<大王製紙エリエールレディスオープン 3日目◇23日◇エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)◇6580ヤード・パー72)>
今年の国内女子ツアーも残り2試合。賞金女王争いに大事な大事な「大王製紙エリエールレディス」は3日目が終了。賞金ランキング1位の鈴木愛と同3位の渋野日向子がトータル13アンダーの7位タイ、同2位の申ジエ(韓国)がトータル14アンダーの2位タイとそろって優勝争いに加わってきた。
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鈴木は「アイアンがひどかった。きのうめっちゃ良かったのが、めっちゃ悪くなっていた。全部ピンから離れていく(笑)」という状態のなかでも、5つのバーディを奪ってノーボギーにまとめる貫禄のゴルフ。それでも『ナイスプレーでしたね』と振られれば、首を振る。
初日と3日目はパターが良くてアイアンが悪い。2日目はその逆とかみ合わないのがもどかしい。「いい加減あしたは良くなると思いたいですね。今のところは女王のプレッシャーよりも、どうやってアイアンを修正するかどうか、できるかの不安のほうが大きい」と立て直しが急務。女王争いの2人を交えた優勝争いにも「今まで上位にきているメンバー。普通にそうだよなって」と意に介さない。「アイアンがまともになれば負けないと思います」と敵は自分だ。
一方のジエは17番で16mを沈めてイーグルを奪うなど「66」と6つ伸ばして首位と1打差につけた。それでも「パターがあまり決まってくれませんでした」とまだまだ伸ばせたといった表情を覗かせる。
「今日はいいプレーで終わりましたが、いいリズムだけ体に残して、いいスコアを出したことは早く忘れたい」と気持ちをリセットして最終日に臨む構え。「2人からの刺激はここのところずっとあります。その刺激のおかげで緊張感を持ち続けられていますし、感謝したい。あしたは1打の重みを感じる一日になると思います」。今月鈴木と優勝争いをするのは3度目だが、過去2度は鈴木が優勝。3度目の正直といきたいところ。
逆転女王へ今大会で上位フィニッシュが必須となる渋野も、「ショットはすごくいい。パットもきのうほどは悪くありませんでした」と、6つのバーディを奪ってボギーフリー。首位と2打差まで詰めよった。
開幕前から「もう女王については考えていません。残り2試合、ここまで応援してくださっている方々に“いいプレーを見せたい”という素直な気持ちでやっています」と話していた渋野。今も女王への意識は少ないが、「このショットが打てれば、チャンスは出てくる。ここで勝ったらかっこいいですよね」とニヤリ。無欲のプレーで最終戦に望みをつなげたい。
現在の3人の獲得賞金額は鈴木が1億4422万5665円、ジエが1億3647万7195円、渋野が1億1991万4314円。トップの鈴木との差は、ジエが774万8470円、渋野が2431万1351円となっている。今大会の優勝賞金は1800万円とあって、仮に鈴木が優勝しても女王は決まらない。
ただし、順位が変動する可能性はある。ジエは優勝すれば鈴木の順位に関係なく2週ぶりに賞金ランキング1位に返り咲きが確定。また、単独2位でも鈴木が20位以下ならトップは入れ替わる。渋野は今大会でトップに立つことはないが、優勝してジエが16位以下なら2位に浮上する。
以上、アルバニュ-ス
明日の最終日は、鈴木愛が来ると予想します。
本人も言っているようにピンに絡むショットが出ると思うので申ジエには負けないと期待しています。