安倍晋三前首相(66)の後援会が主催した「桜を見る会」の前夜祭を巡り、東京地検特捜部は24日、公職選挙法違反と政治資金規正法違反の両容疑で告発されていた安倍氏をいずれも不起訴処分(容疑不十分)とした。一方、「安倍晋三後援会」の代表を務める配川博之・公設第1秘書(61)を、前夜祭の収支計約3000万円を記載しなかったとして政治資金規正法違反(不記載)で略式起訴した。
前夜祭は、安倍晋三後援会が2013年から、東京都内のホテルで開催してきた。関係者によると、安倍氏側がホテル側へ支払った開催費用は15~19年の5年間で約2300万円。一方、会費の総額は約1400万円で、差額分を安倍氏側が補ってきたとされる。
後援会の政治資金収支報告書には前夜祭に関する記載はなく、こうした不記載は政治資金規正法違反に当たり、有権者への寄付行為を禁じた公職選挙法にも抵触するとして、弁護士らが特捜部に告発状を出していた。
起訴状によると、後援会の会計を実質的に仕切っていた配川秘書は16~19年に開かれた前夜祭について、収支報告書に収入と支出計約3022万円を記載せずに選挙管理委員会に提出したとされる。特捜部は、補塡(ほてん)額は少ない年で約126万円、多い年で約251万円だったとした。
特捜部は、ホテル側から安倍氏側が会費の一部を補塡したことを示す領収書などを入手し、今年9月以降、関係者らへの捜査を始め、21日には安倍氏本人にも任意で事情を聴いた。
配川秘書は不記載を認めた。だが、安倍氏が配川秘書と共謀した証拠はなく、公選法違反についても、前夜祭の参加者が寄付だったとは認識していなかったと認定。いずれも容疑不十分とした。他に告発されていた後援会や安倍氏の資金管理団体「晋和会」の会計責任者2人も不起訴とした。
安倍氏はこれまでの国会答弁で「後援会としての収入、支出は一切なく、収支報告書への記載の必要はない」と説明していた。【志村一也、二村祐士朗、国本愛】
以上、毎日新聞
会費の一部負担を追及するかな?
会費を支払った人は、ごちそうになったという感覚はないと思う。
アメリカあたりのお金の動きに比べたらかわいいものです。
特捜もアメリカのFBIから命令を受けて行動を起こしている可能性が高い。