築地から、相変わらずのノープラン・行き当たりばったりで、浜離宮恩賜庭園入り口にきました。築地川をわたり大手門へ向かいます。
浜離宮恩賜庭園は、徳川将軍家の別邸・庭園として造成され、浜御殿と呼ばれていましたが、明治維新後、皇室の離宮となり、東京都に下賜され今日に至ります。
元々は将軍家鷹狩りの場所だったんですね。
早速、園内を散策しましょう。歴史の生き証人である離宮を、高層ビル群は見下ろします。
内堀。船で物資を運び、江戸城へ入れるための中継ポイントでした。
これは見事な松だなー。
三百年の松。六代将軍徳川家宣が庭園を大改修したときに植えられたと伝えられます。これほど見事な松は見たことがないです。
水上バス乗り場がありました。
東京クルーズと東京水辺ラインの2社が運航しています。
そういや、この庭園って入場料かかるんだけど、ここで乗り降りするのって、水上バスの他に料金かかるのかな?
出航しました。この時間だと浅草行きだな。
なんでもない芝生も、松の木があると和の景観になってしまう。木の配置や曲がり具合も、計算されているのだろうか。
灯台跡。一時、木造の灯台が設置されていたそうです。礎石だけが残っています。
ここに菰巻された木があります。
寒さを防ぐためかと思ったら、害虫を駆除するためのものなんですね。
新樋の口山。展望台として見晴らしのいいところですが、江戸時代には、水軍施設もあったらしいので、見張り台の役割もあったのではと思います。
登ってみました。ここは隅田川と東京湾の海水が、ちょうど入り交じるところです。レインボーブリッジが見えますね。
将軍お上り場。ここで徳川の将軍は船に乗り降りしていました。江戸城までの船の行き来や、京都大阪方面からの帰還時に、ここを使ったそうです。
どんどん見ていこう。海出の茶屋跡。
横堀にかかる海手お伝い橋。かけ方が互い違いですが、遊び心なんだと思います。
水面にビルの影が映っている。昔と変わってないのは、同じく映ってる青空と雲。
富士見山。
築地方面。うーんいい景色。
潮入の池。海水が潮位により流入し、景観の変化を楽しめる、回遊式庭園なんです。周りのビルは庭園をいつでも見れていいなあ。
お伝い橋を渡ります。
鴨が羽を休めています。
中島の御茶屋。
カフェになっていて休憩できるようです。
小の字島に渡り、対岸に行きましょう。
今渡ってきたお伝い橋は、長さ118mの総檜作りです。
馬場跡。ここでは馬術の訓練が行われていたそうです。暴れん坊将軍吉宗も、ここで腕を磨いていたのでしょうか?
こちらは、復元された見事な茅葺きの鷹の御茶屋。
鷹狩りは将軍家の権威象徴。ここでも盛んに行われていました。
そして燕の御茶屋。
名称の由来は、燕形の釘隠金物が使われていたことや、燕子花(かきつばた)から来ていると言われています。
松の御茶屋。
関東大震災や戦災で焼失したものを復元する。発掘や文献調査の細かい作業があってこそです。
庚申堂鴨場。これは小覗という捕獲設備。
ここに鷹匠が潜んで鴨をおびき寄せるのだ。
鷹狩り時の配置や方法が書かれてます。鴨を呼び寄せるため、アヒルを囮として飼育していたそうです。
鴨を捕獲するための道具、叉手網です。これに掛からなかった鴨は、訓練された鷹によって捕まっちゃいます。
浦の池の鴨。昔はさっきの小覗から、狙われていたんだろうな。
ぐるりめぐって、
スタート地点の大手門到着。江戸時代の地図が掲示されており、江戸城のお堀から水路でつながっていたのがわかります。東京湾直結のロケーションだったため、出城としての機能も備えていたんですね。
(記事:2018年11月 Update:2020年6
月)