3104丁目の哀愁と感傷の記録

日々生きてます。自分なりに。感じた事を徒然に書きます。素直に。そんな人間の記録。
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個人的には藤村操の巌頭之感の写真が欲しくて

2017-09-03 22:23:29 | 
タイの旅行をすべて更新して大分やりきった感あるが、ついでに細かい旅日記も書いてしまおうという気になったので、去年の三月の末に行った日光の旅について軽く記す。

なぜ急にかつて行ったことのある日光に行くことになったのかというと、両親へのプレゼントである。母親が還暦を迎え、俺も妹も実家を離れており、そうそう家族で旅行など行くこともなくなってきているので、ここらで両親に温泉旅行なんてプレゼントしたら喜ぶんじゃないかと相談し、決行した。温泉というワードで俺がぱっと思い浮かんだのは鬼怒川。で、その近くで観光もできるし、車で比較的近く行ける場所ということで日光という場所になったというわけ。勤務先の旅行代理店でささっと予約を済ます。久しぶりに旅行代理店を使ったし、国内旅行の予約をしたのは何年振りであろうか。

20170325
実家に戻って家の車で出発。以前俺が大学生だったころに散々乗り回してぶつけまくった車はすでに無く、新しいコンパクトな軽自動車になっていた。あの車には並々ならぬ愛着があったため、ちょっと切ない気分だ。

今住んでいる家では車も持っていなく、長い運転は夏の知床以来していない。関越道に乗り、途中佐野パーキングで昼。佐野らーめんが有名らしくぜひとも食べたかったがとてつもなく混んでいた。家族の連係プレイで席の確保、注文、連絡と完璧な役割分担をこなし、佐野ラーメンを10分そこらで平らげる。

宿は鬼怒川に取っていたが、この日は夕方ま日光の観光。まずは定番の華厳の滝に向かう。
依然訪れたときは霧降の滝という渋いチョイスをしたため、実はこの華厳の滝に訪れるのは実に小学校以来である。
高速道路から降りて、定番の華厳の滝を登る。運転しながら写真撮りまくるという大人とは思えないはしゃぎぶり。スマホ持ちながら運転するのは本当に難しいし、危ないということを痛感した。だってあんなに曲がりくねった坂だし。途中の見晴台からはしたが見下ろせるようになっており絶景。九十九折がきれいに見渡せる。

いろは坂を渡り切ったらもう日光の中心街である。華厳の滝はもうすぐ。

そしてなぜ俺が華厳の滝に行きたかったのかというと、あるものがどうしても欲しかったのである。
何かというと、「藤村操の辞世の句」である。知っている者にとっては非常に有名だ。この辞世の句というのは、当時のエリート学生が夜を愁い、ここ華厳の滝から身を投げたのだが、自殺する際に滝の上の木に「巌頭之感」という遺書を刻み込んでいるのである。当然現在その木は残っているはずもないのだが、その巌頭之感の写真が残っており、ここ華厳の滝にはそのポストカードが悪趣味なお土産として売られているのである。俺はそれが欲しかった。

エレベーターで地下へ行き、展望台まで向かう。乗っていると小学校時代もこのエレベーター乗ったなぁと記憶がよみがえった。
天気も良く、華厳の滝は見事であったが、俺の目的からして、何人もの人間がここから身を投げたのだという滝として映る。そしてお土産やには確かに巌頭之感のポストカードが売られていた。親はすでに車へと戻っていたが、どうしても欲しいものがあるといって残り、無事にゲットすることができた。予てより欲しかったものが手に入り、うれしい。

パーキングの中にはせんべい屋があり、何枚か購入。こういうせんべい屋で買うせんべいってなんでこんなにもおいしいのであろうか。小腹がすいたときに食べるせんべいほどうまいもんはない。

次に向かったのは定番中の定番、日光東照宮。
ここも俺が日光といえばと思いついた場所。果たして両親は楽しかったのだろうか。俺は以前来たことがある。結構覚えているものだ。もう3年前になろうか。お目当ては御朱印。去年の2月に京都に行き、世界遺産天龍寺の御朱印を貰ってからそのカッコよさに一発でやられた。それからというもの、7月に仕事で京都に行って散々御朱印を貰い、今回日光に来る機会があったのでぜひとも世界文化遺産の御朱印を頂きたいものである。
実は偶然にも日光東照宮の目玉でもある陽明門の改修工事がちょうど終わったところであった。金ぴかのつやつやで周りの建物と比べて浮いていた。それくらい新しかった。
無事に御朱印もゲット。帰るときは閉園時間ぎりぎりで人が誰もいなかった。

しばし車を運転して鬼怒川へ。温泉が最高。夕飯も豪勢なもの。家族で旅館でご飯なんて何年振りだろう。

二日目は適当だった。お約束の朝風呂に入り、準備をする。

雨が降っていたので、最初に向かったのは日光トリックアートぴあというトリックアートミュージアム。小さいところだったが、意外と楽しめた。そして次に向かったのは恐竜3D博物館。なぜ日光に恐竜の博物館があるのかは至って謎だが、ここは完全に俺の趣味で行った。他はみんなカフェでコーヒー飲んでたみたいだけど。お昼はなんと道の駅のコンビニでカップラーメン…けどここは道の駅なのでお土産には事欠かなかったな。

てな感じで車をかっ飛ばして帰宅。喜んでもらえてよかった。

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