過去のことですが、またしばらく乳がん経験が続きます。前ブログで消してしまった記事ですが。
抗がん剤ドセキ4クールを終えた私は、いつも優しい看護師さんに笑顔で誉められた「よく頑張ったわね」
主治医もリラックスした様子で「血液検査も異常なし、順調に終わったね」みたいな感じ。
けど次のホルモン治療をすることになっているので私は不安でいっぱい。ビビリなので。
(毎日5年もクスリを飲むなんて・・・副作用とかやっぱあるんだろうなぁ・・・すごく嫌・・・でももしやらなかったら、それはそれで不安だし・・・。やらなかったら、先生に自分から「ホルモン治療やらなくてもいいんですか?」と聞くだろうし。)こういう想念の繰り返し・・・・ちなみにホルモン受容体の数値はプラス1、どうなんだろうか?「ホルモン治療に大きく効果がある数値とはいえない」けど、「やらなくても関係ない 」という数値でもないかも。
万全の治療を尽くすならやって当たり前。
私は、うなだれて「う~ん、最近次のホルモン治療のこと考えたら、憂鬱になってしまって。不安で元気になれなくて」と言った。
「うん、それは仕方ないね。」「心が落ち着くまで待つしかない」
主治医はあっさり言った。が、この言葉は印象に残り、私は今でも時々思い出す。
名言だと思う
心が落ち着くのを待つ 不安を抱えたままのザワツイタ状態でも心はいつかフット落ち着くことがある、その瞬間時間が必ずあるのだから、それを待っていなさい・・・
なるほどね~もし落ち着かなったら病気ということか・・・このように理解した私は納得して「いつか心は落ち着く」と思って過ごすようになる。
この日病院のレストランで、同じ乳腺外科で治療を受けている方と色々話をした。偶然にも同じステージで、ほとんど同じ治療。
リンパ全摘で放射線と抗がん剤 ホルモン治療を5年終えた方。私の顔を見て、話しかけてくれたのだ。
(きっと元気ない顏していたのかも) その方は、自分の経験を話してくれた。「主治医は信頼できる医師だから、先生に任せて治療しなさいね」
「もう少しでホルモン治療の5年終わるけれど、先生にお願いしてもうう2年くらい治療を続けようと思うの。結構そういう人いるのよ。」
「辛い治療もあったのに、耐えてきたんだから、これからも大丈夫。どんなことも辛抱できるから。ただ頑張りすぎないこと。とても大事よ。でもどうしても、仕事すると頑張っちゃうね。意識的に頑張らないと思ったほうがいいかも」
とても明るく気さくな方だった。普段の食事に何か気を使っていますか?と聞いたら「何も(笑)。好きな物食べてる」と仰る。でも「抗がん剤終わってから10キロダイエットしたのよ。1年位かけて。歩いたわけ。とにかく歩いてスマートになったの」
やはり標準体型でいることは、重要。(^_^.)
「一番難しく大変なのが、生きる拠り所を見つけることかな。私は家族もあるし、子供もいるのよ。でもそれとは、また違うのね。」
「それを見つけるのは、大変だったけど、それを見つけないと前に進まないのよ。不安になるし」
「あなたも何か見つけれる、新しいものをね。」
いい話を聞けたな~と思って出会いに感謝した。乳腺外科にいる患者さんの女性は みんな優しいな。
「どうしても色々あるからね、不安になる時あるのよ。私はそういう時クラシックを聴くの。音楽はいいわよ。時々私は演奏もするのよ。あなたも、そういう時は音楽を聴くといい」
この時からクラシックを聴くように心がけているけれど、素人だし、何を聴いていいのか分からない。家にあるCD何枚かは、もうボロボロで聴けなくなっているし(笑)
バイオリンの曲とか聞きたいな、ピアノ曲もいいと思うけど、どれから入っていいのか分からないのだ~オペラもいい。
楽器を演奏するって素敵な趣味だな、(私は楽器とか全くダメだから)
素敵な人と話せて嬉しかった。ホルモン治療頑張ろうと思った、 何とかなるという思いで考えすぎないこと。