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「N響第1974回演奏会(ブラームス、ベートーベン」を観る

2023年04月09日 | クラシック音楽

テレビで放映されていたN響1974回定期公演会を録画してみた。

今回の演奏会の指揮者はトゥガン・ソヒエフ(ソ連、40)だ、N響とは3年ぶりの共演だそうだ、ウィキペディアに書いてあるのは2016年が直近のN響との共演となっており、サントリーホールでベートーベンのピアノ協奏曲3番をピアニストのレオンスカヤを迎えて行っている。ロシアのウクライナ侵略を受け、「ヨーロッパでロシア音楽・芸術家が キャンセル文化 の犠牲になっていること」「愛するロシアの音楽家たちと愛するフランスの音楽家たちのどちらかを選ぶという不可能な選択を迫られたこと」を理由としてボリショイ劇場とトゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団(パリ)の音楽監督を辞任したと書いてある。

演目は

ブラームス、ピアノ協奏曲第2番ハ長調、ピアノはハオチェン・チャン(33、中国)
ベートーベン、交響曲第4番

ブラームスのピアノ協奏曲2番はCDも持っており、何回も聴いているが、まだ自分にはその良さがわかっていない。1878年から1881年にかけて作曲されたもので第1番の作曲から22年後の作曲、彼の全盛期の作品である、イタリア旅行後に作曲したので彼にしてはめずらしく明るい基調で書かれた曲だとある(ウィキペディア)。4楽章からなり演奏時間は50分と長い。これだけ長いと作品としては冗長になるのではないか、なぜここまで長くしないといけないのかがまだよくわからない。ハオチェン・チャンのピアノは十分本気度が伝わってくる演奏だった。

一方、ベートーベンの4番だが、この曲は好きだ。3番と5番という強烈な交響曲に挟まれて地味に感じる曲ではあるが、良く聴くと良さがわかってくる。特にトスカニーニがNBC交響楽団を振ったCDが好きだ。彼の指揮ではオーケストラの音がキリッと締まった切れ味の良い音がする。この表現は非常に難しいのだが、鋭いが重い音だ。一方、ソヒエフの振ったN響の音は上品な気品のある音で、これは近年のオーケストラの傾向ではないか、N響のようなソフトな上品な音に合う曲も多くあるが、ベートーベンの交響曲などはトスカニーニやフルトヴェングラーの方が断然好きだが、これは好みだ。人それぞれで良いと思う。

今回の番組の最後には第1コンサートマスターのマロの引退特集が放映された。海外から招聘したいろんな指揮者の元で勉強して成長してきた、そのマエストロたちから学んだことなどを話していた。大役を無事にこなし、ホットしていることだろう。お疲れ様でした。


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