■スーパー8■ さすが雰囲気いいんですけど。クラッシュシーンほんと絶妙なんすけど。いや、ほんといいの。いいのよ。ノスタルジックなムードも。子どもらの絡み合いも。ありがちだけど金属の振る舞いも。えーと。何か不満言おうと思ってたんだよな。何だっけ。基本出来がいいもんで忘れちゃったな。兵士の武器とか車とか金属がどんどん吸い上げられてくあたりなんぞこれ級映画の醍醐味だしな。エイリアンの一応凶悪ぶりとか造形も悠々合格点だし。いや、エイリアンよりアメリカ軍が凶悪なんだよな、もしかして意味なく拷問してなかった? してたよね。してたじゃんか。つまり凶悪どうしの星間コンタクトが見モノなわけだわ。いや、コンタクト系に入れた趣旨はエイリアンと子どもとの意思疎通なわけだけどね。陰謀説にノスタルジーに、いろんな要素がうまく融合しましたわ。あそうだ、正直、ゾンビ映画をもっと見たかったんだけどな。いや、ラストで一応紹介してくれてはいたけど、だから物語全体と関わるような仕掛けになってりゃよかったなと。子どもらのゾンビ映画がさ。
■パラサイトX■ おおっと面白かったぞぉこりゃあ。デンマーク映画ってこともあって風景とか異国情緒どっぷりでアングルとかもなんか定型を素で外してる感じで。エイリアン教師は『女王の教室』よりも怖かったぜ。人間じゃないから当たり前か。子どもらが反発しまくっても親がすっかり宥められちゃうパターンも『女王の教室』だが、肝心のメインの親とくっついて……、ってあたりがいい展開やな。隣人の女警官が微妙に嫉妬してるのも芸が細かかったし、そう、だからこれ、パラサイトものなんやけどコンタクト系の方に分類ね。だってラストとかもほら、球体破壊んときの教師と生徒の会話なんかもバッチリコンタクトだし。なにしろ「愛」だもの。ってわけでエイリアンが姿現わすシーンはほんの一瞬だったけどメリハリあってグッド。文部大臣合成シーンもナチュラルで。子どもらも一癖二癖で教師と張り合ってたし、そうだな、おませでいい味出してた妹がもうちょい活躍してくれんのかなと、そこがガッカリだったけど、無駄のないいい映画でしたよ。えーと、だけど後で考えてみると、結局、エイリアンに取り憑かれたオバハンひとりと、オバハンが食ったニワトリと、死んだのそんだけだよね? あと誰も死んでないし怪我すらしてない。ほんとなら苦情言うところだけど、うまくできてた映画だからいいや、それで。
■カウボーイ&エイリアン■ 正確に何が起きてんだか、過去のいきさつが途中までさっぱりわからんのが好感持てたちゅうか。てか、最後まで結局わからんのよ、何がどうなってんだか。ただあいつら金掘ってただけなのか。人間に催眠術かけてたっぽいのは何のためだったんか。ま、詮索してもしゃあないが、低空飛行から一人ずつ投げ縄っぽいので空に連れ去られるシーン、くどかったけど迫力あったよね。とにかくさらいたかったんだよね、ビジュアル的に。ってことでこの件詮索終わり。で肝心のエイリアンなんだが、腹からにゅーっと手みたいなのが伸びてきたりする内臓的ぬめぬめ描写がすげー気に入ったんだけど、あのエイリアン集団と、カウボーイ&インディアン軍団がけっこう互角に渡り合ってるバトルシーンはいくら何でも無理ありゃせんかな。人数だってむこうのが上でしょ? であのスピードだよ? 個体ごとに不死身度が全然違うってのもどうなのかねえ。銃弾何発浴びても平気なのもいれば、一発で倒れるのもいるし。棍棒だったか何かで殴られただけで倒れてんのもいたし。ちょっとあのへんは統一してくれないと。
■サイクロプス■ 妙なコンタクトだわな。サイクロプスってイメージ的にもっとでかいんだけどなあ。そ、大魔神くらい? あれじゃあアンドレザジャイアントよか頭一つ高いかってくらいだよな、ちょっとあれでは。最期もあれかよ。落下で終わりかよ。ヘタレ腰巾着の放ったヘボ矢一本でねえ。いや、槍だっけか。ともあれ、ヒーローとコンタクトしてたんだかしてないんだか、微妙な線が味わいっちゃ味わいで、ときどきぱちくりしてた眼がそのあたりデリケートに表現してるっぽくて、ショボイ身長といい皇帝と腰巾着のヘボイ四流悪役演技といい、ま、けっこう惨殺シーンはグロかったりサイクロプスの出番はやたら多かったりと押さえてるとこはしっかりあったりして頑張りを見せてる映画ではありました。
■ダーク・フェアリー■ えーと何だや、ラストのあのダイアローグの感じだと結局誰一人死んでないだかや? あいつらの仲間になるだけだかや? まあそれはいいんだけど。浴室で女の子が襲われるシーンとか、おっさん受難シーンと比べてあんだけ刃物振り回されて擦り傷一つなしってどうなのって言いたいし、図書室での大騒ぎも全く同じ無傷パターンだし、ダークに徹してもっと容赦なく子どもに怪我させるべきだったと思うねえ。歯が目当てなら前歯の一本も引っこ抜かせるとかさ。あとそうね、ゴブリンどもの造形にいまいちバリエーション足りなかったかな。あそうだ、肝心なこと。メインの女の子、『クロノス』みたいな異様感で通してくれるのかと思いきや、気むずかしいのは序盤だけ、ゴブリンらと接するうちに次第にキャーキャー騒ぐ凡庸な幼女になってっちゃって、パパの愛人ともすぐ仲良くなっちゃうし、なんか期待はずれだったな。『クロノス』や『オテサーネク』見習ってほしいよ。
■スターシップ・トゥルーパーズ3■ どうも微妙に安っぽい……、舞台は壮大なんだがなぁ。って正直言ってもう大半忘れてるんで感想これだけでご免。
■宇宙生物X■ えっ、unseen evil2って……。いきなり続編かゃ。タイトル見てもそんなんわかりゃしないのに、登場クリーチャーの模型がアップで映し出されるオープニングクレジットンとこで原題が出るもんだからズッコケたよ。たしかに前作の生き残りらしきヒロインが当局に説得されて件の洞窟に出向くわけだが、んな展開わかるかっつの。前作観てねえんだから。前作のハイライトがトラウマ的フラッシュバックで映し出されるプチサービスがあるものの、研究所(?)で解剖されかかってる捕獲サンプルなんか見せられた日にゃ干渉のモチベーション微妙に揺れるでしょうが。加えて討伐隊がとにかくチンタラチンタラというか、不真面目というか、喧嘩ばっかだし、野グソしてる黒人隊員をイケイケ女隊員がさしたる理由もなく刺し殺してクリーチャーに罪なすりつけてるし。おまえら何しにものものしく出向いてんだと。ただひとり事態の深刻さを理解しているヒロインはヒロインでとにかくまァガキみたいなうっぜー悲鳴あげっぱなしだし、CGも着ぐるみも距離感滅茶苦茶というか、人間とクリーチャーの行動合ってないし、ビル爆破やヘリコプター墜落のシーンは五十年前の特撮映画レベル以下の模型丸出しだし、見るべきポイントはひとっつも無い……、と言いたいところだが、なんのなんの、この映画、思いっきり楽しめました~っ。何が良かったって……、業界用語で言う「切り株」の見事さですよ、切り株の! その一点に尽きます。切り株描写の分不相応的ハイクオリティにゃ唖然とさせられましたがな。満腹。
■スターシップ・ソルジャーズ■ バグズはよかったなあ。これで人間側の反応がちゃんと作られていればモンスターものとして最高だったんだが、ホント惜しい。ラスボス的巨大バグも大した造形で私ゃ大満足。人間どもの振り付けのどこが悪いって、人間オンリーのシーンで至近距離に敵の気配感じないのよ。投入資金の問題じゃなく演技の問題なんで、ほんとこれ、もう2ランクほどアップできた作品なんだがねぇ。ほんと惜しいったら。で、これがどうしてコンタクト系? あの荷物の女が結局何者だったんだか、ミュータントだったんだかエイリアンだったんだか。そこが謎なのでいちおうコンタクト系。あと、演技だけじゃなくてほレ、太陽フレアが短時間で収まったり再発したりのテンポが御都合主義的でチョイまずかったっけな。
■エイリアン・プラネット■ 空振りコンタクト系ね。コンタクト求めて生還と引き換えにせっせと森を越えていった女が見たものは。って、お~い予想通りなんだもん。だってあっちこっちに散らばってたじゃないか、ビルの残骸が。あそこをほんとに意外なオチに仕立てることができてたら、まあまあ傑作になったんじゃないかな。モンスターは出来よかったのになぁ。クモみたいな何列もある眼ぱちくりの描写とか、CGけっこううまいとこ突いてるよ。でも距離感がダメなんだなぁ、人間側との。卵でおびき寄せて穴に落とすとこも、ありゃいくらなんでも間一髪すぎるよ。しかしパラレルワールドに行き来させるマシーン、間一髪系の逆いうか何でもありいうかずいぶんアバウトで微笑ましかったよな。密室パニック的要素あり、野外サバイバル要素あり、裏切られオチ(はじめっからあれしかないでしょ、ってオチだけど)あり、いちおう盛りだくさんではあったよね。努力賞。
■ワイルドグリズリー■ これほんとは哺乳類系にしとくべきかもしんないけど、ラスト、グリズリーが手ぇ振ってたからね。コンタクト系ね。ってありがちな動物愛護映画だなぁ。バカ息子にバカ母が何度も行ったり来たりでまわりに迷惑かけっぱなし、あの二人はほんと死んでほしかったけど。で、ウロチョロしてラストダイナマイト仕掛けた連中、結局何がしたかったんでしょうか。クマ殺すと何かいいことあんの?
■ワイルドサヴェージ■ これもほんとは哺乳類系にしとくべきかもしんないけど、全編ずっと、夢遊病の子どもがトラ探してたからね。トラもなついてたっぽいし、コンタクト系ってことで。でもラストは襲うんだな。ってありゃ保安官が合流したから襲ったのか。どうでもいいけど直後爆発オチんとき、トラが見えねえのよ。ちゃんと火だるまにしといてくんないとさ。あとフケたかあちゃんだったな。最初ばあちゃんかと思っちゃった。いちおう町で働いてるらしいからトラの件知らなかったってことはないでしょ。それと一回でもいいからトラが人を引き裂く瞬間観たかったよね。かあちゃん惨殺んときがいちばんそれに近かったけど、ドアップすぎて手以外はなんにも見えやしねぇ。
■51[フィフティ・ワン]■ これ、出来はいいのかなあ。どうも微妙。3種類のエイリアンが出てきて(どれも同種らしいんだけど、外見違うのね。そのうち一つは親子二体かい……)、まあなんつーか、変身系(なりすまし系)が混ざったりどうもこれ、ゴタゴタ感ありなんだな。あの友好エイリアンつうかサイコキネシス使いのあいつ、結局何だったの。よく見てなかった俺が悪いのかもしんないけど、スタンスはっきりしなかったよ。ノッペボー系のエイリアンだけで十分怖くできたと思うんだけど、一見豪勢なバリエーションゆえ焦点が拡散して却って間抜けな映画になっちゃったかな。
■バトルオブロサンゼルス■ どーにもバランス悪いね。チョイ役のキャプテンでしかないのに、死にぎわにやたら時間かけて音楽盛り上げちゃって隊員の悲痛な表情やけに映して。あのヘタレパイロットもそう。カミカゼって聞いたとたんにぶるっちゃったニイチャン、空中戦でもやたらマッチョ女に名前しつこく連呼されてたしそのあとさぞかし出番あんだろな、と思ったらそれっきり。ラスボスも形はいいのにアクションがあれじゃあ、・・・・やたらウザいマッチョ女の肉弾戦も「もういいよ」って感じ。低空飛行は雰囲気出てるとこあったんだけどねぇ、遠路わざわざ攻めてくる奴らなら、もっと緻密な攻め方すると思うよ、まったく。
■パラサイトX■ おおっと面白かったぞぉこりゃあ。デンマーク映画ってこともあって風景とか異国情緒どっぷりでアングルとかもなんか定型を素で外してる感じで。エイリアン教師は『女王の教室』よりも怖かったぜ。人間じゃないから当たり前か。子どもらが反発しまくっても親がすっかり宥められちゃうパターンも『女王の教室』だが、肝心のメインの親とくっついて……、ってあたりがいい展開やな。隣人の女警官が微妙に嫉妬してるのも芸が細かかったし、そう、だからこれ、パラサイトものなんやけどコンタクト系の方に分類ね。だってラストとかもほら、球体破壊んときの教師と生徒の会話なんかもバッチリコンタクトだし。なにしろ「愛」だもの。ってわけでエイリアンが姿現わすシーンはほんの一瞬だったけどメリハリあってグッド。文部大臣合成シーンもナチュラルで。子どもらも一癖二癖で教師と張り合ってたし、そうだな、おませでいい味出してた妹がもうちょい活躍してくれんのかなと、そこがガッカリだったけど、無駄のないいい映画でしたよ。えーと、だけど後で考えてみると、結局、エイリアンに取り憑かれたオバハンひとりと、オバハンが食ったニワトリと、死んだのそんだけだよね? あと誰も死んでないし怪我すらしてない。ほんとなら苦情言うところだけど、うまくできてた映画だからいいや、それで。
■カウボーイ&エイリアン■ 正確に何が起きてんだか、過去のいきさつが途中までさっぱりわからんのが好感持てたちゅうか。てか、最後まで結局わからんのよ、何がどうなってんだか。ただあいつら金掘ってただけなのか。人間に催眠術かけてたっぽいのは何のためだったんか。ま、詮索してもしゃあないが、低空飛行から一人ずつ投げ縄っぽいので空に連れ去られるシーン、くどかったけど迫力あったよね。とにかくさらいたかったんだよね、ビジュアル的に。ってことでこの件詮索終わり。で肝心のエイリアンなんだが、腹からにゅーっと手みたいなのが伸びてきたりする内臓的ぬめぬめ描写がすげー気に入ったんだけど、あのエイリアン集団と、カウボーイ&インディアン軍団がけっこう互角に渡り合ってるバトルシーンはいくら何でも無理ありゃせんかな。人数だってむこうのが上でしょ? であのスピードだよ? 個体ごとに不死身度が全然違うってのもどうなのかねえ。銃弾何発浴びても平気なのもいれば、一発で倒れるのもいるし。棍棒だったか何かで殴られただけで倒れてんのもいたし。ちょっとあのへんは統一してくれないと。
■サイクロプス■ 妙なコンタクトだわな。サイクロプスってイメージ的にもっとでかいんだけどなあ。そ、大魔神くらい? あれじゃあアンドレザジャイアントよか頭一つ高いかってくらいだよな、ちょっとあれでは。最期もあれかよ。落下で終わりかよ。ヘタレ腰巾着の放ったヘボ矢一本でねえ。いや、槍だっけか。ともあれ、ヒーローとコンタクトしてたんだかしてないんだか、微妙な線が味わいっちゃ味わいで、ときどきぱちくりしてた眼がそのあたりデリケートに表現してるっぽくて、ショボイ身長といい皇帝と腰巾着のヘボイ四流悪役演技といい、ま、けっこう惨殺シーンはグロかったりサイクロプスの出番はやたら多かったりと押さえてるとこはしっかりあったりして頑張りを見せてる映画ではありました。
■ダーク・フェアリー■ えーと何だや、ラストのあのダイアローグの感じだと結局誰一人死んでないだかや? あいつらの仲間になるだけだかや? まあそれはいいんだけど。浴室で女の子が襲われるシーンとか、おっさん受難シーンと比べてあんだけ刃物振り回されて擦り傷一つなしってどうなのって言いたいし、図書室での大騒ぎも全く同じ無傷パターンだし、ダークに徹してもっと容赦なく子どもに怪我させるべきだったと思うねえ。歯が目当てなら前歯の一本も引っこ抜かせるとかさ。あとそうね、ゴブリンどもの造形にいまいちバリエーション足りなかったかな。あそうだ、肝心なこと。メインの女の子、『クロノス』みたいな異様感で通してくれるのかと思いきや、気むずかしいのは序盤だけ、ゴブリンらと接するうちに次第にキャーキャー騒ぐ凡庸な幼女になってっちゃって、パパの愛人ともすぐ仲良くなっちゃうし、なんか期待はずれだったな。『クロノス』や『オテサーネク』見習ってほしいよ。
■スターシップ・トゥルーパーズ3■ どうも微妙に安っぽい……、舞台は壮大なんだがなぁ。って正直言ってもう大半忘れてるんで感想これだけでご免。
■宇宙生物X■ えっ、unseen evil2って……。いきなり続編かゃ。タイトル見てもそんなんわかりゃしないのに、登場クリーチャーの模型がアップで映し出されるオープニングクレジットンとこで原題が出るもんだからズッコケたよ。たしかに前作の生き残りらしきヒロインが当局に説得されて件の洞窟に出向くわけだが、んな展開わかるかっつの。前作観てねえんだから。前作のハイライトがトラウマ的フラッシュバックで映し出されるプチサービスがあるものの、研究所(?)で解剖されかかってる捕獲サンプルなんか見せられた日にゃ干渉のモチベーション微妙に揺れるでしょうが。加えて討伐隊がとにかくチンタラチンタラというか、不真面目というか、喧嘩ばっかだし、野グソしてる黒人隊員をイケイケ女隊員がさしたる理由もなく刺し殺してクリーチャーに罪なすりつけてるし。おまえら何しにものものしく出向いてんだと。ただひとり事態の深刻さを理解しているヒロインはヒロインでとにかくまァガキみたいなうっぜー悲鳴あげっぱなしだし、CGも着ぐるみも距離感滅茶苦茶というか、人間とクリーチャーの行動合ってないし、ビル爆破やヘリコプター墜落のシーンは五十年前の特撮映画レベル以下の模型丸出しだし、見るべきポイントはひとっつも無い……、と言いたいところだが、なんのなんの、この映画、思いっきり楽しめました~っ。何が良かったって……、業界用語で言う「切り株」の見事さですよ、切り株の! その一点に尽きます。切り株描写の分不相応的ハイクオリティにゃ唖然とさせられましたがな。満腹。
■スターシップ・ソルジャーズ■ バグズはよかったなあ。これで人間側の反応がちゃんと作られていればモンスターものとして最高だったんだが、ホント惜しい。ラスボス的巨大バグも大した造形で私ゃ大満足。人間どもの振り付けのどこが悪いって、人間オンリーのシーンで至近距離に敵の気配感じないのよ。投入資金の問題じゃなく演技の問題なんで、ほんとこれ、もう2ランクほどアップできた作品なんだがねぇ。ほんと惜しいったら。で、これがどうしてコンタクト系? あの荷物の女が結局何者だったんだか、ミュータントだったんだかエイリアンだったんだか。そこが謎なのでいちおうコンタクト系。あと、演技だけじゃなくてほレ、太陽フレアが短時間で収まったり再発したりのテンポが御都合主義的でチョイまずかったっけな。
■エイリアン・プラネット■ 空振りコンタクト系ね。コンタクト求めて生還と引き換えにせっせと森を越えていった女が見たものは。って、お~い予想通りなんだもん。だってあっちこっちに散らばってたじゃないか、ビルの残骸が。あそこをほんとに意外なオチに仕立てることができてたら、まあまあ傑作になったんじゃないかな。モンスターは出来よかったのになぁ。クモみたいな何列もある眼ぱちくりの描写とか、CGけっこううまいとこ突いてるよ。でも距離感がダメなんだなぁ、人間側との。卵でおびき寄せて穴に落とすとこも、ありゃいくらなんでも間一髪すぎるよ。しかしパラレルワールドに行き来させるマシーン、間一髪系の逆いうか何でもありいうかずいぶんアバウトで微笑ましかったよな。密室パニック的要素あり、野外サバイバル要素あり、裏切られオチ(はじめっからあれしかないでしょ、ってオチだけど)あり、いちおう盛りだくさんではあったよね。努力賞。
■ワイルドグリズリー■ これほんとは哺乳類系にしとくべきかもしんないけど、ラスト、グリズリーが手ぇ振ってたからね。コンタクト系ね。ってありがちな動物愛護映画だなぁ。バカ息子にバカ母が何度も行ったり来たりでまわりに迷惑かけっぱなし、あの二人はほんと死んでほしかったけど。で、ウロチョロしてラストダイナマイト仕掛けた連中、結局何がしたかったんでしょうか。クマ殺すと何かいいことあんの?
■ワイルドサヴェージ■ これもほんとは哺乳類系にしとくべきかもしんないけど、全編ずっと、夢遊病の子どもがトラ探してたからね。トラもなついてたっぽいし、コンタクト系ってことで。でもラストは襲うんだな。ってありゃ保安官が合流したから襲ったのか。どうでもいいけど直後爆発オチんとき、トラが見えねえのよ。ちゃんと火だるまにしといてくんないとさ。あとフケたかあちゃんだったな。最初ばあちゃんかと思っちゃった。いちおう町で働いてるらしいからトラの件知らなかったってことはないでしょ。それと一回でもいいからトラが人を引き裂く瞬間観たかったよね。かあちゃん惨殺んときがいちばんそれに近かったけど、ドアップすぎて手以外はなんにも見えやしねぇ。
■51[フィフティ・ワン]■ これ、出来はいいのかなあ。どうも微妙。3種類のエイリアンが出てきて(どれも同種らしいんだけど、外見違うのね。そのうち一つは親子二体かい……)、まあなんつーか、変身系(なりすまし系)が混ざったりどうもこれ、ゴタゴタ感ありなんだな。あの友好エイリアンつうかサイコキネシス使いのあいつ、結局何だったの。よく見てなかった俺が悪いのかもしんないけど、スタンスはっきりしなかったよ。ノッペボー系のエイリアンだけで十分怖くできたと思うんだけど、一見豪勢なバリエーションゆえ焦点が拡散して却って間抜けな映画になっちゃったかな。
■バトルオブロサンゼルス■ どーにもバランス悪いね。チョイ役のキャプテンでしかないのに、死にぎわにやたら時間かけて音楽盛り上げちゃって隊員の悲痛な表情やけに映して。あのヘタレパイロットもそう。カミカゼって聞いたとたんにぶるっちゃったニイチャン、空中戦でもやたらマッチョ女に名前しつこく連呼されてたしそのあとさぞかし出番あんだろな、と思ったらそれっきり。ラスボスも形はいいのにアクションがあれじゃあ、・・・・やたらウザいマッチョ女の肉弾戦も「もういいよ」って感じ。低空飛行は雰囲気出てるとこあったんだけどねぇ、遠路わざわざ攻めてくる奴らなら、もっと緻密な攻め方すると思うよ、まったく。