自称米子のプロモデラー

模型、フィギュア、ジオラマを製作するブログ

ジョー90マックスカーを作る Part06

2024-04-21 07:38:00 | 模型

「ジョー90 マックスカー」も大まかな造作が出来上がって来ました。

細部の造作がまだ出来ていないので一つ一つ作り込んで行きます。

一番大きく修正した車体下部ですが、ほとんどエポキシパテの塊です。

交換式にした前輪の部分ですが、

切り取って修正して、またエポキシパテを盛って削ってと納得のゆくところまで削り出します。

リンケージも板状のプラ板から丸いプラ棒に変更しました。

このリンケージがいつのまにか消えて飛行体型になるのですが、一体どこに消えるのでしょうか?

エンジン本体を大型化したので、噴射ノズル?もプラ板を巻いて大型化しました。

エンジンのズルを囲っている後部の台形部分もプラ板で作り直し、伸縮する垂直尾翼も作り直しました。

エンジンをマウントするベースもプラ板を積層して作り直しました。

こんな感じに成りました。

エンジンのズルを囲っている部分にエンジンが食い込むので半月型に削りました。

メインの翼も1ミリのプラ板をで、切り出して筋彫りし新規で作りました。

この様に稼働し、車体に収納できます。

飛行形態の時はこの様に垂直尾翼が後ろに伸びて、メインの翼が展開し、前輪が収納されます。

車体下部は、エポキシパテで整形しています。

鉛筆の線を引き,その線に合わせて筋彫りします。

前輪の収納されたパーツは車体から切り離し,車輪が伸びた地上走行バージョンと交換出来るようにします。

車体後部の台形型の穴にはロケットノズルのようなラッパが付いているようなので後に取り付けます。

前輪の車軸の穴が空いている部分は磁石で付いているだけなので、引っ張れば外れますが,振り回したくらいでは外れません。

ネオジウムマグネットは小さくても強力なので,色々使い道があります。

ここまで来たら,何だかすごくカッコよくなって来ました。

だんだん手放すのが惜しくなって来ます。

でも,完成したら発注主様に渡さなければなりません。

この後も,細かいパーツを取り付け、全体の情報量が増えます。

どんどんカッコよくなるんですね。

続く!

 

 


ジョー90マックスカーを作る Part05

2024-04-20 09:52:27 | 模型

連日アップしている「ジョー90マックスカー」の製作ですが、だいぶ本物の形に近づいて来ました。

元のキットと違い,かなり車体が薄くシャープに成りました。

前輪の形状も実機に近づけました。

コックピットの後部も小さかったのでエポキシパテで大きく整形しました。

劇中の「マックスカー」ですが、不思議な事があります。

それは、地上走行モードから飛行モードに変わる時、後部の垂直尾翼が後ろに伸びるのは納得ゆくのですが、前輪のリンケージの棒がいつのまにか消えて車輪が内側に向かって引っ込んで行くんですね。

このリンケージ(左右の車輪を同じ方向に動かす横棒)が,なぜか消えるんです。

毎回捨てて車輪が引っ込むのか?

それともどこかに収納されるのか?

分かりません。

「ま〜細かいことは気にするな。」ということでしょうか?

「サンダーバード」でも、サンダーバード2号の足の間をコンテナが横にすり抜けますが、あの足の間の空間はコンテナの長さより狭いのですが、どうやってすり抜けるのでしょうか?

「ま〜細かいことは気にするな。」ということでしょう。

このマックスカーの前輪の変形ギミックですが、散々悩んだ挙句,こんな方法にしました。

パーツ差し替えです。

この写真の通り、タイヤをプラ板で作り、車軸が収納されている部分をエポキシパテでで整形しました。

そのパーツの裏側に100キンで買ったきた「ネオジウムマグネット」の小さい物を仕込みました。

車輪の伸びた物と,収納した物と2種のパーツを差し替えて飛行形態と、走行状態を再現しました。

簡単で確実です。

マグネットでくっ付くので取り外しも簡単です。

これで一番の悩み事が消えました。

これが飛行形態。

まだホイル部分が出来ていませんが、こんな感じに飛行します。

この写真はちょっと後の写真なのでメインの翼も変わっています。

車体下部の筋彫りも出来ています。

車体下部はほとんどエポキシパテの塊状態です。

なので重量がだいぶ重くなって来ました。

それに合わせて飛行形態の時の、アクリル透明スタンドも作ります。

空中に浮かんだ状態の展示ができる様に作ります。

これから細かい部分の造形になります。

続く!

 


ジョー90マックスカーを作る Part04

2024-04-19 07:21:10 | 模型

1968年に放送された「ジョー90」ですが、放送当時それほど人気は無かった様です。

「サンダーバード」のプロデューサー「ジェリー・アンダーソン」は「サンダーバード」が大人気だったので,大人にもウケると思って「キャプテンスカーレット」を作りましたが、これは大人向けのストーリーで内容が難しく、子供には受けなかった様です。

そこで、子供が主人公の「ジョー90」を作ったのですが、メインメカがあまりカッコよくなく、「サンダーバード2号」の様なカッコ良さが有りませんでした。

おそらく、子供にはこの「マックスカー」はカッコよく見えなかったと思います。

私もこの頃初めて「マックスカー」を見た時、「カッコ悪いな〜」と思いました。

しかし、今このデザインを見た時、見れば見るほど良いデザインだと思う様になりました。

造形して行くにつれて、だんだんカッコ良くなってきているのが分かります。

エンジン部分もディティールアップし、だいぶバランスが良くなりました。

一番の難関の車体下部ですが、キットのパーツは使わず、プラ板で下半分を塞ぎ,大量のエポキシパテを盛り付けました。

真ん中の緑色部分はキットのパーツのままですがその周りの白とグレーの部分がプラ板とエポキシパテでで整形している部分です。

下の小さいのが「KONAMI」の「SFビーグルコレクション」という食玩のミニチュアです。

このミニチュアのおかげで、分からなかった形状がよく分かり、これを手本に造形しました。

パテ盛りは一度で仕上げず、少し盛って削り、また盛って削りと、形状を修正しながら造形しました。

この形状を見るとまるで船の様な形状と思いますが、劇中で海の水面を進むシーンもあります。

なので、この「マックスカー」は空、陸、水両用車ということですね。

実際に有ったならすごい車です。

キットのままではこんなに薄い感じに見えませんでしたが、かなりシャープでスリムな感じになってきました。

KONAMIの食玩と並べてみたら、こんな感じです。

元々のキットの形状とかなり変わってきています。

キットの素組写真が無くて分からないと思いますが、今の時点でかなり形が変わってきているのが分かります。

次に前輪の製作ですが、これが難題でした。

こんな形状なのですが、これが伸縮してタイヤが収納されないと行けません。

しかし色々考えても解決方法が思いつかず、このまま変形無しで行こうかと思いましたが、ネットで色々検索していた所、単純ですが、確実に変化させられる方法を見つけました。

何とも簡単な方法ですが,劇中の変形を完璧に再現できます。

この鉛筆の線がその方法です。

これをどうするのか?

それはこの次に。

続く!

 

 

 


ジョー90マックスカーを作る Part03

2024-04-18 07:24:28 | 模型

連日アップしている「ジョー90」の「マックスカー」ですが、キットの出来が悪すぎてそのまま使えるパーツがほとんどない状態です。

このキットが製造されていた時代は、木型を最初に作り、それから寸法をとって金型を彫っていたと思いますが、その木型師は、「ジョー90」なんて見ていなかったと思います。

見ていたら形が全く違うのに気が付いたと思うのですが、かなりいい加減です。

少しでも実機に近づけようとしていないのがよくわかります。

モーターと電池を入れる為に、形状を変形させても「どうせ子供が作るおもちゃだろ。」という感じがありありと分かります。

昔のSFキットなんてこんな物ばかりでした。

でも、製作を頼まれた以上、完璧とは言えなくても、実機に出来るだけ近づけようと思います。

先ずこのパーツですが、伸縮性の垂直尾翼です。

この頃のプラモは、子供が使うことを前提にしているので、尖った部分や壊れやすい部分を大きく丸くする傾向が有ります。

上の写真は、上がキットのまま、下が加工した物です。

加工したものは、翼自体をプラ板で作り直してあります。

大きさを大きめにしました。

垂直尾翼をスライドさせる真鍮パイプを取り付けました。

垂直尾翼は、この写真の様に後方に伸びます。

パイプの中にはポリキャップを仕込んですっぽ抜けない様にしました。

写真を見ればわかると思いますが、車体の長さに合わせて、コックピット屋根の上のパーツも長く延長しました。

長さにして10ミリ程度ですが、見栄えがかなり変わりました。

車体後部の小さな垂直尾翼もシャープに作り直しました。手前がキットのまま、奥がプラ板とランナーで削り出した物です。

コックピットの窓も大きく開口しました。

向かって右側が加工した窓で、左側が未加工です。

こんなに窓の開き方が違います。

それゆえにフィギュアも手抜き出来ません。

コックピットの天井にも何だか分からないパーツがあるので作りました。

コックピットの窓ガラスですが、これを使いました。

ペットボトルです。

キットの窓に紙を貼って型を取り、それをペットボトルに貼り付けて切り出します。

それを,

コックピットに貼り付けますが,これは最後にします。

まだまだ切ったりはたったりが続くので傷がつかない様に最後に貼り付けます。

次にエンジンの加工です。

エンジン自体が小さかったので1ミリのプラ板を巻いて太らせました。

これにプラ棒を半分にスライスして「かまぼこ型」にした物を一本一本貼り付けました。

こんな作業の連続です。

この様な過酷な作業がまだまだ続きます。

続く!

 


ジョー90 マックスカーを作る Part02

2024-04-17 07:02:54 | 模型

「ジョー90」と言っても、SF好きでないと知らない存在だと思います。

サンダーバードよりマイナーな存在です。

もう50年くらい前に放送していた「人形劇」ですから。

サンダーバードよりだいぶ後になって作られた作品なので、人形の頭が小さくなり、実際の人間と同じくらいの大きさのバランスになっていました。

サンダーバードの人形が頭が大きくなっていたのは、声優のセリフに合わせて人形の口がパクパク動く音声リレー装置が頭部に内蔵されていたからです。

サンダーバードの製作の時は、あの頭部の大きさが限界だった様です。

それなら頭部の大きさに合わせて体も大きくして、周りのセットも大きくすれば?と考えますが、そうするとセットの大きさが大幅に大きくなり、製作コストが大幅に上がってしまいます。

体の大きさと頭部の大きさを調整して、シリアスなドラマでも何とか見られるバランスにしたそうです。

これと同じ理由で、一作目の映画「エイリアン」の最初のシーンで乗組員が未知の惑星に着陸して異星人の巨大な砲台の様な物を発見するシーンですが、宇宙服を着ている乗組員が、子供だったそうです。

乗組員のサイズが小さくなれば、周りのセットも小さくできるという理屈です。

あのシーンで歩いていた宇宙服のクルーは子供のエキストラだったそうです。

この様に映画の中での「ウソ」というのは必ず有るんですね。

今回製作している「マックスカー」も、ちょっと不思議な所がいくつか有るのですが、それは製作の際に説明します。

という事で、「マックスカー」の製作です。

飛行機のプラモを製作すると最初にコックピットの製作をしますが、今回もコックピットを最初に加工してみました。

これがキットそのままの物です。

これを加工して、

椅子の座面を作り、フィギュアの足をランナーから削り出して作りました。

地面走行時の運転ハンドルが無かったのでアルミ線とランナーから作りました。

主人公のジョーのフィギュアも作り、運転手の父親の隣に座らせました。

飛行形態の時の操縦桿も真鍮線を使って作りました。

座席の背もたれも作り替えています。

これをコックピットに仮組すると、

こんな感じでコックピットの窓から見えますが、視野が広い窓なので内部がかなり見えます。

しかし、この窓これでも小さいのでこの後大きく開口します。

コックピットのフィギュアも塗装しました。

このフィギュアのサイズから推測すると、おそらく1/35だと思います。

元々の金型がタミヤ製なので、ミリタリーミニチュアシリーズのサイズで設計したのでは無いのでしょうか?

フィギュアにはまだシートベルトがありません。

この後製作して取り付けます。

 

製作していると、このマックスカーは、かなり大きな車だと言うことがわかってきました。

全体のパーツを仮に組んでみたらこんなボリュームです。

アメリカの戦車「M1エイブラムス」と同じくらいに大きい車のようです。

やはり、全長がちょっと短く感じます。

それに、このキット、横幅がかなり大きいので左右をちょっとカットして幅を詰めました。

プラ板を両面テープで仮止めして、アクリルカッターで何度もけがいてカットします。

こんな感じに真っ直ぐにカットしました。

左右を少し削って細くし、全長も少し長くなる様に調整するので後ろの円筒形のパーツもカットしました。

それらを再接着して、全体のバランスを整えました。

全長を長くする為、プラ板を箱組して車体後部に接着しました。

全長が長くなるとだいぶ見栄えが変わってきました。

ちょっとだけカッコよくなってきた様な気がします。

しかし、サイドの垂直尾翼の形状がおかしい。

車体横から出ている翼も小さくて形もおかしい。

背中のエンジンもディティールが甘く、迫力がない。

タイヤは交換したのでこれで良いみたいです。

垂直尾翼は後ろ方向に伸びるので、真鍮パイプと、真鍮棒でロッドアンテナの様に伸び縮みする様に加工します。

後輪は上下に可動するように出来ていたのでそのギミックを使わせてもらいます。

ただ、すぐ緩くなりそうだったのでポリキャップを仕込んで固くしました。

完成したら後輪にかなりの重量が掛かると思うので、きつい位にしました。

こんな感じで各部大幅な改造をして行きます。

まだまだ大変な加工が必要になります。

続く!