斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

水上安全法講習会四日目3

2015年06月02日 12時14分15秒 | 長岡技術科学大学の広報
溺者、救助者とも服を着た状態での救助訓練を行いました。もちろん、靴も履いています。

アプローチです。クロールでは体力を消耗します。着衣であれば基本は顔あげ平泳ぎです。
  

運搬です。ヘッドキャリーが一番運びやすいようでした。
 

しかしながら、ヘッドキャリーでもうまく運べたのは1-2名で、あとの受講者はチンプル(溺者の顎を確保)から先に進めません。要するに、自分の浮力を確保できないということです。溺者が自然体で浮いていてくれれば、水着より浮力があるので運びやすいのですが、それを理解していないと救助者は溺者を浮かすことを考えてしまいます。よけいな体力を使います。着衣ですと救助者の自身の浮力と推進力を得るのが大変ですが、溺者を運ぶという点はプラスになります。

この様子は、水着でさんざん訓練しておおよそ大丈夫だろうという状態で行いました。訓練を受けていない方は、溺者にたどり着く前に沈みますので、一般の方は溺れている人を見たらただちに119番通報して救助隊をすぐに現場に呼びます。決して真似をしないでください。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする