5万回斬られた男。
それは、華麗な時代劇スターの陰で「斬られる」ためだけに生きる時代劇俳優福本清三さんのことです。
「ライムライトの魔力
2008年5月。
福本清三?!
そう!
時代劇で斬られまくってる俳優さんです!
小さい頃、僕の家ではテレビで時代劇をよく観ていました。
昭和の時代には、時代劇の放送が多かったように思います。
ストーリーもさることながら、効果音と共に繰り広げられる殺陣は、カッコ良かったんです。
何がきっかけになったのかは、覚えていませんが、ある時から“あっ!おっちゃん!”って言って、主役の俳優さんよりも福本さんを探すようになりました(笑)
子供ながら、福本さんは、特別な存在でした。
その福本さんが・・・。
僕、知ってるかのように!
福本さん、福本さん、って厚かましく言ってますけど、ホンマにごめんなさい!
で!
その福本さんが(笑)
初主演の映画《太秦ライムライト》を観たい衝動が急速に高まりました!
「ライムライトの魔力
若者の登場に老人は消える」
~チャールズ・チャップリン「ライムライト」より~
何度観ても、いい映画です。
福本さんの佇まいには、魅了させられます。不器用ながらも凛と、そして、剣技の奥にみせる目には、ブレがなく真っ直ぐ。
一生懸命やっていれば、どこかで誰かが見ていてくれる。
公開されてから、随分と月日は流れていますが、色あせることなく、僕にとっては、《太秦ライムライト》は、名作です!