赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

10月27日はメディアの信用失墜記念日

2024-10-24 14:18:27 | 政治見解
10月27日はメディアの信用失墜記念日




各メディアによる自民党の議席数が200を下回るとの予測がSNS上で取りざたされています。これをみて悲喜こもごもの意見が多く見受けられますが、10月27日の結果はメディアの予想通りにはなりません。その理由を述べます。

第一に、メディアは立憲民主党政権樹立のために世論誘導しているだけにすぎません。第二に、世論は高齢者を除き、メディアの世論誘導には乗らなくなりました。第三に、どの政党にも(国民民主党を除くかもしれないが)勢いがなく、SNS、とくにX(旧ツイッター)でも以前のような盛り上がりはありません。

以上から、どの政党にも関係していない、いわゆる無党派層がどういう判断するか、彼らの選択次第で結果が大きく変わります。しかし、彼らの関心がどこにあるのかは誰にも分りません。百人に意見を聞けば百通りの見解になるかもしれません。ですから、情勢を読み、前もって結果をピタリと当てた人は、新しい時代の「選挙参謀」になれると思います。


メディアの世論誘導はきかない

全メディアがこぞって自民過半数割れを報じていますが、これはメディアによる情報操作、世論誘導であることは間違いありません。メディア記事を読むとごもっともとなりますが、まず、新聞メディアの記事を読む人が激減していることと、テレビメディアを信ずる人は、後期高齢者以上に存在しないという点に着目すれば、高齢者以外に世論誘導は不可能というべきでしょう。

事実、あまりいいたとえ話ではありませんが、今社会の大問題になっている「闇バイト」も、テレビメディアでしつこいほどその危険性を惹起しているにもかかわらず若者の応募がたえないのは、テレビメディアの警告を若者が見ていないからにほかなりません。つまり、テレビとは、高齢者しか見ていないものと言っても過言ではないのです。実際、テレビ番組の大半はつまらなく、スポンサーも年寄り向けばかりになっています。

メディアによる世論誘導が可能だったのは、平成の時代までと言ってもいいかもしれません。

さらに、ここが重要なのですが、2009年の悪夢の民主党政権はメディアがつくったもので、夢よ、もう一度と今回の総選挙でメディアが仕掛けてはいるのですが、あの時代の凄惨な出来事は、多くの人の心に印象付けられています。だれも忘れていません。とくに、今、働き盛りの50代には民主党政権への激しい憎悪があります。

その上、時代の振り子を安倍元総理が真ん中に戻したために、いまさら振り子は左に戻りにくく。一部には強引に左に戻そうとする勢力もいますが、客観的に見て異常な人格が多く、人びとの共感を得ることはできません。

しかも、異常な彼らは、自分の利益を最大にするためにパフォーマンスに明け暮れて、それで資金を稼いではいますが、そんな姿に共感する人はテレビの演出以外に見たことはありません。善良なる一般市民は何も言いませんが、彼らの行動には誰もが眉をひそめているのは事実です。


Xでも、どの政党にも勢いがない

長年、旧ツイッターやXを観察していますと、今回の選挙は盛り上がりにかけているのがわかります。この原因は数年前のイーロン・マスク氏によるX社の人員入替(首切り)に原因があると思われます。

かつての旧ツイッターは左翼の牙城で、彼らは思いのままに情報発信をしていました。自作自演のツイートがあまりにも多かったのです。したがって、安倍元総理の国葬反対の声がまるで世論であるかのように情報操作されていたのです。しかし、彼らが首切りに会うと同時に、Xは以前のようなつくられた世論操作は減少をはじめています。現在の左側からの投稿は、常連が見受けられなくなり、声が大きいだけで少数派に堕しています。

なお、左翼が全盛期の旧ツイッターだった時期では、右の方もそれなりには頑張っていました。比率としては左2に対して右1ぐらいでしたが、選挙になると大盛り上がりで、まるで右側の主張で天下をとるのではないかという雰囲気もありました。

例えば、最初の田母神産の都知事選、次世代の党、などの投稿は他を圧していました。まるでトップ当選の勢いがありましたが、実際の投票数はさほどでもありませんでした。これは、特定の熱烈応援団が繰り返して声を張り上げていたものだと思います。

ところが、今回、右も左も大きな盛り上がりは見えません。左の方は、いつもの揚げ足取りの批判に終始して読むに堪えないものばかりで閲覧数ものびていません。一方、右の方は、今回、参政党と日本保守党の二つがあり、しかも内部批判がそれぞれにあって、思ったほど勢いはありません。それなりに参政党あるいは、日本保守党が、比例区で数人当選するかもしれませんが、大ブームにはなっていません。

要は、今回の総選挙、SNSでは一部特定の人だけが熱中しているだけであって、一般の有権者、いわゆる無党派層にはほとんど関心がないと思われます。これでは、だれも情勢を読めません。多分、選択肢として多くの政党の主張や政策が一般の有権者にはピンとくるものがないのです。

しかも、自民党、公明党、共産党は完全に高齢化していますし、維新は人気ががた落ち、立憲民主は批判しかできませんし、れいわ新選組や社民は問題外。すこしだけ、国民民主が伸びるかもしれませんが、参政党や日本保守党は全くの未知数。一体どこが躍進するのでしょうか。ちょっと変な選挙ですね。

最後に、余談ですが、所用で区役所に行った折、王子駅前で共産党の街頭演説に遭遇しました。絶句しました。運動員が80以上の高齢者なのです。昔の民青のなれの果て、若い人を揃えられないのです。あと10年後には、日本共産党は絶滅危惧種になっています。ほっといても、消滅していくのではないでしょうか。

なお、期日前投票にいってきましたが、意外と若い世代から高齢者まで幅広い年齢層が投票をすませていました。皆さん、一体どこに投票したのでしょうか???  

10月27日の夜、どういう結果がまちうけているのでしょうか? 少なくともメディアの予測が大きく狂い、メディアの権威が著しく失墜することだけは目に見えています。

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