リュージュ競技って知っていますよね。氷の道をソリで滑ってタイムを競う競技です。カーブのときには、ソリが垂直になって曲がっていきます。
昨晩、そういう状態で雪の壁の側面にへばりついて停車している車を見ました。要するに交通事故です。ちょうど現場の朝のときの写真をとっていたので、見てください。左の雪の壁に乗り上げていました。
どうも対向車同士が中央で接触しそう(接触した?)になり、お互いが反対車線にハンドルをきった結果そうなったようです。雪国では比較的多い事故です。雪の壁の向こうは田んぼですから、雪の壁がなかったら、田んぼに転落して、乗車していた人は大きな怪我をしたかもしれません。
もう13年くらい前の話です。黒凍結道路を買ったばかりの新車RVRで走っていましたら、対向車がスリップして私の車線に入り込み、私の車に突っ込んできました。ABSが利いた状態でとっさにハンドルを左に切って交わしましたが、私の車の右前に対向車がぶつかり、それでも止まらずに、お尻から反対車線の雪の壁に突っ込んでとまりました。私の車は私の車線の雪の壁でリュージュ競技になりました。
相手の車の運転手はシートベルトをしていなかったのでフロントガラスに頭をぶつけて、フロントガラスが頭に形に膨れていました。すぐに救急隊にきてもらい病院に運びましたが、命に別状はありませんでした。正面衝突に近かったのですが、相手は最終的に後ろから雪の壁に突っ込んだので命を失わずに済んだのです。もっといえば、私の車に突っ込んだからよかったものの、私の車がABS付きでなかったら、完全正面衝突だったでしょうし、私の車でなくてもどこかに正面から衝突したと思います。その時点でほぼ即死だったことでしょう。当時現場検証した警察官が、結果的に私が相手の命を救ったと話していました。なお、相手は後から本学の学生だと知りました。
本学の学生の皆さん、次はあなたかもしれません。スリップしてとまれないようなスピードを出さないように。シートベルトはきちんとするように。20歳やそこらで命を落とすのは、もったいないです。