歩射祭に参加する若者は数年同じ顔ぶれだったり、一人二人と顔触れが変わることがある。
若者たちも学生だったり勤労者だったりと、自分の都合と照らし合わせながら練習を経て神事に臨む。
海辺の他の市町村と同じように、志賀島の人口そのものが漸減している。
島の人口が減れば子供の数が減るし、若者たちの減少も著しくなる。
どこでもいえることなんだが、地域の人々によって育まれてきた祭りが存亡の危機に瀕している。
オレ的にいえば、国際的運動会に過ぎないオリンピックなど、とっとと他の国に譲り
全国にある地域に根差す、祭や催事等の振興に力を注ぐべきだと考えている。
久々にも戻ってきた彼は、経験豊富なだけあって大的の真ん中を次々と射貫いていた。