阿呆理詰日記3959

「なにぶんにも未熟者ゆえ」『至らぬ点は能力の不足ゆえでなく、未熟ゆえです』
「未熟者ではありますが」『熟しさえすればこんなもんじゃありませんや』
「なにぶんにも熟達者ゆえ」『至らぬ点は未熟ゆえでなく、能力の不足です』
「熟達者ではありますが」『未熟の頃はこんなはずじゃなかったんだが』


日々我々が生きるよりも、我々日々が生きている。我々が日々を生きる以上に、日々が我々を生きている。


夢の続きを見るために二度寝を繰り返す人生もあれば、永眠の誘惑に抗うあまり夢を拒み続ける人生もある。


生の証明を求めるから実感が失われる。自覚くらいを求めておけば楽々証明も得られたものを。


後悔を恐れて自制する者あり、後悔を防ぐため行動する輩あり。


敗北を喫したのか、敗北を被ったのか。
敗北に陥ったのか、敗北を背負い込んだのか。
敗北を画したのか、敗北に訴えたのか。
敗北を弄したのか、敗北を纏ったのか。



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　　2012年6月12～17日
「言語表現」（月曜４限）受講生の作品へのResです。
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阿呆理詰日記3958

将来を疑問視する者が将来を視ていることはめったにない。将来を絶望視する者が将来以外を視ていることがほとんどないように。