2024年04月08日(月)
ロースカツカレー @ LOTUS RESTRANT(カトマンズ)
今朝も明るくなってきて自然に目が覚めた。
お腹の調子が悪い気がしなくもないけど、腹痛も無い。脱水症状も無い。気にしない。
一週間前はエベレスト街道にいたんだなあ。夢みたい、夢じゃない。
自発呼吸だけじゃ苦しい環境という感じだったから、呼吸って勝手にしてしまう行為でもあり、ある程度は意識的にコントロールできる行為でもあることが不思議に思えた。
いつかまた行きたい!
コトリちゃんもどんどん回復している。
今日はもうちょっとアクティブな計画を実行しよう。
少し早めの時間帯にホテルの朝食をいただき、朝のうちに散歩スタート。
散歩というか、パシュパティナートというネパール最大のヒンドゥー教寺院に徒歩で向かう。
ホテルから4kmくらいだから1時間も歩けば着くと思うけど、ガタガタ道かもしれないし、横断しずらい道があるかもしれないし、よくわからない。
とはいえ、繁華街を離れて歩くのは新鮮で、歩くだけも楽しかったりする。
何より今の僕らにはゆっくり何かをするのにちょうどいい時間がある。
日常生活におけるスピードが早すぎるだけな気もする。あのスピード感には戻りたくない。
さておき、パシュパティナートに近づくにつれて、見物人や参拝者も含めた人が増えてくる。すんごい人、人、人。
入口がよくわからないまま人の流れに乗っていると、呼び止められた。
ツーリストは入場料1000Rsかかるとのこと。
ぼったくりか何かかと思ったけど、それっぽい窓口やそれっぽいチケットももらえたので正規何だと思う。
それにしても、こんなにたくさんの人が通過しているのによく見つけてきたなと思う。
その先に進むと、自称ガイドが話しかけてくる。
これは親切かと思って聞いているとお金を取られるやつだ。知ってる。
聞きたければ聞けばいいけど、僕はNo!と言い切る。
他にも、サドゥーという修行者みたいな人が所々にいて、フォト!(写真を撮れ!)と言ってくるけど、これも金を取られるやつ。これまたNo!と言い切る。
心の狭い僕は、悔しいからカメラを向けないようにして、ちゃっかり遠くから撮ったりしたくなる。
日本にいると何かを断るたびに何となく悪い気がしてしまうけど、ネパールにいると断る機会がたくさんあって慣れる。この感覚は日本に持ち帰りたい。
さておき、パシュパティナートには火葬場があって、ご遺族がご遺体と最後の対面をして、拭いてあげたりして、そして火葬されていく、その様子を目の前で見ることができる。
その作法みたいのが自分の父が亡くなった時(近親者だけの直葬)に似ている気がしたのもあって、座ってしばらく黙って眺め入った。
僕の近くに座っていた現地の若者なんかは、全然関係無く、ただ単に公園でまったりおしゃべりするみたいな感覚でここにいるように見えたし、実際に談笑している。
川を挟んで、泣き叫ぶ人と談笑する人の対照に目がまわる。
これもまた貴重な体験な気がしている。
帰りも1時間程度歩いて、繁華街タメルに戻る。
日本食があるレストランはこのエリアに数軒あって、日本式のカツカレーが食べたれるというロータスレストランに行ってみることにした。
ロースカツカレーを注文したら、なんと緑茶とサラダ付き。
カレーは甘さ控えめな印象。
カツはカレーと一緒に食べやすい厚さのものが2枚乗っている。
何よりびっくりしたのは、日本米ご飯の違和感の無さ。
日本米ご飯にはリラックス効果があるようだ。(もちろん主観的かつ心理的な話です。)
あと、このお店は、カウンターからすぐ厨房(調理スペース)が目に入るんだけど、めちゃくちゃキレイだったのも印象的。
もうひとつびっくりしたのが七味唐辛子。
これがアルファベット表記だと「NANAMI TOGARASHI」になっていたこと。
確かに「SHICHIMI」って読みづらいし、改めて考えたら僕でも発音しづらい。
日本にもあるけど、ネパールにも、また行きたいお店が増えてる。
そのうちのひとつ喫茶店CHIKUSA。
今日はこちらにしてイケメンラッシーは行かないぞ!
夜はまた別のチベット料理屋へ。
SNSで教えてもらったNORLINGというお店。
THENTHUKという太麺のトゥクパを食べた。
我が故郷の群馬県桐生市のひもかわうどんを思い出したもんだから、店員の物腰やわらかいお兄さんに写真を見せつつ話したら穏やかに驚いてくれた。
チベット料理のお店でもお店ごとに全然違うのがおもしろい。
僕の拙い味覚に対しては、ダルバートの違いよりもトゥクパの違いの方がわかりやすい、というのもあるかもしれない。
そうなってくると、一周まわってダルバートの違いのわかりやすくなさ(あくまで私にとって)もおもしろい。
食後にタメルを歩いていたら、一昨日GoogleMapに載らない名店チヤ屋さんで会った人とすれ違った。相手も気づいてくれて会釈した。
なんだか街の仲間入りできたようで嬉しい。
街中に猿がいるのもおもしろい。