■スペル■ くだらない言いがかりでの逆恨み系ですな。本人にとっちゃくだらなくないところが怖いのだが。こういうの観ると、理不尽こそが最大のホラーって気がしてくるよね。このラストは、早くもひとつのジャンルを形成したような気配? 一件落着・いや勘違いだった系。地獄に引き込まれるってどんなだろうと思ったらあんなですか。炎がほとばしってましたね。なんかこういう、タイムリミットモノというかな、強制的に緊迫感の中に置かれるっぽいストーリーは、ある意味反則なんだけど実際面白いんだから文句ないやね。しかしああいうクソババアってほんとにいそうだから。そこが怖いよなあ。全編を引っ張ってたのはタイムリミットよりそっちの方だったんだろうな。ババアと女との肉弾戦、グロ面白かったなあ。双方のイジメ合戦みたいなね。あはは。振り返ってみると、窓口でのババアの形相が一番怖かったりするんだよね。ほとんどコメディなんだが、あのラストで無事ホラーとして軟着陸できましたな。唾やゲロや痰がホラーの小道具として有効だってことこの映画で再発見させていただきましたよ。あともちろん老醜もね。しかもそれだけじゃない。「出世のためには無理にも冷酷に」的ステロタイプ対応が命取り、って教訓もそこはかとなく読み取れたしね。冷酷が仕事できるの意、なんて誰も決めてないのにね。つまり俗物的自業自得と。しかもあの女、根はさほどの性悪女でないだけに、というか細かいとこ忘れたけど確か自己犠牲的なところもありむしろ善良な人間とも言えるだけにこのオハナシ、かわいそうで救いが無くて爽快だったです。いやあ、中身濃い娯楽映画でした。
■クライヴ・バーカー 血の本■ 欲求不満の女性教授がイケメン学生をひっかけて強引に心霊実験に参加させる話ってか。チョイ面白い。ってあの学生が実際に霊能力持ってるって設定だからややこしいんだなあ。だから趣味と実益を兼ねた形であの学生に惹かれたって設定なのかな。しかし自分で監視カメラ仕掛けた部屋でわざわざセックスするなよ。しかもその映像、研究協力者のカメラマンといっしょに確認しなさんなっての。しかも相手の学生当人もいっしょにさ。しかしビジュアル面は皮膚に血文字が書かれてく描写が生々しくてよかったすよ。あ、もちろん女の子の顔皮剥ぎもね。サービスも良くて3回くらいリプレイしてくれたじゃないですか。剥がれたあと顔面引きつりピクツきしてくれてたりしたしね。幽霊が大挙して姿を見せるのはラストシーンだけだが、そこまでの盛り上げ方はすこぶる良し。と思ったら、ラストのラストは血の海かい。トランクが血の泉に変わるシュールな展開には得した気分。ラストシーンを二つもらったような気分だよね。この映画、期待ゼロだっただけに(だって『ヘルレイザー』系以外のクライヴ・バーカー発の映画って、『ロウヘッド・レックス』だの何だの、クズ中のクズばっかりだったんだもん)ほんと得しました。
■シェルター■ とりとめのない内容だったな。というかどんどんずれていく感じ。多重人格者っていうからもっとこう、『アイデンティティー』みたいな緊迫感を期待してたんだがな。だいたいオカルトになっちゃった時点で脱力するよ。多重人格じゃなくて憑依なんだろ。多重人格否定派のヒロインがほら、殺された車椅子少年と母親の会話に立ち合って困惑するあたりの微妙な描写あたりまではわくわくさせたんだけどねえ。というか、最初のオッサンが土を吐いてオッ死ぬところでいやな予感はしてたんだわ、こりゃジャンルが違うなと。いや、いいんですよオカルトでも。ちゃんとオカルトになってればね。しかし何だかなあ、鍵握ってるはずのまじない師も出番少ないし、目の代わりする少女っぽい不気味キャラは期待させただけでなおさら影薄いまんまだったし、ああいう大仰な人工呼吸姿勢でわざわざ魂を吸い取ってく意味もよくわかんないんだよね。何をしようというのか。そいでどうして咳き込んで死にいたる症状をばらまかにゃならんのか。シェルターっていったい何に使うのか。しかしまあ、信仰と懐疑の拮抗とか、有神論文化圏ではそれなりの問題意識投げかけてるんだって認めにゃならんのかねえ。娘が最後、生き返ったときにゃ一瞬「ああ、しょせんこれかよ……」と再度脱力モノだったが、例の歌を口ずさんだ時点で「おうおう、そういうことか、よっしゃよっしゃ」と満足いたしました。全般、よくできた映画だったけど焦点がいまいち定まりませんでしたね。
■ニードフル・シングス■ 店主がどうも不死身の悪魔ってだけでオカルト系に入れるのもどうかと思うがまぁ……、最後ンとこで破壊シーンになるとはね。なんかそれぞれの秘めた大切なモノ、系のサイコ寄り設定かと思ったら絵的にどうしてもああいう展開になるんかいな。ああいう悪魔って、とことん愉快犯なんだろうな。そういう目で見ると一気に冷めちゃうけどね。
■エコエコアザラク(2001)■ ラストがなあ……。ラストってテレビ局のスタジオんとこね。そこまでは結構いい雰囲気だったんだけど。教師のオーバーアクションなんかがブチコワシだったりしてたけどそれなりにさ。
■満月のくちづけ■ 深津絵里ってあんなに眉毛太かったっけ? それともそうゆーメイク? いずれにしても『1999年の夏休み』観たばっかりだったせいか男子が女装してるようにしか見えんで困ったよ。マーク・ケア似の美術教師がうたた寝してるとこキスしようと迫られてもなあ、あの眉毛で……、つかここに出てくる女の子みんな眉毛太いんですけど。ああ気色わりッ『1999年の夏休み』の呪縛がキツイねぇ。
■スクリーム・ハウス■ ほとんどオカルトとしての意味ないけど、彫像が恐怖をオーダーメイドで受け付けます、てなコンセプトが新しかったつもりかなあ。本人の怖いモノに殺されてくわけね。ていうわりには各々死に方それぞれがいまいち鮮明でないし、恐怖のカテゴリを列挙したわりにはコウモリ、蜘蛛なんかは完全無視されてるし、黒人の死に方ときたらまったく無個性。一人一人に合わせて丁寧に虐殺してほしかったよね。あゆふに列挙されたからにはマニアックにえぐっていくのが当然じゃないかい? あともうちょいお化け屋敷らしさがほしかったかも。ただグルグル走り回ってる印象しか残ってないのよ……。
■クライヴ・バーカー 血の本■ 欲求不満の女性教授がイケメン学生をひっかけて強引に心霊実験に参加させる話ってか。チョイ面白い。ってあの学生が実際に霊能力持ってるって設定だからややこしいんだなあ。だから趣味と実益を兼ねた形であの学生に惹かれたって設定なのかな。しかし自分で監視カメラ仕掛けた部屋でわざわざセックスするなよ。しかもその映像、研究協力者のカメラマンといっしょに確認しなさんなっての。しかも相手の学生当人もいっしょにさ。しかしビジュアル面は皮膚に血文字が書かれてく描写が生々しくてよかったすよ。あ、もちろん女の子の顔皮剥ぎもね。サービスも良くて3回くらいリプレイしてくれたじゃないですか。剥がれたあと顔面引きつりピクツきしてくれてたりしたしね。幽霊が大挙して姿を見せるのはラストシーンだけだが、そこまでの盛り上げ方はすこぶる良し。と思ったら、ラストのラストは血の海かい。トランクが血の泉に変わるシュールな展開には得した気分。ラストシーンを二つもらったような気分だよね。この映画、期待ゼロだっただけに(だって『ヘルレイザー』系以外のクライヴ・バーカー発の映画って、『ロウヘッド・レックス』だの何だの、クズ中のクズばっかりだったんだもん)ほんと得しました。
■シェルター■ とりとめのない内容だったな。というかどんどんずれていく感じ。多重人格者っていうからもっとこう、『アイデンティティー』みたいな緊迫感を期待してたんだがな。だいたいオカルトになっちゃった時点で脱力するよ。多重人格じゃなくて憑依なんだろ。多重人格否定派のヒロインがほら、殺された車椅子少年と母親の会話に立ち合って困惑するあたりの微妙な描写あたりまではわくわくさせたんだけどねえ。というか、最初のオッサンが土を吐いてオッ死ぬところでいやな予感はしてたんだわ、こりゃジャンルが違うなと。いや、いいんですよオカルトでも。ちゃんとオカルトになってればね。しかし何だかなあ、鍵握ってるはずのまじない師も出番少ないし、目の代わりする少女っぽい不気味キャラは期待させただけでなおさら影薄いまんまだったし、ああいう大仰な人工呼吸姿勢でわざわざ魂を吸い取ってく意味もよくわかんないんだよね。何をしようというのか。そいでどうして咳き込んで死にいたる症状をばらまかにゃならんのか。シェルターっていったい何に使うのか。しかしまあ、信仰と懐疑の拮抗とか、有神論文化圏ではそれなりの問題意識投げかけてるんだって認めにゃならんのかねえ。娘が最後、生き返ったときにゃ一瞬「ああ、しょせんこれかよ……」と再度脱力モノだったが、例の歌を口ずさんだ時点で「おうおう、そういうことか、よっしゃよっしゃ」と満足いたしました。全般、よくできた映画だったけど焦点がいまいち定まりませんでしたね。
■ニードフル・シングス■ 店主がどうも不死身の悪魔ってだけでオカルト系に入れるのもどうかと思うがまぁ……、最後ンとこで破壊シーンになるとはね。なんかそれぞれの秘めた大切なモノ、系のサイコ寄り設定かと思ったら絵的にどうしてもああいう展開になるんかいな。ああいう悪魔って、とことん愉快犯なんだろうな。そういう目で見ると一気に冷めちゃうけどね。
■エコエコアザラク(2001)■ ラストがなあ……。ラストってテレビ局のスタジオんとこね。そこまでは結構いい雰囲気だったんだけど。教師のオーバーアクションなんかがブチコワシだったりしてたけどそれなりにさ。
■満月のくちづけ■ 深津絵里ってあんなに眉毛太かったっけ? それともそうゆーメイク? いずれにしても『1999年の夏休み』観たばっかりだったせいか男子が女装してるようにしか見えんで困ったよ。マーク・ケア似の美術教師がうたた寝してるとこキスしようと迫られてもなあ、あの眉毛で……、つかここに出てくる女の子みんな眉毛太いんですけど。ああ気色わりッ『1999年の夏休み』の呪縛がキツイねぇ。
■スクリーム・ハウス■ ほとんどオカルトとしての意味ないけど、彫像が恐怖をオーダーメイドで受け付けます、てなコンセプトが新しかったつもりかなあ。本人の怖いモノに殺されてくわけね。ていうわりには各々死に方それぞれがいまいち鮮明でないし、恐怖のカテゴリを列挙したわりにはコウモリ、蜘蛛なんかは完全無視されてるし、黒人の死に方ときたらまったく無個性。一人一人に合わせて丁寧に虐殺してほしかったよね。あゆふに列挙されたからにはマニアックにえぐっていくのが当然じゃないかい? あともうちょいお化け屋敷らしさがほしかったかも。ただグルグル走り回ってる印象しか残ってないのよ……。