1 「私」は全実在に一人しかいない
2 「私」は「私」という概念が現象的意識化している時空点にのみ存立する
3 「私」という意識(自己指示の強度)が最も強い地点が、他の地点を凌駕する
4 複数の時空点における自己指示の有限の強度が正確に同等になる確率はゼロである
5 他のすべての地点を凌駕した唯一の時空点が、その時点における「私」である。
6 「私」は当該瞬間の当該時空点におけるすべての記憶を受け継ぐ
7 各瞬間における記憶は、身体の物理的履歴によって決定する
8 よって各瞬間に「私」は過去ずっと当該同一身体として過ごしてきたと思い込む
9 その思い込みは身体としては正しくても「私」としては錯覚である。
10 各身体が持つ記憶は機能的記憶であり、「私」が宿った時だけ現象的記憶となる(現象的記憶が宿った時だけ「私」である)
11 換言すれば、「私」が宿っていないいかなる身体も、当該時点において、哲学的ゾンビである・・・現象的意識の希少性
12 さらに換言すれば、過去経験の記憶のほとんどすべては、経験発生時点において真の意味で(現象的な意味で)経験されておらず、「私」が想起する時点でのみ経験される・・・記憶の一般的優位性
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