先日、母の三回忌をした。
昨今は、生きている人の都合で、命日の前に行うことが多い。
私にとっては、その方がいい。
多くのことを思い出さずに済むから。
最期の時のことを思うと
二年経った今でも、悲しみと怒りと後悔の念がこみ上げてくる。
さて
家に人が集まるとなると大変なのです。
まずは、お掃除。
日頃サボっている所など、きれいにしなくては、と思ってしまう。
だから、来客はあった方がいい。
お料理は当然<精進料理>と私などは思うのだが
母の長女は「いんや、お客さんにはそれだけではいかん」の一声で
肉、魚料理が入ることになる。
法事と言うのは、亡くなった人のために行うものではない。
仏様に縁のあった人たちが、一堂に会することに意義がある。
という話を聞いてからは、料理にこだわらなくなった。
母は、百一歳で亡くなった(仏教では百二歳と数える)
だから、子も当然高齢で
運転免許を返上した人や、ペーパードライバー、免許取得中のひ孫など
送り迎えを出来る人は、私しかいない。
なので、迎えはナシ。
送りは、四回した。
関西に帰る姉を、新幹線の駅まで見送った長女の○子さん
帰りは、いつも、最寄りの駅まで私が迎えに行く。
しかし、遅い時間で雨も降っているし
「タクシーで帰ったら?」と関西の姉に諭されてタクシーで帰ってきた。
しか~しである、それで引き下がる○子さんじゃない。
タクシーの中から電話してきた。
「今、家まで一㌔ほどの所まで来てるんだけど、雨降ってるし、暗いし
玄関までの坂道を歩くのは大変だから、迎えに来て」
傘を持ち、急いで坂下まで走った私。
結構、待ちました。
○子さん
(一㌔手前ではなく、かなり前から電話したな)と思った私でした。