オブザベイションポスト

モータースポーツを中心に「ほ~んのちょっと」だけ、こだわりをもって。

ホンダF1撤退とかに思う-4

2008-12-08 23:07:01 | 日々のあれこれ
数年前の日経のコピー「経済のない一日はない」は、名作だと思う。ただ最近は、生活があるから経済が動いていく、というよりも、経済というモノが、実生活や事業活動よりもはるかに大きく強力な奔流となって予想を超えた大きな影響を及ぼしている。そう思えてならない。
それは、経済の発展を「よい」としてきた流れの先にある。それによって、速く・便利で・美味しく・頑丈でで・栄養豊富で・安全なモノやサービスや状態が簡単に・快適に入手できる・実現できると考えられてきたから、ということが言えよう。

ホンダF1撤退とかに思う-3

2008-12-08 22:49:22 | 日々のあれこれ
短期的に結果を出そうとすると、どうしても眼の前の案件が気になる。会計基準とか格付けとかを意識すると、つい数字さえ揃えればという気がすることもあろう。
本業でそれらのモノサシに合わせるのが難しいとか、ハードルが高いと感じる場合、さまざまな「ソリューション」を駆使して結果を出すことになる。気付けばそれらが仕事の中心になり、元々「何屋」だったのか分からなくなるような企業もでてくる。
こういうパターン、あちこちにあるような気がしませんか?

ホンダF1撤退とかに思う-2

2008-12-08 20:06:29 | 日々のあれこれ
F1のみならず、ある程度の規模の事業やプロジェクトは、それなりに中・長期のビジョンなりスケジュールを要するのは当然である。一方近年企業には、短期(四半期とか)毎に「成果」が求め続けられ、その結果が命運を左右しかねない。
それは当然課されるテーマであり、それをバランスさせて持続的な発展をもたらすのが経営者の役目である、というのは確かに正しい。
だが今日、求められる結果とそれを得るために与えられるリソースがアンバランスに過ぎないだろうか?、特に時間的な余裕があまりに少ないと強く感じている。

ホンダF1撤退とかに思う-1

2008-12-08 19:49:43 | 日々のあれこれ
撤退発表前の日、人員問題に触れる社長の表情に「ただならぬ」雰囲気を感じた。F1撤退会見は後から見たが、やはり同じ表情だった。
ホンダが2009年を目前にしたこのタイミングで撤退を決めたのは、本当に「よっぽどのこと」なのが感じられた。同時に、ホンダも「フツーの会社」であらねばならない今の世の中の現実を改めて突きつけられた、というところだろうか。