いつか英国日記

英国を中心とした靴、鞄、時計、その他ファッションに関するブログ

ハウンドトゥースジャケット

2010-12-19 06:07:29 | スーツ
フランコプリンツィバリのジャケットが
出来上がってきました。
色々あり、年末ギリギリになってしまいましたが
まあ、年内に間に合い良かったと思います。

さて、今回選んだ生地はダブルフェイスという
ちょっと変わった生地です。
詳しくは以前のブログ
ご参照いただければわかりますが
かなりヘビーオンスな生地です。

素材はもちろんウール。
表がハウンドトゥース



裏がグレーという生地です。



ハウンドトゥース
もっともオーソドックスな柄ですが
手持ちのジャケットにはなかったので
カジュアル用、又は、休日出勤用として
今回、オーダーしました。
仕様はいつも通りの段返りの3つボタン。
但しカジュアル用ということで
腰ポケットはパッチポケットにしました。

まずは、第一印象ですが
500g/m以上という
ヘビーオンスな生地を今回選びましたので
とっても仕立て映えした出来上がりです。
パターンは勿論大切ですが
スーツやジャケットにおける生地
本当に大切ですね。

袖付けはいつものフランコ流。
袖の縫い合わせのラインも特徴的ですが
もっとも着心地に影響があるのは
肩周りの作りです。
ハンガーにかけた状態で腕が前に出ている状態
所謂前肩になっていますが
これも自然で体に負担をかけない着心地に
影響を与えています。



フランコプリンツィバリのスーツを着て
会社に出勤した日は
まず上着を脱ぐ事はありません。
それは、逆に言えば上着を意識しないということです。
これは、生地の重さには関係がありません。
ヘビーオンスな物でも同様です。
それだけ、スーツを負担に感じない作りになっています。

袖はいつものフランコ流
本切羽で一番奥のボタンは眠りボタンになっています。



そして今回は気軽なジャケットということもあり
副素材をなるべく簡略したレジュリシモ仕上げを
選びました。



裏地はほとんどありませんが
シンプルに黒にしました。
但し、レジュリッシモ仕上げといっても
そこはフランコプリンツィバリ。
肩周りから胸の辺りは非常に構築的な作りとなっています。



さて、私のパターンは
フランコ氏に調整してもらった
専用パターンとなっていますが
体型が当初よりも痩せた事もあり
今回、何点か修正を入れています。

1.後衿ミツの形状修正・・・ツキしわ解消
2.肩傾斜の修正・・・後タスキしわ解消
3.背巾量のカット・・・後ダキの余り解消

ここらへんは
かなりフランコが厳しくチェックしていましたので
パタンナーの三陽商会のK藤氏に
採寸の時に修正の指示を出していました。

後ろ姿が大分スッキリしたと思います。



これから、年末年始にむけて
特にオフの時
活躍が期待出来そうなジャケットです。