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「関西から世界へ! 葵トリオ」を聴く

2023年03月19日 | クラシック音楽

BS放送で葵トリオの演奏を録画して聴いた。

葵トリオは、小川響子(ヴァイオリン)、伊東裕(チェロ)、秋元孝介(ピアノ)の3人で、東京藝術大学出身、サントリーホールの室内楽アカデミーで共に学び、2016年に結成された。

2018年9月に開催された「第67回ミュンヘン国際音楽コンクール」のピアノ三重奏部門で日本人団体史上初、第1位の快挙を成し遂げた。このコンクールは難関として世界から注目され、受賞者は国際的なキャリアへの切符を手に入れることができると言われている。室内楽分野における優勝は東京クヮルテット以来48年ぶりで、このとき第2位はなく第3位が2団体だったことから、葵トリオが圧倒的に支持されたことがわかる。

テレビの放映のインタビューでは、自分たちは全員関西出身で、定期的にコンサートをやっている楽団は日本ではめずらしい存在である、地元でもっと活動したい、と言っていた。出身高校に行って演奏会などもしている。将来は地元で葵音楽祭をやりたいと思っている、コンクールの準備をしているとき、三重奏曲というのは結構あるとわかったと述べていた。私もピアノ三重奏曲はベートーベンの7番「大公」しか知らなかった。

今回の演目は

ピアノ三重奏ハ長調から第3楽章(ハイドン)
ピアノ三重奏曲D898から第2楽章(シューベルト)
ピアノ三重奏曲第1番(アレンスキー)

ハイドンやシューベルトは好きな作曲家だがアレンスキーという人は知らなかった。1861年生まれのロシアの作曲家で、ラフマニノフやスクリャービンの師でもある、この三重奏曲はロシアの名チェリストであるダヴィドフを追悼するために1894年に作曲された、葵トリオが地元の高校で演奏した曲もこれだが、高校生にはちょっと難しい曲だったのではないか。

海外で結果を出している日本の若手演奏家は本当に頼もしいものだ。今度、彼らのコンサートに行ってみよう。

 



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