パソコン上達日記2

日々の雑感を戯れに綴ります

マスクを外した主治医

2016-05-28 20:48:11 | 乳がん

私が通う病院の乳腺外科では、20年以上続いている乳がん患者さんの患者会がある。

乳がんになったとき、どこかの患者会に入ったほうがいいかな・・・と思ったこともあったけど結局入会したのは、この病院の患者会のみ。

会合は年1年、そのほか会員親睦のためのバス旅行も秋に1回ある。私は初めて総会に出席した。新緑の山々、清流を見渡せる川辺の高級旅館で総会後、ランチを頂く。

この会に出席した目的は、好奇心(どういう総会なのか)もあったし、どんな人達がみえるか、あと主治医や看護師さんと直接ゆっくりお話出来るから。御礼を言うことができる。こういう会に出席する時、友達がいないからとか一人ではさみしいから とか そういう理由で行かない人もいる。私は全然気にしないほうで、むしろ群れていくのが苦手なタイプ。行きたいと思ったら一人でも行く。


 予想してたけど、やはり私が一番若かった(笑)。60代から70代ぐらいの方たちばかりだが、みんなとても和気あいあいとしてる。着物姿の粋なご婦人も見えた。私は「若いから(確かにみなさんと比較すると若いけど)」という理由で主治医と一緒の席に着席。みんな先生とお話ししたいだろうから遠慮したのだけど・・・先生は「気にしなくていいよ」って。お言葉に甘えました。

普段マスク姿しか目にしていない先生の素顔を見た私は「ふ~ん、こういう顔だちだったのか・・・。マスクしてたほうがいいな(ごめんね)と正直思った(笑)、→でもご婦人の方たちには「イケメン」と呼ばれています。イケメンというより、甘いマスクという感じ、優しい顔だちというのかな、もう一人先生がいらっしゃるが、こちらのほうがバリバリイケメンと個人的に思う。ただ病院で見たときは不愛想だなと思ったけど、(ごめんね)話してみると年齢も近くて、話も進んだ。私をいろいろ励ましてくれた看護師さんもみえていて嬉しかった。

先生達とは世間話や医療、病院、プライベートことまで話されたけれど、とても楽しかった。私は医師という職業でしか先生たちを見てなかったけど、リラックスした場所で話すと「いい意味」で「普通の紳士」。少しも偉ぶっていない。次々やってくるおば様方の相手をフランクに優しくされている。すごいなぁ・・・みんな昔なじみみたいな感じで、仲良しみたい。先生のファンが多いのもわかる。聞き上手だから。こういった年齢のご婦人達のお話しを次々笑顔で、さばかれるのは相当な腕前ですね、やっぱプロ。

ガンについて(自分のことでなく)ほかの病気について興味深い話も聞けて、面白かった。自分の知らない業界の話は何でも面白い。医師や看護師の仕事は過酷だし、尊敬しかないけれど、話してみて本当にタフじゃないと務まらないなぁと思った。

先生も日曜の夜になると、月曜からの激務を思い憂鬱になる時もあるらしい。「若いときは、パワーがあるけど、歳をとるといろんなことが見えてくる、分かってくるから・・・気持ちがね」「体も段々とついてこないし」全くそのとうり(´・ω・`) どんな仕事でも一緒ですね、医療ドラマのように瞳がいつもキラキラしているほうがおかしいのです。

乳がんに関していえば、長生きをすればするほどいい薬が開発されている可能性が高く、頑張りましょうねということ。話題になった肺がんの高額抗がん剤についても語られた。他にも・・・たくさんテーマがあったけど例えば

私の地域にある「地域診療パス」。ガン患者が一定の治療を終えたら、経過観察はかかりつけ医で見てもらうという医療制度、これは全国的なものではなく「田舎」つまり地方のほうでしか見られない制度らしい。都会だと病院の数や患者の数が多くて、無理かもという話だった。かかりつけ医に見てもらうのと、公立総合病院で診てもらうのとでは初診料だけでもだいぶ違う。乳がん患者のように10年経過観察してもらうとなると、金額もかかるので患者さんにもメリットはある。自分の住む県によって、医療制度が違うっておかしな話という気もするが・・・地方は都会に負けないように?頑張っているのかなと。地方の都会に対するコンプレックスってあるだろうし。

ほかにも興味深い話を聞くことができてとても楽しかった。

患者会の方たちも、若々しくて華やか。リンパ浮腫もあり、再発もしているけれど、頑張ってみんなのお世話をされている役員の方もいらっしゃった。みんな明るくてパワーがある。私も見習わなくては~頑張るゾ。でもリンパ浮腫には気を付けるゾ。

 

 

 

  

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