皆さん今晩は。
度重なる台風の影響か、または猛暑の影響か、ここ勝浦市近辺では今年あまり紅葉が見られないまま冬を迎えようとしています。
季節の変わり目、私の周りでは風邪が流行していますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
さて、18日と19日の2日間、教育民生常任委員会の行政視察に行って参りました。
今回の視察目的は廃校舎の利活用について。
18日は栃木県茂木町、19日は栃木県塩谷町と、廃校舎の利活用に取り組んでいる2自治体へ伺い視察を行いました。
近年、少子化による児童生徒数の減少により、多くの小中学校が廃校となっており、その施設の有効活用が求められています。
かつては人口あたりの小学校数日本一であったここ勝浦市においても、少子化による人口減少により、将来的には学校の統廃合が進む事が懸念されています。そうした背景から、廃校舎の利活用に積極的に取り組んでおられる茂木町・塩谷町の両自治体に伺い実際にその利用方法を学ぶ事で、勝浦市における廃校の有効な活用方法を調査研究する目的で、今回の視察を行いました。
まず、一日目は栃木県茂木町の廃校利用宿泊施設「こころ宿 なごみ」を訪問し、実際に宿泊しました。
こちらの施設は、廃校となった旧茂木町立木幡小学校を宿泊施設に改装したものです。
明治初期に建てられたという木造の校舎はとてもレトロで美しく、廃校を安易に取り壊すのではなく、大変なご苦労があったにもかかわらず保存して再利用までこぎ着けた町の皆さんに対し、心からの敬意を覚えました。
現在は町からNPO法人に土地建物を賃貸する形で、町からの委託料等は発生していないとの事。
このように、民間の力を最大限活用し、無駄に税金を使う事無く校舎を活用していこうとする取組みは素晴らしいものと思います。
施設の外観
廊下も素敵です。
視察研修の様子。会議室は昔の教室そのままです。
併設の「昭和ふるさと村」では昭和初期の生活様式も再現されていました。
また、茂木町では茂木町立茂木中学校も見学。
茂木中学校は、ふんだんに地元木材を使用した木造校舎です。
内装は全て無垢材を使用しており、建材には町有林の杉、桧を活用したとのこと。
建築基準法や消防法などの制約により木造建築が姿を消していく中、木造建築の魅力や将来性、可能性を示唆する素晴らしい建物だと感じました。こんな素敵な校舎で学生生活を送る事の出来る茂木中学校の皆さんが本当に羨ましいです。
校舎内の様子。木造校舎でも広く空間が取れるよう様々な工夫が凝らされています。
机と椅子も全て木製。暖かみのある教室です。
廊下。まるで神社の様な荘厳な雰囲気です。
2日目は栃木県塩谷町に移動。「星ふる学校 くまの木」を視察しました。
こちらも、廃校となった旧塩谷町立熊ノ木小学校を宿泊・体験施設に改修したものです。
こちらで印象に残ったのは、廃校再利用までの経緯。
廃校の再利用、改修に当たっては、総額で約1億円もの費用がかかったそうで、税金の無駄遣いであるとの指摘や、維持管理費の問題等、再利用に反対し取り壊しを主張する方も居られたとの事。
しかし、最終的には町民の皆さんが一丸となって再利用を決め、現在では年間数千人が訪れる人気施設となっています。
施設の外観
校舎内の様子
視察研修の様子
今回の視察で感じた事ですが、いずれの自治体の方々も、廃校を自分たちの町の財産として大事にし、校舎を卒業生や地域の住民の想いのつまった宝物として、そして地域のシンボルとしての価値を残していこうという思いのもと、少しでも有意義な活用ができないか、知恵を絞りご尽力されているのが印象的でした。
勝浦市にも、かつて木造の校舎が沢山ありました。その中の一つが旧荒川小学校です。
木造の美しい校舎で、その暖かみのある風情と赤い屋根が印象的な、素敵な小学校でした。
しかし2006年に廃校、校舎は取り壊され現在は荒川テニスコートとなっています。
荒川小学校の廃校式の際、私はカメラマンとして式典に参加しましたが、こんな素敵な小学校を取り壊すなんて、何ともったいない事をするんだろうと強い憤りを感じた覚えがあります。
過去記事:荒川小学校廃校式の思い出
プロムナード(2006年廃校時のブログ記事)
当時は議会に居りませんでしたので経緯や詳細は解りませんが、校舎を取り壊す以外の選択肢について十分な議論がなされたのか、文化的にも歴史的にも貴重な校舎を取り壊してしまった事について、未だに残念でなりません。
廃校とは、単に子どもたちがいなくなった結果の寂しい施設ではなく、それを契機に地域の人々の間で新たな活動の場として生まれ変わる事が出来る施設であるということを、我々議員がしっかりと認識し、今後の市政に活かしていかねばなりません。
追伸:先週の活動報告
11月17日(日)
この日はNPO法人すんべやぁ勝浦主催の「勝浦市移住体感ツアー」開催日。
移住希望者の皆さんを対象に、勝浦の紹介やNPOの農園の紹介、移住実践者との座談会などを行いました。
これを機に一人でも多くの方に勝浦の魅力を知って頂きたいですね。
移住体感ツアー開始の様子
大楠農園でサツマイモの収穫!
11月16日(土)
この日は、上野地区にて新創かつうら市政報告会を行いました。
より多くの参加者を募るためにどうしたら良いか、今後も考えて行きたいと思います。
11月15日(金)
この日は千葉県南市議会議長会議員研修会に参加しました。
今回は毎日新聞論説委員の与良正男氏を講師に招き、「この国の政治の行方」というテーマで研修を行いました。
講演の内容は、他人の悪口と伝聞による曖昧なデータの披露に終始し、傍聴者の政治不信と不安を煽るばかりの非常に残念なものでした。
報道の最前線に立つ方がこの程度の見識とは、残念至極です。
イエロージャーナリズムに陥ったマスコミを変えていかなければこの国の明るい未来は無い、という私の政治信念を再確認する良い機会となりました。
講演の様子
11月13日(水)
この日はダンスフェスタin勝浦いすみに向け、JCメンバーで秘密の特訓を行いました。
11月11日(月)
この日は勝浦市水産業振興対策審議会に出席しました。
この審議会は、勝浦市の水産業の振興について、調査審議し、必要と認める事項を市長に答申する機関です。
今回私からは、勝浦漁港内における藻屑の処理方法についての支援策の検討と、現在進められている勝浦漁港港湾施設改修事業について、衛生管理型市場の建設及び直売所やレストラン等の設置についての支援について勝浦市総合計画事業の中にしっかりと盛り込む様、提案を行いました。
また、これまで曖昧であった計画事業の文言が大きく見直され、特に「海洋汚染の負荷の軽減」の項目中の文章がより具体的になった事は大きな改善点だと思います。
勝浦市の漁業について、より一層知識の研鑽に努め、また漁師の皆さんから頂戴したご意見を練り上げ、市政に活かして行きたいと思います。
度重なる台風の影響か、または猛暑の影響か、ここ勝浦市近辺では今年あまり紅葉が見られないまま冬を迎えようとしています。
季節の変わり目、私の周りでは風邪が流行していますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
さて、18日と19日の2日間、教育民生常任委員会の行政視察に行って参りました。
今回の視察目的は廃校舎の利活用について。
18日は栃木県茂木町、19日は栃木県塩谷町と、廃校舎の利活用に取り組んでいる2自治体へ伺い視察を行いました。
近年、少子化による児童生徒数の減少により、多くの小中学校が廃校となっており、その施設の有効活用が求められています。
かつては人口あたりの小学校数日本一であったここ勝浦市においても、少子化による人口減少により、将来的には学校の統廃合が進む事が懸念されています。そうした背景から、廃校舎の利活用に積極的に取り組んでおられる茂木町・塩谷町の両自治体に伺い実際にその利用方法を学ぶ事で、勝浦市における廃校の有効な活用方法を調査研究する目的で、今回の視察を行いました。
まず、一日目は栃木県茂木町の廃校利用宿泊施設「こころ宿 なごみ」を訪問し、実際に宿泊しました。
こちらの施設は、廃校となった旧茂木町立木幡小学校を宿泊施設に改装したものです。
明治初期に建てられたという木造の校舎はとてもレトロで美しく、廃校を安易に取り壊すのではなく、大変なご苦労があったにもかかわらず保存して再利用までこぎ着けた町の皆さんに対し、心からの敬意を覚えました。
現在は町からNPO法人に土地建物を賃貸する形で、町からの委託料等は発生していないとの事。
このように、民間の力を最大限活用し、無駄に税金を使う事無く校舎を活用していこうとする取組みは素晴らしいものと思います。
施設の外観
廊下も素敵です。
視察研修の様子。会議室は昔の教室そのままです。
併設の「昭和ふるさと村」では昭和初期の生活様式も再現されていました。
また、茂木町では茂木町立茂木中学校も見学。
茂木中学校は、ふんだんに地元木材を使用した木造校舎です。
内装は全て無垢材を使用しており、建材には町有林の杉、桧を活用したとのこと。
建築基準法や消防法などの制約により木造建築が姿を消していく中、木造建築の魅力や将来性、可能性を示唆する素晴らしい建物だと感じました。こんな素敵な校舎で学生生活を送る事の出来る茂木中学校の皆さんが本当に羨ましいです。
校舎内の様子。木造校舎でも広く空間が取れるよう様々な工夫が凝らされています。
机と椅子も全て木製。暖かみのある教室です。
廊下。まるで神社の様な荘厳な雰囲気です。
2日目は栃木県塩谷町に移動。「星ふる学校 くまの木」を視察しました。
こちらも、廃校となった旧塩谷町立熊ノ木小学校を宿泊・体験施設に改修したものです。
こちらで印象に残ったのは、廃校再利用までの経緯。
廃校の再利用、改修に当たっては、総額で約1億円もの費用がかかったそうで、税金の無駄遣いであるとの指摘や、維持管理費の問題等、再利用に反対し取り壊しを主張する方も居られたとの事。
しかし、最終的には町民の皆さんが一丸となって再利用を決め、現在では年間数千人が訪れる人気施設となっています。
施設の外観
校舎内の様子
視察研修の様子
今回の視察で感じた事ですが、いずれの自治体の方々も、廃校を自分たちの町の財産として大事にし、校舎を卒業生や地域の住民の想いのつまった宝物として、そして地域のシンボルとしての価値を残していこうという思いのもと、少しでも有意義な活用ができないか、知恵を絞りご尽力されているのが印象的でした。
勝浦市にも、かつて木造の校舎が沢山ありました。その中の一つが旧荒川小学校です。
木造の美しい校舎で、その暖かみのある風情と赤い屋根が印象的な、素敵な小学校でした。
しかし2006年に廃校、校舎は取り壊され現在は荒川テニスコートとなっています。
荒川小学校の廃校式の際、私はカメラマンとして式典に参加しましたが、こんな素敵な小学校を取り壊すなんて、何ともったいない事をするんだろうと強い憤りを感じた覚えがあります。
過去記事:荒川小学校廃校式の思い出
プロムナード(2006年廃校時のブログ記事)
当時は議会に居りませんでしたので経緯や詳細は解りませんが、校舎を取り壊す以外の選択肢について十分な議論がなされたのか、文化的にも歴史的にも貴重な校舎を取り壊してしまった事について、未だに残念でなりません。
廃校とは、単に子どもたちがいなくなった結果の寂しい施設ではなく、それを契機に地域の人々の間で新たな活動の場として生まれ変わる事が出来る施設であるということを、我々議員がしっかりと認識し、今後の市政に活かしていかねばなりません。
追伸:先週の活動報告
11月17日(日)
この日はNPO法人すんべやぁ勝浦主催の「勝浦市移住体感ツアー」開催日。
移住希望者の皆さんを対象に、勝浦の紹介やNPOの農園の紹介、移住実践者との座談会などを行いました。
これを機に一人でも多くの方に勝浦の魅力を知って頂きたいですね。
移住体感ツアー開始の様子
大楠農園でサツマイモの収穫!
11月16日(土)
この日は、上野地区にて新創かつうら市政報告会を行いました。
より多くの参加者を募るためにどうしたら良いか、今後も考えて行きたいと思います。
11月15日(金)
この日は千葉県南市議会議長会議員研修会に参加しました。
今回は毎日新聞論説委員の与良正男氏を講師に招き、「この国の政治の行方」というテーマで研修を行いました。
講演の内容は、他人の悪口と伝聞による曖昧なデータの披露に終始し、傍聴者の政治不信と不安を煽るばかりの非常に残念なものでした。
報道の最前線に立つ方がこの程度の見識とは、残念至極です。
イエロージャーナリズムに陥ったマスコミを変えていかなければこの国の明るい未来は無い、という私の政治信念を再確認する良い機会となりました。
講演の様子
11月13日(水)
この日はダンスフェスタin勝浦いすみに向け、JCメンバーで秘密の特訓を行いました。
11月11日(月)
この日は勝浦市水産業振興対策審議会に出席しました。
この審議会は、勝浦市の水産業の振興について、調査審議し、必要と認める事項を市長に答申する機関です。
今回私からは、勝浦漁港内における藻屑の処理方法についての支援策の検討と、現在進められている勝浦漁港港湾施設改修事業について、衛生管理型市場の建設及び直売所やレストラン等の設置についての支援について勝浦市総合計画事業の中にしっかりと盛り込む様、提案を行いました。
また、これまで曖昧であった計画事業の文言が大きく見直され、特に「海洋汚染の負荷の軽減」の項目中の文章がより具体的になった事は大きな改善点だと思います。
勝浦市の漁業について、より一層知識の研鑽に努め、また漁師の皆さんから頂戴したご意見を練り上げ、市政に活かして行きたいと思います。
勝浦市の人口減は、主に自然減によるもので勝浦市へ移住を考える方は確実に増えています。「空き家バンク」制度の活用や、定住促進協議会の設置等、勝浦市の人口を増やすための政策は動き始めていますし、古民家の再生利用なども増えつつあります。
私も勝浦市の漁業や港の振興策について、具体策を市と協議中です。精一杯頑張ります。