と言われても僕は許さない。

これは、俺の時間だからな。


見事に閉め切り、俺はピンチを脱した。







そしたら三階で停止。



男が一人乗って来た、こいつは待っていたのだから正規ルートだ、問題なし。



たたたたっと、走り寄る音、カップル。


ドアにガシャン！！と手をかけて、こじ開ける男子。



何をそんなに急いでいるんだろう？


俺達の前に乗り込む。



腹立つわー・・・。




で、降りていく、二人。


俺は、その二人を早歩きで追い抜いて、ちょうどいい距離の所で

普段は、道路に痰を吐いたりしないんだけど。



思い切り、喉の奥からカァ！！！ペ！！！！！


女性の歩行進路に吐き捨てた。





厭な物には、厭な物を御裾分け。


エレベーターを少しでも早く乗ろうとしなければ、デート中に、目の前で痰を吐かれるなんて事は起きないのだ。



社会の厳しさ。


今日も、ソレを流布する。