昨夜はクリスマス、息子夫婦が買ったクリスマスケーキの半分を持ってきてくれたので、夕食後に夫婦でおいしく頂いた
映画「型破りな教室」を観た、シニア料金1,200円、平日の午後だけどけっこうお客さんは入っていた、2023年、125分、メキシコ映画、監督クリストファー・ザラ(1974年、ケニア)、原題Radical
犯罪と貧困が日常化した地域の小学校に赴任した教師が、型破りな授業で子どもたちを全国トップの成績に導いていく姿を2011年のメキシコであった実話を基に映画化したドラマ
麻薬と殺人が日常と化したアメリカとの国境近くのメキシコ・マタモロスの小学校、子供たちは常に犯罪と隣り合わせの環境で育ち、教育設備は不足し、意欲のない教員ばかりで学力は国内最底辺、しかし、新任教師のフアレスが赴任し、そのユニークで型破りな授業で子供たちは探求する喜びを知り、勉強熱心になっていくがある日、事件が起きて・・・
「コーダ あいのうた」の音楽教師役で注目を集めたエウヘニオ・デルベス(1962、メキシコ)が教師フアレスを演じた
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- ネットの評価が高かったので期待してみたが、あまり感動はしなかった、なぜだか考えると、このような学校ものの映画にありがちなストーリーで、最後はこうなるだろうな、ということが観ていて予測できてしまうからだ、実話だから仕方ないが、一ひねりも二ひねりもしないと引き込まれるような面白さにはならないのではないか、例えば、主人公の先生の色恋沙汰が何もない、乱暴されそうになった女子生徒が思わず暴漢を銃で撃ってしまったが、その後のことは何も触れられていない
- ただ、この手の学校ものでは教頭とか校長が教師の抵抗勢力になるというのが有りがちなストーリーだが、本作ではめずらしく校長が最初は抵抗を示すが生徒のいきいきした学ぶ姿勢や予想外の知識を身につけていることに感心して教師の理解者になってくことが意外であった
- 生徒は劣悪な環境で生活しており学校にも期待していなかったが、女子生徒のパロマは親に隠れて天文学の勉強を熱心にしていたり、ルぺも先生のうまい指導により哲学に興味を持って難しい本をどんどん読んで理解するなど、本当にこんなに優秀な生徒がいた、こんなに優秀な生徒になったのかと驚いた、ホンマかいなと思った
- 確かに自分の経験でも学校の先生の中には通り一遍の授業しかしない人が少なくないだろう、それは公立学校だけでなく、私立でも意外といるのだ、リタイアしてからある有名大学の社会人向け公開講座に何回か通っているが、授業も教材も工夫がなく面白くない先生が多かった、全体的に日本の教師、教授と言った人たちはアメリカなどに比べて相当甘やかされているのではないか
- それと同時に先生の負担が重すぎるのも問題であろう、学校で何か問題が起こると直ぐ教師のせいにして文句を言うクレーマー的な親も多いと聞く、文句を言われないようにいろいろ配慮すると時間が取られる、子供の親こそ再教育が必要でしょう、教育の基本は先ずは家庭における躾だろう、学校は万能ではないのだ
- また、いろんな管理・報告資料作りなどもかなり教師の負担になっているのでしょう、これは医者も同じで、ある医者が言うには、日本の医者はアメリカであれば医師が絶対拒否するような事務的作業をやらされており、その分診療時間が少なくなり、医師不足に拍車をかけていると指摘している、教師にも同じような負担がかかっていないか心配である
メキシコ映画は初めてかもしれないが、それなりに楽しめた