徒然なるまままに

展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

プラハ国立美術館展 Bunkamuraザ・ミュージアム

2007-07-08 | 美術
プラハ国立美術館展
2007年6月9日から7月22日
Bunkamuraザ・ミュージアム

年頭には期待していたのですが、まさかピーテル・ブリューゲル(父)の《干草の収穫》(1565)が来日するはずもない。それはともあれ、
第一章 ブリューゲルの遺産
小品ながらもブリューゲルの遺産とも呼ぶべき作品が並んでいた。
  • ヤン・ブリューゲル(子)《東方三博士の礼拝》
  • ピーテル・ブリューゲル(子)《東方三博士の礼拝》
  • ピーテル・ブリューゲル(子)《緑のフランドルの村》
  • ピーテル・ブリューゲル(子)《枝を束ねる二人の農民》
  • ピーテル・ブリューゲル(子)《水源》、《小川》、《川》、《河口》;この4点は丸い画面
  • ヤン・ブリューゲル(子)《農民のいる村の道》

  • ヘイスブレヒト・レイテンス(1586-1656以前)《きこりのいる冬景色》;大作、冬の樹木が印象的。

    第二章 ルーベンスの世界 -神々と英雄
  • ヘンドリック・ヴァン・バーレン(父)(1575-1632)、ヤン・ブリューゲル(父)(1568-1625)《神々の祝宴(ベレウスとテティスの結婚式》
  • エラスムス・クエリネス(子)(1607-1677)、ペーテル・パウル・ルーベンス 《カエサルの凱旋》、2点;マンテーニャの版画を原図に作成された油彩。この展覧会の中で一番の気に入った作品。

    第三章 ルーベンスの世界 -キリスト教
  • ペーテル・パウル・ルーベンス《マリアの訪問》1632-34;下絵(?)
  • ヤン・ブックホルスト《聖母と眠る幼子キリスト》
  • ペーテル・パウル・ルーベンス《聖アウグスティヌス》1636-37;プラハの教会に設置されるために発注されたもの。
  • アルトゥス・ウォルフォールト《福音書記者マタイ》;マタイと背後に女性
  • ペーテル・パウル・ルーベンス《顎鬚のある男の横顔》1611-12
  • ヤーコブ・ヨルーダンス《両手を合わせる年老いた男もしくは使徒の習作》c.1621
  • ヴァン・ダイク《聖ブルーノ》

    第四章 肖像画

    第五章 花と静物
  • フランス・スネイデルス《猿のいる静物》; 猿がいると、静物も散らかる。
  • ヨリス・ヴァン・ソン(1623-1667)、エラスムス・クリエヌス(子)(1608-1677)《果物に囲まれた子供の肖像》 1657;分担して描いたそうで。
  • エラスムス・クリエヌス(子)(1608-1677)、ピーテル・ブール(1622-1674)《海の幸とネプトゥネス(水の寓意)》;気味悪い多産の寓意

    第六章 日々の営み
  • テオドール・ロンバウツ《抜歯(にせ医者)》;どういう場所に飾るのでしょうか。

    確かに複製が多く、一寸物足りない面もありますが、上記の作品は楽しめたのですから、収穫です。



    落ちていたチラシ、トップツアーの「ルーベンスとブリューゲルの作品を訪ねる旅」の内容(2007/9/19-25)、348000円、8月1日申込み締切。
    アントワープに行ってみたい。リヒティンシュタイン美術館って初耳でした。

    アントワープ:ルーベンスハウス、大聖堂、王立美術館で「聖母被昇天」などルーベンス作品鑑賞
    アントワープ:マイヤー・ファン・デンベルグ美術館「凶女フリート」などブリューゲル作品鑑賞
    アントワープ:ルーベンスの眠る聖ヤコブ教会見学

    ブリュッセル:ブリューゲルの眠るノートルダム・ド・シャペル教会見学
    ブリュッセル:王立美術館「ルーベンス・天才の作品展」(ルーベンス展では過去最大のイベント)、「イカロスの墜落」などブリューゲルの作品の見学

    ウィーン:ルーベンス最大のコレクションを誇るリヒティンシュタイン美術館
    ウィーン:ブリューゲルの作品を多く所有する美術史美術館
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