<LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 事前情報◇27日◇宮崎CC(宮崎県)◇6535ヤード・パー72)>
国内3連勝のあと単独2位。悔しい敗戦となってしまった先週だったが、2017年以来の賞金女王を目指す鈴木愛には間違いなく勢いがある。驚異の追い上げで賞金ランキングトップに立ち、迎える最終戦。「優勝して終わりたい」と、穏やかに今の心境を語った。
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月曜日にコース入り。12ホールの練習ラウンドを行い、火曜日は1日休養に充てた。ゲームセンターでクレーンゲームを楽しみ、ほしかったグッズを手に入れご満悦。水曜日のプロアマはにこやかな笑みを浮かべながらのラウンドとなった。
左手親指と手首のケガで1カ月の戦線離脱を余儀なくされ、気づいたのは「休みも必要」。練習の虫と知られてきた鈴木に、そこで改めてゴルフができることのありがたみみが湧いてきた。「試合を休む勇気もなかったけど、休んで全てのありがたみがわかった」と、気負いなく臨んだ復帰2戦目からの快進撃。ここまで来れば、締めくくりは優勝しての賞金女王戴冠だ。渋野日向子と申ジエ(韓国)の結果にもよるが、実力的にも気持ちの面でも、確実に有利なのは鈴木に違いない。
様々な気持ちが頭の中をよぎるであろう最終戦だが、一度女王を経験している者の強みが鈴木にはある。今季7勝を果たしているとおり、どんな展開でも勝ち切れる経験値が抱負なところも鈴木の強みだ。「ものすごく長く感じる4日間になると思います」と、心構えはできている。ライバルの2人の結果に関係なく、自力で女王の座をつかみ取りにいく準備は万端だ。
公式戦優勝で賞金女王となれば、来年から5年シード。「魅力を感じています」としながらも、まずは気持ちよく今シーズン終わりたい。そのためには優勝しか許されないのは百も承知。そんな中で、警戒するのは渋野の勢いだ。先週、敗戦を喫したライバルに対しては、「“引き”を持っている選手でいちばん注意したい。勢いで来るんじゃないかと思う」と、今週も後輩との戦いは覚悟の上。そこに元世界1位のジエが加わる史上まれに見る白熱の争い。見逃し厳禁のクライマックスが、いよいよ幕を開ける。(文・高桑均)
以上、アルバニュ-ス
最終戦の本命は、鈴木愛で間違いない。
調子次第では、申ジエ、渋野が勝ってもおかしくない。
4日間の動向を注視して楽しみたいと思う。