斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

ヘリコプター救助中に要救助者が落下 何があったのか詳細に解説します

2019年10月23日 18時54分37秒 | YAHOO!ニュースの背景
ヘリコプター救助中に要救助者が落下 何があったのか詳細に解説します は公開してから、1日以内に非公開にしました。

この記事については、批判が多くありました。その根源となるのは、「外野は黙ってろ」的なご意見でした。外野と認識してもらっただけよしなのですが、確かに外野か観客か、落ち着いて判断するために、非公開としました。

ヘリコプターによる吊り上げ救助に関しては、かなり長い間、現場で実際にヘリコプター吊り上げ救助訓練を何度も体験し、その問題点を研究してきました。その結果、ヘリコプター吊り上げ救助が「水難事故に有効」であることを証明し、学会でも発表してきました。

「ヘリコプター救助の応援団だったのですが、ここは一観客に戻り、今後の活動を見守りたいと思います。」などと思うこともありましたが、せっかく認めていただいた外野だから今後も応援していきます。

お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りします。

そして、各地の航空隊には、ぜひ事故解析を進めていただいて、特に「連続吊り上げ救助法」をテーマに精進をお願いします。1回目はうまくいきます。2回目もうまくいきます。3回目は大丈夫か?手順を省略していないか。周囲がその省略を認める瞬間がないか。単発吊り上げと連続吊り上げは、全く違う状況におかれることを認識しましょう。

道具の作業手順の確認については工学部ですから、プロとしてのそれなりの意見を持っています。
工場というのは、何千個、何万個も同じプロセスを繰り返しながら失敗せずに製品を作るものなのです。





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