2017 ほんのりと雪化粧した冬ボタン 3 《福岡市東区筥崎花庭園》 goo.gl/Mnu5SA
— hide (@HakataBay) 2017年1月28日 - 06:58
筥崎花庭園の園路の脇にうっすらと、雪をかぶった羽釜があった。
アレーッなんでこんなところに羽釜がと思いつつ、うっすらと雪をかぶった羽釜の蓋をほんの少しずらした。
暗かった羽釜の中に光がサッと差し込み、真っ白なボタンに光が当たり浮き出るように目の中に飛び込んできた。
好奇心がある人だけが見ることができる仕掛けだと思いながら、指で白いボタンの花を羽釜の縁に沿って回すと
主役の座を代わるように、ピンク色の花が滑るように出てきた。
ちょっと好奇心が強かったおかげで白い雪とボタンの花の絶妙な、とり合わせを見ることができた。
あとはどうしたかって、次なる好奇心の強い人のために、羽釜の蓋を閉じたのはゆうまでもない。
やはり厳しい冷え込みと直接花弁に雪を被っては、神花といわれるボタンの花もちょっとげんなりとしている。
冬咲くボタンには、寒ボタンと冬ボタンの2種類ががある。
厳密にいうと冬と春に咲く2期咲きと、温度管理によって開花時期を調整した違いがあるという。
寒ボタンは春ボタンの品種改良に伴って、突然と出現したといわれている。
見た目には変りもなく素人には、見分けがつくはずもない。
しかし、春咲くはずの花を急ぎ咲かせてしまうのは、花にとっても厳しい寒さはいやいやなはず。
それでも元気に花開いているのもあるので、健気といえば健気なんだが。
近頃よく見かける冬に咲くチューリップも、春の爛漫の光を浴びたいと密かに思っているに違いない。