串浜海水浴場再生

2011年08月02日 23時26分35秒 | 政治活動
皆さん今晩は。

昨日、今日の2日間は、串浜区の方から陳情を受け、串浜海水浴場の砂浜再生について調査・市担当課と協議しました。

串浜海水浴場は現在、海岸線が大きく浸食され、砂浜の大部分が無くなってしまっている状態です。
私が学生の頃(平成8年~平成12年)、東京の友人を連れてよく串浜海水浴場に海水浴に来ていたものですが、
その頃は砂浜も十分な広さがあり、海の家も数件営業していたと記憶しています。周辺の海水浴場に比べて圧倒的に水が綺麗で透明度が高く、
落ち着いた雰囲気も相まって、まさにお気に入りの海水浴場でした。
串浜海水浴場を気に入って、東京から毎年通ってくれた友人もいます。

それがここ数年は、砂浜の後退により海の家も建たてられず、海水浴客も大幅に減少しているとの事。
なんとかならないか、との地元の方からの相談でした。

実際に航空写真を見て比べてみても一目瞭然です。

現在の串浜海岸
http://yj.pn/N7DTzG

昭和49年当時の串浜海岸(画像クリックで拡大可)
http://w3land.mlit.go.jp/Air/photo400/74/ckt-74-14/c18b/ckt-74-14_c18b_20.jpg

昭和49年当時と比べると、海岸線が数メートル規模で後退しているのがよくわかります。
同じ勝浦湾の海岸線でも、中央海水浴場付近は砂浜が後退どころか拡大傾向にありますから(昔よく遊んだ鳥居付近の岩場も今では殆ど砂に埋もれてしまっています)、
地球温暖化で海岸線が上昇した、というわけでもなさそうです。

かつて、串浜海岸では、昭和52年から平成10年にかけて、海中へのテトラポッド投入による離岸堤の建設が進められました。
この離岸堤建設は串浜海岸の海岸保全を目的として行われたものですが、
却ってこの離岸堤建設により潮の流れが変化し、砂浜が後退してしまったのではないか、という地元の漁師の方々のご意見もありました。
もちろんこの離岸堤建設に当たっては、砂浜保護の為コンサルタントによる綿密な調査、シミュレーションが行われたとの事ですが、
海は生き物。人間の思う様には動いてくれません。
その影響力は付近の海底地形や潮の向きや力など、さまざまな因子に左右されるため、この離岸堤の建設によって海岸線が後退してしまった可能性は十分にあります。

今一度綿密な調査を行い、海岸線の保全の為にどのような方策を採るべきなのか真剣に考える必要があると思います。
串浜海水浴場周辺の環境は、未来に残すべき勝浦市の美しい財産の一つです。
串浜海水浴場の再生・保護に向けて、住民の方と協力しながら、今後も調査・活動を進めて行きたいと思います。

コメント (4)
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