斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

これはまずいでしょう

2015年06月12日 22時00分40秒 | 水難・ういてまて
だいぶ前に、ある公的な救助機関の方が発言しました。
「離岸流に流されたら、横に泳いで逃れる」と。
救助機関の方がそれを言ったらダメです。「沖に流されている人を見たらすぐに救助機関に緊急通報を❗」です。そうでなければ、国民が税金を出している救助機関の存在意味がなくなります。


そもそも海水浴場に指定されていないところで泳いでいる人って、何をしているの人でしょうか。そういう方はいざというときに緊急通報できるように、防水パックにいれた携帯電話を所持して海に入るべきですし、海水浴場であれば、ライフセーバーが監視しているし、家族がみています。ライフセーバーがキチンと自分の仕事をしていればすぐに発見して、安全確認に近づいてきてくれます。万が一発見できなくても一緒に海水浴に来ている家族が騒ぎ出すってものです。でも、自分で何とかしなさいって意識を植え付けると、家族が自分が助けに行かなくちゃとなり、実際に多くの人が二次災害で亡くなっています。そういうのを救助死といいます。

発言には気をつけないとなりません。あなたの発言で人が助かるし、死ぬかもしれません。

報道、広報は恐いのです。

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