三浦俊彦@goo@anthropicworld

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人文死生学研究会おしらせ(転載)

2009-03-05 02:24:00 | 活動メモ
人文死生学研究会・心の科学の基礎論研究会 合同研究会

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 第七回人文死生学研究会を、心の科学の基礎論研究会との合同研究会として、下記の通り実施いたします。ふるってご参加下さい。

・(日時) 2009年3月30日(月)
  午後1時30分~5時45分
・(会場) 明治大学 駿河台研究棟4階、第一会議室
 (研究棟はリバティータワーの裏手の12階建ての建物で
  す。次の地図をご参照下さい。)
    http://www.meiji.ac.jp/campus/suruga.html

・(趣旨)
 かつて、死はタブーでしたが、近年は死生学の研究も盛んになっており、その多くは臨床死生学です。しかし、自分自身の死についての洞察が臨床死生学の基礎には必要と思われます。人文死生学研究会は、そうした一人称の死に焦点を当て、哲学、倫理学、宗教学、心理学、人類学、精神医学から宇宙論にまで及ぶ、学際的な思索と研究の場として発足しました。
 今回で七回目になりますが、これまでに「刹那滅」「輪廻転生」「死の非在論証」「人間原理」などがテーマとして取り上げられています。
  今回は、渡辺恒夫氏による心理学からの話題提供を第一部とし、後半は、哲学者の三浦俊彦氏の『戦争論理学』の合評会を著者をまじえて予定しています。

・(内容)
1 心理学からの話題提供 渡辺恒夫(心理学・東邦大学)
      「自我体験・独我論的体験から考察したアスペルガー障害者のテクスト」        1時30分から
  
 自閉症スペクトラムの中のアスペルガー症候群と見られる人々の、自伝・手記類が最近次々と出版されているがそれらのテクストを、独我論的体験という観点から考察したい。独我論的哲学者ヴィトゲンシュタインの学説をアスペルガー症候群を手がかりとして解明する試みはあるが、本発表での試みは、アスペルガー症候群の体験世界を、「定型発達」と思われる人々から提供された事例によって構築された自明性の破れの構造内部に位置づけることである。Medicalisation(医療化)とは逆向きの企てである。今後、このような試みが発展することを期待したい。なお、本発表は、近日中に出版される「自我体験と独我論的体験 : 自明性の彼方へ」(北大路書房)の一節に基づいている。
 
2 合評会 『戦争論理学 あの原爆投下を考える62問』
    (三浦俊彦、二見書房、2008年)
          2時45分ごろから
 話題提供(書評) 佐藤壮広(東邦大学、宗教人類学)
 話題提供(書評) 重久俊夫(西洋史、哲学)
 指定討論 三浦俊彦(和洋女子大・哲学、論理学)
      討論

・(参加資格)
 趣旨に関心のある方はどなたでも参加できます。
 申し込みは特に必要ありませんが、会場準備のため、できれば事務局(重久)までご一報下さい。
    (世話人・代表)  渡辺恒夫
    (世話人・事務局) 重久俊夫

 なお、本会のテーマに関連する討論について、以下のHPで読むことができます。
 http://homepage1.nifty.com/t-watanabe/academic_meeting_4.htm
 また、心の科学の基礎論研究会に関しては、以下のHPをご参照下さい。
 http://www.01.246.ne.jp/koma2/kokoro/