3104丁目の哀愁と感傷の記録

日々生きてます。自分なりに。感じた事を徒然に書きます。素直に。そんな人間の記録。
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人生初のアフリカ大陸紀行 8 ―サハラ砂漠とラクダ&砂漠でキャンプ編―

2018-08-30 19:22:07 | 
20180810

続き。

サハラ砂漠のど真ん中でキャンプをするツアーを申し込んでいた。
砂漠目の前のロッジ泊か砂漠のど真ん中でテントでキャンプかの二択であった。
前に書いたこのツアーの人とのメールのやり取りがあったため俺的にはもう一択であった。

“快適さを求めるのならロッジ、一生に一度の貴重な経験とう感じならテントといった感じでしょうか”

これ聞いたらテント一択でしょ。奥さんはロッジも捨てがたかったみたいだけど。

その受付する場所のような小さな建物で小一時間待つ。ここで荷物の整理を行う。
一拍は電気も通っていないテントで一泊するのだ。唯でさえ砂漠のど真ん中なんだし。
少しでもバックパックの中身を少なくしていかなければならない。ラクダのためにも。
しかもその軽くして持って行かないほうの荷物は預かってくれる。エアコンが聞いていない小さな待合所で荷物整理。
アルコールを忘れないようにしないと…

そしてドライバーさんからベルベル人のターバンの巻き方を教えてもらう。
そしてターバンを巻いた俺自身を見てみると…

テロリストにしか見えない…
サングラスをしていたので、完璧にそうとしか見えない。

この待合所から見える景色がすごすぎ。永遠に砂丘が続いているように見える。果てしない。
しかもなぜか砂漠の入り口にいすが置いてあって、ここに座ると芸術的な光景なんだよ。

いよいよ憧れのサハラ砂漠まで来たのだ。
信じられない。

タバコも吸って準備完了。

いよいよベルベル人の若い兄ちゃんがラクダの場所まで案内してくれる。



いよいよお世話になるラクダとご対面。ラクダは顔がかわいい。

荷物を鞍に括り付け、またがる。


起き上がるときぐんって感じで怖い。想像はしていたが、ラクダは乗ると非常に高い。

本日行く4等が結ばれ、ラクダ引きのベルベル人の兄ちゃんを先頭に出発。



上下運動が思ったより激しい。股が痛くなってくる。これで2時間は思ったよりも過酷かも…
ゆっくりとポクポクト歩いていく。



まるで遊牧民になった気分だ。




この移動の2時間は夕焼けの撮影チャンスとガイドブックに書いてあった。

出発当初はかんかん照りで暑いくらいだったが、駱駝にのって一時間くらいすると雲行きが怪しくなってくる。

夕焼け、とか曇り空、なんて生易しい空色ではなくなってきた。
まさに暗雲立ち込めるってやつだな。暗くなった。これから嵐が来ますよって主張しているような空。

そして…

豪雨…

始めは何とか我慢していられたが、さすがにきついってくらいの豪雨に。

え、サハラ砂漠って雨降らないんじゃないの…?

後日談だが、こんなに豪雨で雷が鳴り響く天候は何年かにあるかないかとのこと。
そんなピンポイントな日に来てしまったのか、俺は。

雷もすぐ頭上でなっている。
稲妻がはっきりと見える。
叩きつける雨。
そして砂嵐。
顔中に砂が当たり痛い。

頭までラクダの鞍についている絨毯を被る。汚いとか言っていられる状況じゃない。
暑さや砂嵐用にしっかりと巻いていたターバンはとうの昔に風で解け、ふっとばされないのに必死であった。

それに加えて、あのラクダ独特の上下運動に耐える。
腕はパンパンになり、股が痛い。

この状態で1時間。過酷であった。



ベルベル人のテントを見つけたときは本当に助かったと思った。

まるで灼熱の砂漠を彷徨った後に見つけたオアシスのように。

まさにリアルオアシスであった。


天候が悪かったので夕日を見るとか、テントの全景を見ているなんて悠長な時間なかったので、速攻で一番大きなテントに入る。

そこで暫し落ち着く時間。

暫くすると、各メンバーに割り当てられたテントに連れて行かれた。

俺たちは、“ジャパーン”と呼ばれる。
これ以降ベルベル人のにいちゃんには、もはや国名で呼ばれることになった。

思ったよりテントの中は広かった。
日本で入って来たら悲鳴を上げそうなデカい黄金虫や見たことない虫がたくさん入ってきたが、慣れてくるのが怖い。

バッグを布団の上に放り投げ、再度デカいテントへ移動。

今日このベルベルテントに集まったメンバーは、ポルトガルの家族のグループ、スペインの若い夫婦、メキシコの一人旅の女性、そして俺ら。
日本人は俺らだけであった。そりゃジャパンって呼ばれるわ。


デカいテントで夕飯。

夕飯は…



タジン笑



もう安定過ぎるタジン。普通に美味かったんだけど、周りのメンバーたちはあんまり食べてなかったな…
俺らが一番がつがつ食べてた。

スペイン夫婦も言っていた。
「モロッコに来てから飯はひたすら同じ繰り返しだ。タジン、スイカ⇒タジン、スイカ⇒タジン。スイカ…」
その通り。まあ俺はタジンめっちゃうまいと思うからいいけどね。

英語でメンバーと会話。まあ何となく話は聞き取れるんだけど、自分から話に入っていくほど社交的ではない。

その会話の中で「朝3時ごろには雨が止んで、晴れて、きれいな星が見れるはず。アイフォンのアラームを3時に設定しとけ」という情報が。

これはいい情報である。実はこの砂漠で見る星空は楽しみにしていたのである。
起きれるか分からないが、挑戦してみる価値はあるだろう。

食事が終わるころ、ベルベル人の兄ちゃんが、明日の予定を説明する。
明日は7時に砂漠を散策して、7時半に朝ご飯を食べるとのこと。

で、この後はドラムがなるよ、とのこと。

ドラム?

って俺は聞き返した。

テントの前の広場でベルベル人の伝統音楽のライブをするとのこと。

勿論参加した。このライブがめっちゃ楽しくて、想定外だった。
フェスのように踊った。



中でも楽しかったのは、各国の有名な曲をベルベル民族音楽風にアレンジしみんなで踊ったこと。
ポルトガルの曲も、スペインの曲も知らなかったが、ベルベル人のにいちゃんが“日本と言えばこれしかねえだろ!”って言って満を持して出してきた我らが日本の曲は…


「はとぽっぽ」



めっちゃ笑った。

本当にはとぽっぽなんだけど、ベルベルミュージックアレンジなんだよ。
なんか民族っぽくてダークで怪しい感じ。はとぽっぽが。

てか何で知ってるんだよ。アジアの極東の島国の曲を。
絶対誰かが仕込んだに違いない。

てか本当に日本人はあまり来ないんだな。珍しいせいか、めっちゃ絡まれた。
“ジャパーン! 楽しんでるー?”ってしょっちゅう聞かれた。俺的には120パーセントで楽しんでたつもりなのだが。

マジではとぽっぽはベルベル音楽だったわ。
『もしもベルベル人が【はとぽっぽ】をアレンジしたら』って動画投稿したいくらいだよ。
録音したからね。

その後は叩きならしていたドラムに触らしてくれた。
もとドラマーとしては血が騒ぐ。

簡単なリズムパターンはすぐに覚えられたが、左手のリズムが独特過ぎて真似できなかった。悔しい…





砂漠の闇に轟くベルベル音楽とドラムの音。
こんな感じでサハラ砂漠のど真ん中でベルベル人の伝統音楽で踊りながら、砂漠の夜は更けていった。





そして12時くらいにベルベルライブは終わった。

その後は各自テントへ。

テントの前の先の広場へ行って、外で苦労して持ってきたビール&タバコ。

美味い。



外で何本もたばこ吸ってしまった。砂漠のど真ん中で吸うたばこはなんておいしいんだろう。


周りのメンバーも12時を過ぎたらみんな大人しくなった。常識を弁えている感じでグッドだ。朝までギャーギャー騒ぐような人たちでなくてよかった。

テントでバックパックからモバイルバッテリーを取り出してアイフォンとGoProを充電。
ここで漸くこいつの出番が来た。そう言えばこの時のためにこいつを購入したんだったな。

暫く布団に横になっていたが、全く寝れない。

アイフォンいじっていたら2時半くらいになっていた。



トイレのために外に出る。




星が見えた。

雲が途切れ、星が見えた。本当にきれいだ。靄になっている天の川まで綺麗に見える。
よかったこれが見えて。
テントに戻ってカメラを取って空を撮影してみた。
案の定、真っ黒な写真が1枚。

安心したからか、その後トイレ言ってテントに戻って横になったら寝れた。3時くらいかな。

砂まみれでも、風呂入ってなくても全く気にならなかった。

そして大自然の中でするトイレってあんなにも開放感あって気持ちいいものだと初めて知った。


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