海の中道海浜公園のプレーリードッグ舎の周りには、鉄製の柵がぐるりと廻っている。
レンズの銅鏡を格子の間に、差し込んで撮ることが多い。
ちょっと奥のほうにいるプレーリードッグプに、フレームを変えようとレンズを少し動かした。
カキーンとフードが格子に当たって少し音が出た。
外に出ていたプレーリードッグがその瞬間頭を上げ、甲高い声でキャンキャンと鳴いた。
脅かすつもりはなかったのだが、明らかに警戒のポーズをとっていた。
前足を上げてしばらく様子をうかがっていたが、何事もなかったかのように普段の様子に戻った。
一番近くにいたのがしばらく警戒の眼差しで睨んでいるように見えたが、しばらくすると愛らしい顔に変わった。
公園の中で保護されてるとはいえ、カラスやタヌキが虎視眈々と狙っている。
野生の血は飼われているとはいえ、簡単には消えていかない。
表情が豊かだし見ている分には、時間を忘れてみていられる。
まぁ、見てるほうが可愛いと思わなければネズミの化け物と変わらない。