阿呆理詰日記3342

執着には各種あり。吸着したいもの。付着にすぎないもの。癒着にいたるもの。膠着のままがいいってもの。粘着質じゃないのにってもの。横着なのにご苦労なもの。まだ逢着してないもの。土着のもの。とりあえず到着してからのもの。すでに決着してるはずのもの。新着じゃないが漂着したばかりのもの。密着できずとも接着ならどこでもいいもの。装着型のもの。じつは無頓着なもの。悶着のタネにすらならないもの。


規格化された幸福。四つ葉のクローバーに夢中になるやつに限って、八つ葉や十九葉のクローバーを奇形とか言って忌み嫌いそう。


芸術は、理解を装うことでしか理解に達しない唯我の文化。
宗教は、理解を捏ねることでのみ理解を諦めきれる唯識の文化。
科学は、理解を避けることですら理解に憑かれたことになる唯一の文化。


　　　　語による観念デザイン。
煽り紡ぎ→煽り積む→煽り詰め→煽り相撲。
（言葉を）（概念を）（観念を）（読者と）


相談なしに生むのも暴力なら、生んでから相談はいっそうの暴力。
育ちながら承諾なしも狼藉なら、承諾ずくで育つのはいっそうの狼藉。


人生に乗り込んでいると思えば飛び降りたくなる。人生を背負っていると考えれば投げ出したくなる。人生を引きずっていると見なせば断ち切りたくなる。人生に流されていると気づけば身をまかせるしかない。


似てるから嫌いという人は、似てなくても嫌いだろう。
違いすぎるから嫌いという人は、違わなければもっと嫌いだろう。



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　　2010年10月7日～9日
「言語表現」（土曜３限）受講生の作品へのResです。
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