情報と物質の科学哲学 情報と物質の関係から見える世界像

情報と物質の関係を分析し、心身問題、クオリア、時間の謎に迫ります。情報と物質の科学哲学を提唱。

情報創発という概念の必要性

2021-12-17 09:42:33 | 情報と物質の科学哲学
創発(そうはつ、英語:emergence)とは、部分の性質の単純な総和にとどまらない性質が、全体として現れることである。(Wiki)

本ブログで多用している創発という用語は、この意味ではありません。

測定器は測定値という情報を生成しています。
この測定値情報という概念そのものは、物理学(物理法則)にはなく、測定者の脳内部にあるのです。
この事実はあまりにも当然すぎるので、物理学者は注意を向けません。

しかし、測定に関する現象を説明するためには、物理法則に含まれない測定値情報という概念が不可欠なのです。
測定器という物質が非物質的な測定値情報を生成している状況を理解するために、情報創発という概念を提案します。