まだこれから本格的な寒さを迎えよとしているこの時期に、春の花の代表格であるチューリップが咲いている。
特段冬咲きようとしてチューリップの品種があるわけではない。
夏過ぎたあたりから冷蔵保存して、チューリップの体内時計を狂わせ開花させるという。
春には春の花が見れればいいと思うのだが、人の底知れぬもっともっとと尽きせぬ欲望のためなのか。
アリッサムの白い花にハナアブが、一所懸命小さな羽音をたてて飛び回っていた。
温かい今年の冬に惑わされて早く出てきてのか、それとも耐寒性がついているのか。
自然に生きるものは、環境への順応性が早い。
史上最強の恐竜といわれたティラノサウルスに、羽毛が生えていたといわれるようになった。
果たして人間はこの先どのような進化をするのだろうか、それとも退化への道をひた走っているのだろうか。
長いスパンでみれば、進化しているのかもしれないが、それは歴史が証明する。