出口のない海

『 出口のない海 』

　1945年、極秘任務で潜水艦に乗艦した甲子園投手の並木をはじめとする４人の若者。
大事な家族や想いを寄せる女性との未来を諦めた彼らは、死を覚悟して上官の指令を待つ。
脱出装置の無い爆弾兵器、回天を操るために。

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０６/１０/０１　【　哀しい　】
※　　◎・・・よかった　○・・・まあまあ　△・・・もひとつ　☆・・・おすすめ

　戦争映画って好きじゃないのですが、これは戦争映画と言うよりは、“回天”と言う人間魚雷と言うものがあったと言う事実を伝えるための物語だった。

『ローレライ』もそうだったが、戦争を知らない世代にとっては、摩訶不思議な考えられない兵器を考え出すものなんだなぁ～と・・・
そう言うことに知恵を絞るくらいなら、何故戦争回避する方向へと知恵を寄せ合わなかったんだろうか・・・？
とか、言ったところで、今でも世界中のあちこちで戦争が起きているのだから、私個人の意見なんて無意味なことなんだろう～・・・？
愚かなことだと思うが・・・。

こう言う戦争に関わった作品を観る度に、かつて戦争があり、日本は敗戦したと言う事実だけで、その悲惨な内容に関しては何も知らないことに戸惑うばかりです。
戦争を知らない子ども達（自分のことですが）は戦争と聞いただけで恐れ、目をつぶり、耳を塞ぎ、事実に背を向け避けてきたんだなぁ～と、今さらのように哀しい事実を知り、あらためて恐怖感を感じています。

観る人によって感じ方はいろいろと違うと思うが、こう言う愚かなことは二度と起こしちゃいけないんだと、世界中の人々が感じてくれる作品となればいいなと思う。

余談ですが、香川照之はこう言う役がとってもよく合うなぁ～と思いながら観てました。