すいません、もう一回残っていました。重い身体と重い気分の中で撮ったり、選んだ写真たち。最終回は本棚。僕は本棚に本をランダムに置く。流石に全集みたいなものは、順番通り並べるけど、あとは適当、順不同だ。ある日の午後、自室の本棚に光が当たっていた。複雑な経路を経て差し込んだ美しい光だ。そんな光が照らされると、その本を再度読みたくなるのは当然だ。
でも、照らされた本は、色川武大の「狂人日記」だった。ギリギリずらしても、横光利一の「夜の靴」か、生田耕作の「滅びの文学」。・・・。ダークな気分にもなるぜ。
というわけで、内容の薄っぺらな「ダークな気分」シリーズは、これで終わりです。
LEICA M MONOCHROME(CCD) / SUMMILUX M50mm ASPH