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レンズ越しに見えるもの または 見えざるもの

金網の向こうの軽便鉄道

2021-02-14 | ローカル鉄道
花巻電鉄は、かつて岩手県に存在した鉄道会社である。その花巻電鉄は、かつて
花巻から西鉛温泉までの18.6kmを結ぶ軌道線(軽便列車)を運行していた。その路線は、志戸平温泉、大沢温泉、山の神温泉等を経由して、僕の定宿である「鉛温泉」へと向かう。今では自動車、またはバスでその道を通るわけだが、あそこに1969年まで鉄道が通っていたなんて感動する。もう少し生まれる時代が異なれば、僕はこの軽便鉄道に乗って、鉛温泉び行っただろう。

さて、その軽便列車、それも馬面電車と呼ばれる「デハ3」が、花巻市の公園に保存されている。公園は冬季休業中で、しかも雪が邪魔して、この角度でしか撮影できなかった。実物をみれば一目瞭然だが、この車輌はとても小さい。具体的には幅が冗談のように細い。遊園地の遊具か、鉱山のトロッコ列車のように見える。多分幅でいえば軽自動車くらいのものだと思う。実際には、もっと大型の車輌も存在し、この車輌は初期型なのだと思う。宮沢賢治もこの型の車輌に乗っていたという。それが「銀河鉄道の夜」のモチーフになったことは間違いない。春になったらまた来よう。そういう意味でピントは金網に合わせておいた。

X-PRO3 / XF16-80mmF4 R OIS WR

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