斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

海外市場探求奨学金報告会

2015年06月14日 22時46分15秒 | 長岡技術科学大学の広報
昨日、長岡技術科学大学技術開発教育研究振興会主催の海外市場探求奨学金報告会がありました。昨年度の海外実務訓練に参加した学生のうち、審査にパスした学生に奨学金の支給があり、今回はその報告会をしてもらいました。該当学生は7名で、全員の発表を聞きました。

奨学金を支給されたという重みにきちんと答えている学生、そうでもない学生、さまざまでしたが、このあたりは人格の問題ですので、ここではとやかく言うつもりはありません。

その中でも、アイディアに優れていた発表を1件ピックアップしました。
タイの水事情からみる経済の発展の可能性についての報告では、アパートに設置されていた水の浄化装置の使い方をビデオに撮影したものがよかったと思います。タイの水事情について触れて、浄水器で得られる飲み水は1Lで3円程度、ミネラルウオーターだと1Lで30円程度。コインを入れて浄水器から出てくる水をくむ様は、見ている人にいろいろな空想を与えたと思います。こういうビデオ報告は動画取材の価値ありと思いました。

別の学生はオーストラリアに実務訓練に行く前にTOEICが285点だったのが帰国後に825点になったといっていました。なぜ点数が上がったのかと聞いたら、答えは「夜遊びでみについた」でした。全くその通りで、TOEICの問題を見ればわかりますが、アメリカとか英語圏で生きていくために必要なことを知っていますか?のような問題が多くて、英語の試験というよりは生活力の試験みたいなところがあって、ほんとうの意味で生きる力を身につければ点数が上がります。勉強よりも経験の世界です(と勝手に思っています)

聴講に来ていた4年生の皆さん、役にたったでしょうか。単に勉強ができるだけではだめで、このような発表会に参加してしっかりとコミュニケーションできる人格はたいへん重要です。こういう人に海外実務訓練で活躍してもらいたいものです。

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