これは、約10年前のお話、私が上越市近郊のある高校で常勤講師をしていた時の逸話です。
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ゴールデンウイークの狭間の5月2日に異動してこられた先生方の歓迎会があった。酒が進むと本音が出た。
「実は、この学校へ異動すると告げられた時はびびりましたよ。茶髪の生徒も多くいる教育困難校と聞いていましたので。しかし、授業に出てみると、みんな素直で人懐っこくて、想像していたよりもずっと授業がし易いです」
私が講師として勤め始めた頃(平成10年以前)のこの高校は、確かに教育困難校の一つだったかもしれない。あれから17年経って、今では県内でいちばん学校らしい学校になったと思っている。
単なる学力だけによって薄く輪切りをされて入学してきた生徒だが、明るく素直で、愛すべき生徒達がほとんどなのだ。
私が言った。
「そうなんですよ。ここ数年で本当に素敵な学校になったんですよ。この学校の先生方の教育力と生徒たちの吸収力は県下一ではないでしょうか。
『風評被害』って恐ろしいですね。そんな風評差別にもめげずに素直に成長している本校の生徒って、涙が出るほど素晴らしいです。これこそ若者の『生きる力』なんでしょうね。
それにしても、この風評被害がいわれなき『いじめ』となっていることに気づかないマスコミや世間の大人たちは(いつもは苛め、苛めと騒ぎ立てているくせに)全くどうかしていますよね」
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